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九鬼の記事vol.43(2020.10.04)


0.今週の記事のレビュー

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「今週の記事のレビュー」では、本記事を簡単にまとめています。★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

1️⃣今週の学び:今週の学びは「朝練習のトレーニング効果」。

2️⃣今週の陸上部・巧のトレーニング:スタートの練習。具体的に力を出す方向を学習させて、それを組み合わせる方法を紹介します🙏

3️⃣今週のオススメ論文:今週の論文は、「運動によって誘発される一時的なエネルギー不足が、トレーニングされた若い男性の24時間の脂肪酸化を増加させる。」←今回の論文紹介は、おもしろいですよ〜👏

4️⃣時事ネタ・記事の紹介とコメント:

5️⃣Q&A:


1.今週の学び

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「今週の学び」では、今週のできごとから九鬼が感じたことについて述べています。主にトレーニング・コーチングの現場での気づきを発信したいと思います。
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 今週の学びは、「朝練習のトレーニング効果」です。

今回の学びのソースとなっているのは、こちら↓↓

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 ランニング学会から出されている論文で。
筆者は、天理大学の岩山先生です👏
今月(10/18土21:00-22:30)にセミナーがありますので、以下の記事を読んで興味をもたれた人は、セミナーにもご参加ください🙇‍♂️🙇‍♂️

  では、論文に話を戻しますね。
話の出発点は、エチオピアやケニアの選手のトレーニングスケジュールから始まります。

 エチオピアのトップランナーは、
10-20kmの距離を速いペースで行っており(いわゆるポイント練習か🤔)、それらの練習は朝食前に行われている、という報告があるそう。

 また、ケニアの選手も、30kmにもおよぶ距離走を朝食前の早朝トレーニングとして行っており、午後の練習は補助的なものとして実施しているそうです。

 このことから考えると、「朝食前の早朝」という、特殊なタイミングで運動やトレーニングを行うことが、長距離走のパフォーマンス向上に有利に働くかもしれない🤔ということが考えられますよね。

✅運動パフォーマスの問題か?🤔
ヒトの体温というのは、起床時に低くて、午後にかけて徐々に高くなっていくそうです。
そして、その体温の上昇と連動して、運動パフォーマンスも、夕方や夜が最も高くなるらしい。
例えば、水泳の運動パフォーマンスでは、朝よりも夜の22:00の方が有意に優れたいたことが報告されています。
つまり、早朝にパフォーマンスが高いから、練習の効果も高い!、、、ということではないということですね😎


✅身体内のグリコーゲン(糖)の問題?🤔
当然ですが、早朝の朝食前というのは、夕食から何も食べていない断食後の状態ですよね。そうすると、体内のグリコーゲン量が一日の中で最も低い時ということができます。
これまでの研究では、グリコーゲンが枯渇した状態でトレーニングを行った方が、トレーニング後のグリコーゲン量の増加が大きい、ということがわかっているようです。

また、グリコーゲンが枯渇した時に運動を行うと、その後の脂肪酸の利用量がおよそ20%も増大するそうです。
つまり、グリコーゲン枯渇時にトレーニングしていると、自然と脂肪を利用して走るのに適応してくる、とも推察することができますよね🤔


「市民ランナーの朝練習」という項目もあります。
とても読みやすい文章で、整理して書かれているので、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか?😃

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