【メモ・男性が陥りがちなヒステリー】 1.斎藤環さんのヒステリー  2.幡野広志さんと糸井重里さんの共狂い 3. トランスライツ系のシスの人々

筆者のスタンス

・このブログは全体的に筆者の中学高校くらいを想定し、そういう人が理解でき、あとは図書館で自由に資料を探せば腑に落ちるであろう一般常識レベルで書く。

・筆者はフェミニズムを、たぶん今の世界中のありふれた青年と同様に捉えている。つまり特権階級支配の崩壊や人種民族階級差別否定、植民地支配崩壊に続く人道的に当然の流れとみている。

・伝統的に男らしさの極みっぽい超マッチョで白い分野の片隅で働いているので、SDGsのように「自分の分野も周辺分野も色んな人がいるほど進歩も早いし理性的に運用されること」がよくわかる。男のホモソに伴うマッチョ/マチズモは他責と現実逃避と敗北に至る麻薬だ。

・筆者はフェミニズムには無知だが男性学の初歩なら大学教養で習ったていどにある。派生的に、ジェンダー法学や民衆史・女性史と政治哲学も齧ったし、これらは今も「理系」の仕事に妙に役立っている。おかげで、フェミニストでは多分ないが、アンチフェミを人類の敵とみている。

・筆者は今の世界の普通の科学好きの老若男女と同様に、アンチフェミのニセ科学とニセ歴史と集団ヒステリーの観察が趣味である。

2020年の日本で多発する男性著名人のヒステリー


彼らの狂乱と錯覚の中心はやはり、19-20世紀の男性が自任してきた「俺は良き支配者。奴らの幸福は俺たちに仕えることのはず。」という20世紀風味…いや中世貴族風味の世界観や、自分のお気持ち中心の天動説であろう。

20世紀後半の先進国だった日本の、残念だが男性らしいヒステリーである。


1・斎藤環さんが現在進行形でみせているヒステリーとパニック

一般的教養として、日本の「フェミニズムとリプロダクティブライツ」といえば「ウーマンリブ」と「中ピ連」は基本だろう。

筆者は中学高校社会や現国の資料集で見覚えがある、割と大事な用語だ。

中絶とピルとウィメンズリベレーション。テストに出る頻度を三ツ星で表すなら★くらいとはいえ、尊属殺重罰規定廃止くらいに重要な日本の現代史の出来事だ。

元々「ウーマンリブやウィメンズリベレーション=女性解放・女性の自由」は他の差別廃止と同様に、憲法へ書かれただけでは達成できなかった。

なにせ差別/蔑視は人権の乏しい安い労働力を生むので、男の嫌がる仕事、金と名誉にならない不安定で危険で社会インフラ的な仕事は古今東西、被差別集団(女性は典型)が担うものだし

一般的に人は目を離すとすぐに女性を酷使するものだし(男性よりも制圧しやすい、子供を人質にとれるなど。なので規制もされる)、

女性蔑視に依存して政府も産業界も仕組みを作り上げてしまったし、

普通の日本の少年の将来設計も残念だが

そのへんの女の子から名前を奪って、妊娠出産や育児を機に仕事も奪って逃げにくくして、ボクの性欲やストレス発散に使って、ボクの都合で稼がせたり仕事をやめさせたりし、転勤にもあちこちついてこさせてタダ働きに使って、両親と僕の介護もさせて、問題があれば子供とともにポイ捨て。守ってやってるんだ有り難く思え。」

が標準の、植民地支配と南北問題さながらおぞましい仕組みができちゃってるわけで。

特に日本型福祉社会は女性をイエに追い込んでタダか安く使う方針で万事ができており※、公的機関や企業の新人採用も育休産休も、公的な保育園も「女が外で働くこと自体が異常。なので極力退職させよう」という古典的な思想で工夫をこらしている※※、ってのは、筆者だって保育園に入った当時から知ってたほどだ。

※たとえば「雇用主は産休育休を数字だけ達成。取得者は適当な理由でクビ」「公立の保育園に長子を入れても第二子誕生で退園必須か、二人別々の遠い園へ配置」「保育園がないと就活できない人も仕事がなければ保育園に応募不可」はまだまだ日本の普通だろう。

※※なにせ「女性の卑しさ」は科学的エビデンスこそ皆無だが、洋の東西の聖人賢者の「尊い教え」であり、国の政策の基礎なので当然そうなる。この意味でインセルどもって世間知らずで恥ずかしいほど無知なんだよな。

