竹澤の記事vol.31(2020.7.17)

0.今週の記事のまとめ

今週の記事では、「桃澤選手」や「寺尾さん」について書いています。引き続き有料限定記事でしか話せないことも。

それから、今週の陸上部では、実施の練習メニューを紹介しています。
最近の部内の様子などを載せています。何か参考になれば幸いです。

今週の時事ネタは今週も最近のスポーツのことなどについて相変わらずつらつら書かせていただいています。

1.今週の学び

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「今週の学び」では、今週のできごとから竹澤が感じたことを書いていきたいと思います。読み物を読んで、学生を見て感じた事や気づきを発信していきます。

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ここからは、今週の桃ちゃんのトレーニングメニューになります。

7月8日 水 レスト 40’JOG

7月9日 木 8~12KJOG(クロカン) 8~12KJOG(クロカン)

7月10日 金 JOG 400×5+6000+JOG

7月11日 土 レスト 8~12KJOG

7月12日 日 8~12KJOG 北海道へ移動

7月13日 月 JOG 1200

7月14日 火 8~10KJOG 8~10KJOG

7月15日 水 ホクレンディスタンス 10000m


今週の桃ちゃんのトレーニングですが、いつも通りジョグは不整地を中心に練習を行なっています。皆さんもご存知の通り、桃ちゃんは昨日ホクレン網走大会に出場しました。最近は好調を維持していただけに、結果は思い通りではなかった(29分00秒)ですが、前半の小気味の良いピッチは素晴らしかったですし、後半の走りもいつもほど走り自体は崩れず最低限の走りはできていたのではないかと感じています。

コロナの影響から試合が定まらない中で、秋口の日本選手権に向けて頑張ろうと話していた矢先、1ヶ月半ほど前にホクレン網走の10000mの出場を決まりました。そこからここまで突貫で仕上げてきましたが、やはり基礎期と鍛錬期のトレーニングの不足は顕著で、思い通りの結果とは残念ながらいきませんでした。
桃ちゃんには練習量の不足から7000mから8000mで少し苦しくなるかもしれないのでそこが勝負だねという話をしてきましたが、今回のレースは6000mで打ち上がったとのこと。ここまで練習でも動きは良かったので、集団の力を使って上手くリズムに乗ってしまえば、案外走れるのではないか、とふんでいたのですが、、、。現実は上手く行きませんでした。レースってやっぱり難しいですね。

当人はというと、やはりもう少し走れると思っていたようで、ショックを隠しきれない様子。桃ちゃんは、試合では走りに気持ちを込めるタイプなので、レース後はかなり落ち込んでいました。私自身も感情的なアスリートだったのでレース後冷静にはなかなかなれない気持ちも痛いほどわかります。
上手くいかない時ほど冷静に自分のこれまでを見返して、この経験を活かして次に向かうべきなのですがですが、現実や実際はなかなかそうはいきませんよね。
感情的になれるというのはそれだけ競技と一生懸命に向き合えているという証拠。全力で競技と向き合えているアスリートの特権だと思います。
今回イライラしている姿を見てあらためてここまで感情的になれるってすごいな。

感情的なアスリートってやっぱり素敵だなと思いました。

今回桃ちゃんは思い通りに走れなかったとは言え、自己ベストからは約30秒程度しか遅れていない。一周で換算すれば約1秒程度です。そう考えると私は正直そこまで悪いとは思いませんでした。実際、前回の八王子の時よりも前半も後半の動きはいいですし、単にハイペースで押すだけのスピード持久力の不足が今回の敗因だったと私は分析しています。まだまだ改善できるところは山ほどあるし、まだまだ成長できる。私はそう信じています。

アドバイザーとして

今回はアドバイザーとして無力さを痛感しました。
ホクレンなら条件も整うし、多少トレーニング量が不足していてもペースさえハマってしまえばなんとか勝負できるだろう、と正直なところ心のどこかで思っていました。桃ちゃんのレースが終わってこれまでの練習メニューを振り返ってみて改めて感じることは、この準備期間ではスタミナを蓄えるには不十分だったのかもしれないということでした。やっぱりある程度の準備期間と期分けは必要だったなと反省しています。今年はコロナの影響で試合のスケジュールが読めない部分があり、行われる試合にとにかく合わせていくという形しかない現状ですが、今後はやっぱりしっかり期分けしたスケジュールを組んでいかないと10000mはごまかせないなと感じました。「万全の準備をして試合に向かう」言葉でいうのは簡単ですがそれが一番難しい。そう感じたホクレン網走大会でした。

ここからは桃ちゃんへのメッセージ

桃ちゃんは試合後に電話口で「前より弱くなっている」とか弱音を吐いていたけどそんなこと絶対にない。この一年で大きく成長していると私は思うよ。
今回は上手くいかなかったけれど、桃ちゃんの競技する目的はこれまでときっと変わらないはず。だって今回負けてしまったんだから。
やっと同じ舞台に立てた。まだスタートラインに立ったばかりですよ。

今回の結果は結果として真摯に受け止めて、彼に勝つまで挑戦し続けてください。

そんな姿を桃ちゃんファンもきっと期待していると思うよ。

悔しい想いは北海道の地に置いて、長野に戻ったら秋の日本選手権に向けてまた気持ち新たにトレーニングに励んでください。

自分を疑うな。自分の可能性を信じて、これからも素直に直向きに、頑張れ桃ちゃん。


さて、ここからは寺尾さん

寺尾さんの今週のトレーニングはこちら

竹澤さんトレーニング22週目 

7月6日 月 レスト

7月7日 火 40minジョグ 8.4km キロ4'38

7月8日 水 2000m+1000m 7'10"-r10-15'  3'30

2000 :   3'32-3'35(155-177bpm)  + r 15'  1000 : 3'20 (190bpm)

