九鬼の記事vol.34（2020.08.03）

０．今週の記事のレビュー

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「今週の記事のレビュー」では、本記事を簡単にまとめています。★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

1️⃣今週の学び：今週の学びは、「オンライン勉強会」と「陸上選手とサッカー選手の走り方の違い」です。

2️⃣今週の陸上部・巧のトレーニング：学生の練習が再開されました👏そして、エキセントリックなトレーニング器具について。

3️⃣今週のオススメ論文：今週の論文は、「早朝の筋力トレーニングは、ラグビーユニオン選手の午後のフィジカルパフォーマンスを向上させる」。
みなさんが、試合前の朝に実施しているエクササイズや運動はどんなのがありますか？もしよければコメントで、みなさんの方法をシェアしていただけると嬉しいです😭

4️⃣時事ネタ・記事の紹介とコメント：高校野球がスタートしていますね。

5️⃣Q&A：

１．今週の学び

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「今週の学び」では、今週のできごとから九鬼が感じたことについて述べています。主にトレーニング・コーチングの現場での気づきを発信したいと思います。
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　今週の学びは、「オンラインセミナーby竹井先生」と「アジリティについて」です。

その前に。
今週の授業では、お笑い芸人兼Youtuberのコアラ小嵐さんと、コラボ動画を撮影し、授業として配信しました。

勤務する大学の授業で、コアラ小嵐さんをゲストにお迎えしました。

コアラさんが、本学の卒業生をということを知って、オファーしたら快諾してださいました😭

おもしろいお話の中にも、教育的なエピソードも盛り込まれたビデオになっていて👏
学生にとっては、すごく良い動画でした。@koooarashi pic.twitter.com/fmNulCDM3J

— 九鬼靖太 (@kuki_seita) July 30, 2020

　近年、フィジークという競技の認知度が高くなってきて、学生の中にも「筋トレが趣味です」という人が多いです。

そんな中で、コアラさんの動画をみて、学生もテンションが上がったのか、いつもよりもコメントに熱が入っていました。笑
学生にとっては、いい動画を配信できたなー、とコアラさんに感謝です🙏

　さて、話は戻りまして。
昨日は、月初めということで、オンライン勉強会を開催いたしました。
タイトルは、「長距離走パフォーマンス向上のためのスポーツ生理学」で、竹井先生にお越しいただきました👏

どのようにすれば、脂肪の利用が促進されるかなど、興味深いお話でした。💪

そのオンライン勉強会での、質疑応答の一部を紹介しますね。

Q. 本日はありがとうございました。本日のお話の中では長距離選手の為というお話でしたが、中短距離や瞬発的な競技においてもミトコンドリアを増加させることにメリットがあるのでしょうか？
A. ある。ミトコンドリアの増加は中距離にとっては、非常に重要。

Q. トレーニングによるミトコンドリア等の変化は「全身性に起こる」と考えてよろしいのでしょうか？
A. 基本的に活動筋になる。自転車で脚を使う運動で、腕の筋におけるミトコンドリアが増えるとは考えづらい。

Q. 竹澤さんへ　長い距離の練習が必要とありましたが、実感として、なぜ長い距離の練習が必要とお考えでしょうか？
A. 実際の距離と同じくらいを走っていないと、実際の距離への対応が必要。いわゆる、距離なれというのをしておかないとレースでの自信もなくなると思う。

Q. 朝食前にランニングをすると、脂肪利用の割合が高まると聞いたことがあります。これは飢餓に近い状態になっているからであって、効果は一時的ですか？ミトコンドリアは増加していませんか？
A. ミトコンドリアを増やす因子は、朝食前のグリコーゲンが少ない状態で、大きく出やすい状態になっている。そのような観点からは、ミトコンドリアを増やす適切な方法だと言える。一方で、低グリコーゲン状態では高強度のトレーニングはできないのが、デメリットであると言える。

Q. エアロビックインターバルに関して、夏場は心拍数が100%近くに達しやすく易くなるなる分心肺機能へのトレーニング効果を得やすく、骨格筋へのトレーニング効果は得にくいと考えられますが、ミトコンドリアのトレーニング効果は増減しますか？
A. 実際に、暑熱環境下では、通常の環境下と同じトレーニング量をこなすのが難しい。一方で、熱の刺激がミトコンドリアを増やす可能性もあるので、メリットもあると考えられる。

　さて、ここからは話が変わって、陸上選手とサッカー選手の走り方の違い、について少しご紹介したいと思います。

　僕が大学で授業を担当している科目の一つに、「トレーニング論」という授業があります。
先週も、その授業の動画配信用にスライドを作成して動画を撮影していたのですが、その中から一つのスライドを紹介しますね。
これは、僕が筑波大学にいた頃に研究室のチームで一緒に取り組んだ研究でした。

　 陸上選手とサッカー選手を同じ速度（8.0m/s）で走らせた時に、両者でどのように違うのか？ということを研究したものです。
この研究は、ありきたり？なんだけれども、陸上系出身のコーチが球技系の選手に指導する時には絶対に押さえておかないといけないポイントだなと思っています。