Femininity/femaleへの蔑視や差別解消に取り組むフェミニズム

ともあれ、もともと洋の東西を問わず、古代の疑似科学以来、人類(おもに男性)が継続的に説いてきたfemale/femininityへの蔑視であれ神格化であれ(母性礼賛で母親らを酷使するようなもんでこれも差別)、ミソジニーの思想や疑似科学や仕組みが問題だったので、ウーマンリブよりフェミニズムと呼ばれるようになった。

差別構造と文化が残ってる中にただ「自由」に放り出しても、解放奴隷みたいな問題は多発する。だから女性解放というよりフェミニズム。

斎藤環さんは1959年生まれらしいので多感な時期に「ウーマンリブ」に接したはずである。

ウーマンリブや中ピ連当時の社会の男性優遇と女性蔑視は2020年の人間から見れば凄まじいもので、彼女ら(と彼ら)の怒りと取り組みは人としてむしろ健康かつ当然だろう。

が、当時の男性知識人の相当数やメディアがウーマンリブに対し、ニセ科学と歴史修正主義、冷笑などの典型的なパニックと集団ヒステリーを揃い踏みで示していたのは今でも容易に辿れる事実だ。

緊急避妊薬の薬局販売推進と斎藤氏のいう「フェミニストの攻撃」

ツイッタでモーニングアフターピルに賛成 するアカウントが数件「フェミニストから攻撃」されていたというのだが、2件ほどたどれば30分でわかるように

フェミニストを名乗っているのに日常的に女性への敵意を強く示し、ゆえに女性から反発されている人。ピルなどの啓発を名乗ってるのに妊娠出産や月経や避妊についての知識が中学高校の保健体育レベルで怪しいので反発されている人。つまり、概して女性蔑視的であるにも関わらずモーニングアフターピル市販については前のめり。という、悪い予感しかしない、珍奇な人々

だな。あれに気づかないのはヒステリーだろう。

斎藤環氏くらいの世代の男性に染み付いている天動説的なニセ科学一覧


①「精神や知能での、男性の優位性」というニセ科学

今でも日本では脳だの進化だの性ホルモンなどを根拠にジェンダーギャップを正当化する方向の男女論が盛んだ。それらは他の支配正当化にも使われた、初歩のニセ科学の典型である。

いずれも

「それってあなたの錯覚じゃないの?」
「それって育て方の違いじゃないの?」

という小学1年理科や小学2年理科レベルの問いで消える。

とはいえ古代や中世近代の偉人が唱えた疑似科学でもあり、20世紀には、何かの人種民族階級差別のニセ科学共々、大の大人が総出で信じていた。そして悲劇を招いた。

そもそもが初歩のニセ科学なので1960年代には全世界の合意で否定された…とはいえ、その後も、たとえば我が国で偉い男がほぼ総出で信じていたのは歴史的事実だ。

「生物学的な性別」「脳や心理や精神医学や性的指向での男女の違い(男性の優位)」という古代の迷信

「男性の優越」説は幼児のライオン観察やクワガタムシ・カブトムシ観察並みに素朴な疑似科学であり古代から最近まで有力だったが、1990年代以降にヒトゲノム解読や性ホルモンの作用解明で完全に否定された。

平たく言えば

ヒトの性別は遺伝情報の数だけあり最低約2万、一つ一つの男性化女性化のグラデーション的を考えれば人口の数だけ存在しているし
身体について言えば俗に言うヒトの男性は生物学的にメス化した個体群であり(遺伝情報が女性ホルモンの影響を受けて大きくなる)、女性はオス化した個体群である(同、小さくなる)
ヒトの男性は女性の簡略版であり、性ホルモンのしきい値の設定と性染色体くらいしか男女差はない。解剖学的な意味での男性は「男性ホルモン多め+女性ホルモン少なめ」というバランスを保っており、一定以上は「異性の」ホルモンに変えるため、男性ホルモン投与でも女性ホルモン投与でも俗に言う女性化が起きる。同様に女性は女性ホルモンでも男性ホルモンでも身体が俗に言う男性化を起こす。
性ホルモンはそのように遺伝情報レベルの生命活動や維持を司るもので、男性ホルモンにも女性ホルモンにも、情緒や知能への影響などない。基礎医学の教科書を見ればわかるとおり作用機序のどこを見てもない。異性への性欲とも全く関係がない。むしろ同性への性的指向を促す。
よって「女性ホルモンの変動』を「女性が感情的な理由」と見るのも古代の迷信。情緒不安定になる人は多分どっかの臓器に具体的な不調を抱えている。特に痛覚の鈍い臓器ならストレスホルモンしか脳に伝わらないので、原因不明の抑うつやイライラとして本人や素人が認識するのは当然の流れ。
男性が優れる可能性などない。女の一種なので、何の分野であれ、女性と同率ていどには優れた人も発生する。単に従来の人類は女性の外見の持ち主を潰してきただけ。