7月9日 木 26min速ジョグ 6.0km   キロ4'20

7月10日 金 レスト

7月11日 土 26min速ジョグ 5.8km   キロ4'24

7月12日 日 MKディスタンス 3000m
3'28-3'30-3'47   TTL 10'44"83    (189-197-197bpm)42-82-83-84-83-84-88-94

寺尾さんの感想

今週は竹澤コーチに指導を受けるようになってから初めてのレースです。水曜日に刺激入れを行い、その後のジョグは25min-30min以内で4’20とペースを速めて、質は落とさず量を減らすというメニューに変わりました。
刺激入れは当日かなりの強風が吹いていたのですが、最初の2000mを設定通りで走り、1000mは風も強かったので最初しっかり突っ込んで走り3’20で行けました。今回のレース展開的にもしかしたらこの3’20をしっかり3’30の落としたペースにすべきだったのかも知れません。
木と土は25minという衝撃の短い練習時間ですが、ペースはいきなり4’20前後なので気合いを入れつつ、でも一瞬で終わる感じです。疲労は残らずこういう練習もありなのかと良い経験ができました。あとお尻に刺激に入れるドリルも水曜日から取り入れて走りの感覚が良い感じに戻りました。
そしていよいよMKディスタンス3000m!エントリー時の当初目標が10’30秒で3’30秒のペーサーについて集団で走りました。接地も真下でついてお尻でしっかり押せる感覚もあり1000m通過が3’28でピッチ188でストライド1.57m出ていたのある程度ゆったりとしたピッチで良いリズムで走れていました。2000mの通過でキロ3’30で後から確認すると記録証の400m毎のラップもペーサーのお陰で83秒前後に綺麗に走れていましたが、2400mを超えたあたりから、かなり酸欠感が出てきて重心が後ろにいって着地が地面より前に接地してしまうようになりバラバラの走りで、もがき苦しみ大失速。。。(涙)心拍数も197とレース後も倒れこんでしまうほどのヤバさでした。
市民ランナー高速化プロジェクトの記事もありますし、、、諦めることなく必死で走ったのですが、ラストの400mは94秒と悲惨な結果に。本当はラスト上げて79秒ぐらいでなんてイメージしてたのですが、現実は違いました(汗)先週のTTで10’59秒かかって1600mで失速してますし、来週もう一回走ったらそのままイーブン近辺で行けたりするんではないか?などポジティブにいきたいと思います。

またミズノトラッククラブからプレゼントしていただいたウエーブデュネルネオ ホワイトでの初レース!ここで良い走りをして宣伝だー!なんて思ってましたが、、、「走るのは寺尾だ!」って広告の表現が飛び込んできました(滝汗)
ウエーブデュエルネオは反発力とグリップ力が凄く良くて反発力あるプレートだと自分の脚力だと結構負けてしまうことが多くてバネが使いきれないのですが、反発があるのにプレートが適度に柔らくて、クッション性もありますね。あと足首まで覆うニット素材が絶妙で足首の柔らかい僕にはしっかりと足首をホールドしてくれているので固められている感じが良いです。これまではミズノのオーダーシューズのスピードレーサー安定型が自分に一番合っていてとても気に入っていたのですが、今試合があればフルマラソンでもハーフでもこのシューズでレースを走りますね。以前、ミズノを履いていた人であれば一度試してみる価値はあると思います!

ここからは寺尾さんへのメッセージ

寺尾さん
今週もお疲れ様でした。MKディスタンスも短い距離3000mの初レースとしてはタイムとしては上出来ではないでしょうか。欲を言えばラストをもう少しラスト1000mをタイム的に抑えられると良かったですが、これだけ突っ込んでいったら仕方ないかなと思います。(自分のペースで3’35”で1人で入っていったらレースの醍醐味ないですしね笑)3’30”を切って走るようなトレーニングは出来ていないので、10’45”は妥当ですね。動き自体も整ってきているように感じます。先週のT.Tでは10’59”で、今回10’45”ですから、T.Tより15秒ほど早く走れましたね。調整したのと人と走る事ができたのも良かったのだと思います。
この走りの問題点を一つ挙げるとすると、ラストがガクッとタイムが落ちすぎているので、血液状態などに少し問題があったりするのかもしれません。もしお仕事の合間にお時間がありましたら血液検査に行ってみて、体の内部の状況を確認してみてもいいかもしれませんね。
次のレースは8月のMKディスタンスの1500mですね。今シーズンは市民ランナーの長いレースは軒並み中止ですし、今夏はスピード強化と割り切ってしまっていいように思います。最近は湿度が高い日も続いていますし、知らず知らずに疲れも溜まっているかもしれませんし、1週間はジョグのみにして来週からまたポイントを入れて頑張っていきましょう。
また走る前のエクササイズを新しくいくつか処方させて頂きます。寺尾さんの走りの弱点を解消するようなエクササイズを選んだつもりですが、もし感覚的に合わない、だとか何か体に不具合が出た場合は切り捨てて元に戻して下さい。
肌感ですが、3000mにしても今年の冬より20-30秒ほどは記録を短縮できているように感じます。
この夏を超えて、大きく記録を向上できるように引き続き頑張っていきましょう。

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