あたりが、斎藤先生が当然知っておくべき、21世紀の世界の少し頭のいい高校生の認識だと思う。

1990年代以降、ゲノム解読や性ホルモンの解明にともなって起きたそういう「性別/性差の否定」は、古代から主流だった男性中心の天動説のような学術の体系と世界観が覆った科学史上の大事件であり、文字通りコペルニクス的転回といえる。

21世紀に入ってからは

生き物は女性なので、細胞単位で女性が有利。当然、脳神経でも女性が有利。
ヒトの男性が特に困らないのは女性の簡易版であり、性別がほぼ無意味だから。
「性別は解剖学的な区分以外ほぼ無意味。男性ホルモンは発達を遺伝情報レベルで抑制するため優れた能力とは根本的に無関係で、短期的な腕力のために心身の健康を犠牲にする呪いのポーション的なもの」

くらいの知識が、医学というより市井の科学好きや高校理科レベルの常識である。

しかし日本社会は19-20世紀風の自民族至上主義と男尊女卑のニセ科学に国策ですがってきたし、開国以来基礎分野がずっとおろそかなためこのへん数十年遅れであり、

おかげで日本人は知識人でも天動説なみに愚かな人間観を世界に発信しがちで、世界の中学高校で理科を学んだ男子からも女子からも嘲笑される。


③一般的に男性は女性の分までは正しい判断を下せないし守るどころか守られているのに、「判断できる」「俺が守っている」と思い込む錯覚。

特に近代社会、特に旧枢軸国では①のニセ科学をベースに、女性の人権を有名無実化したうえで男性に隷属させた。

そうして、老人+子ども+病人+けが人+障害者と男性の世話、つまり社会の責務のほとんどを女性に丸投げ※する、古代ギリシャやローマ市民男性風の「男らしい」自由な活躍で国威発揚を狙った以上、なおのこと男性は社会のほぼ全てについて妥当な判断ができない運命にある。

※イスラム文化圏には一応これはない。熊本市議会に集うような年齢の男性なら、赤ん坊を山ほど世話してきたエキスパート揃いである。少子化しないのはそのおかげ。伝統的な日本もあまり丸投げではない。

④(特に男らしい)男性が文明と歴史の主役である、という迷信

そのへんの男性が「自分ら男性が文明を作っている」と思い込めるようになったのは恐らく身分制がほぼ消えたここ数十年の話だし、いっちゃなんだが「男らしい男が歴史や文明を作った」って発想はもろにファシズムのニセ科学と歴史修正主義だ。

19世紀であれば王や皇帝が歴史の主役だと思い込まれていたろう。

20世紀に支配を継いだ先進国の男性は、ちょうど中世貴族や近代の列強の支配のように女性に対して優位な立場を与えられつつ、人口の過半数を潰して下働きに使いつつ、それだけ文明発達とイノベーションの機会も潰しつつも、中世貴族同様の錯覚で

「俺たちの支配が奴らを守っている。俺らが文明の主役。奴らは下働き。奴らは感情的。俺たちに仕えるのが奴らの幸福のはず。」

という天動説的な世界観と集団ヒステリーを保っていられただけのことだ。

2020年でそれだと世界中から嘲笑されるし、社会の邪魔だし、周囲の男女にも迷惑だが。

斎藤氏がウーマンリブの同時代人なのに覚えていないなら、恐らくご自身のヒステリーだろう。

ともあれ斎藤環氏はいまに至っても問題を女性のヒステリーとして認識していて、典型的な男性のニセ科学と歴史修正主義、集団ヒステリーの様相である。

氏のご専門の精神医学は、今でこそ胸を晴れる専門だろうけど、20世紀の後半(だっけか)の抗精神病薬発明までは疾病への有効な治療法を持たず、古代の迷信と大差なく、良くてせいぜい脳医学の臨床分野だった。

そして今でこそ

「脳神経細胞の数は人類みな同じで、男女差はないし、人種・民族・階級差もない。頭蓋骨は基本誰でも、その細胞が全て育つのに必要な大きさに成長する。大柄な人はさらに脳容積が大きくなったりもするが、必要以上に大きい分はオモリか何かで知能と無関係。生き物は女性であるがゆえに脳神経の発達と維持管理には女性が有利」

くらいの認識だが、当時は脳の小さな人々、つまり日本人などの小柄な民族や女性について「大脳の発達が未熟で動物に近い」くらいの考え方が科学の主流だったので、脳病の扱いも女性には当然ひどかった。

そのように20世紀は医学界どころか社会全般の女性観が狂っていた。

つまり女性についても「奴隷は主人に従う生き物のはず。反抗する奴隷は精神異常。奴隷は守られていて気楽で感情的。」と同じ錯覚と疑似科学を大の男総出で奉じ、あまつさえ己の狂気を女性のせいにした。

今でもアンチフェミによくいますね。

当然「社会の通念」自体がリプロダクティブライツとは相反してきた。

医師個人の例外こそあるだろうが、世界中で精神医学がそのてのトンデモ女性観の尖兵だった時期があるのは、よほどの歴史修正主義者かヒステリー以外、否定しようのない事実だろう。

嫌な言い方だが、科学の娯楽読み物としても、かつて自称理性的で論理的な大の男どもが雁首揃えてニセ科学と集団ヒステリーに陥り、気の毒な女性や奴隷を次々叩いたことは、ケレン味たっぷりの題材としてウケている基礎教養の一種じゃなかろうか。

斎藤環さんがいま世界にさらしているのは、彼もまた「そういう人」で、今は世界のそのへんの高校生以下だ、という事実だ。

21世紀の今は男性科学者のトンデモやヒステリー列伝は男性にも好まれる科学マメ知識なのでぜひ書いてほしいですね。本邦版を。

氏の無知と無学さと知性の欠如、精神病理が興味深い。


2.幡野広志さんと糸井重里さんの共狂い 


人生相談の相談者が、旦那さんの怪しいウソを怪しいまま丁寧に書いたのに、回答側がその相談者ご本人をなぜだか「怪しいウソつき」と錯覚し公開で罵倒したうえ、ファンともども「見抜けるなんてさすがですー」と、集団ヒステリーを起こした事件。少しは目が覚めたようですが。

前提はおそらく斎藤環さんと同じような思い込みだろう。彼らの思い込みは幼稚なニセ科学と歴史修正主義なので。上参照。

3. トランスセクシュアル女性に便乗する形での、シス男性を中心とする集団ヒステリー

古今東西、シス男性(ゲイヘテロどっちも)の集まりでは「男性の女装」も「女性の男装」、あるいは性転換手術も女性蔑視の表現としてしばしば扱われる、ってことは男性学だと基礎の基礎じゃなかろうか

女性蔑視的な女装の思考の流れと効果

一昔前の米海兵隊のように、マッチョな団体では入団儀礼的に女装が行われることがあります。今も世界のどっかのホモソがやってそうですね。男性の弱さを女性性として認識するように仕向け、真の男になれと目指す、ヒステリーの儀式みたいなもんなので。

①10代後半や20代の男子だと、普段は男子ホモソの強者を気取りつつも「女性に育てられた自分が、女性と全然ちがうゴツゴツモソモソした生き物になりつつある現実」に、言葉に出しにくい居心地の悪さを持っています。普通の女装ならこの辺が理由でしょうね。

②彼らから見た女子は、普通に育てばママと同じになれる、気楽で恵まれた生き物です。

実際は社会はママを守っていないため気楽さは守られる側特有の錯覚であり、彼女らの人生は綱渡りですが、一応は自然で楽(なよう)に見えるので、女子に妙な羨ましさを感じたり、人によっては憎悪したりします。

あるいは「自分の中にあるはずの真の男を妨げているものは女性性のはずで、女どもの影響や自分の女っぽさを嘲笑し切り捨てれば真の男になれるんじゃないか?」と思い込んだりもする。

③そこで女性蔑視的な女性装を行うことで、男である己の弱さや甘えを、上官や先輩や他人から女性性として嘲笑されたり、自分の中でも女性性として切り捨てることができるわけです。

しかも、現実のおのれがママやバアちゃんやそのへんの女性に守られて育って老いて死ぬ現実に関わらず、なぜか弱い女が強い俺らに守られていると思いこめます。

特に軍事行動の場合、老若男女の社会を守ることなど案外なく(あるかないかで言えばあるけど)、ただ一つ確実なのは財政赤字やら社会の破壊やらであり、またもや最終的にどこかの母さんらや娘さんらに尻拭いされる未来です。

それを直視せずに捨て身で攻撃する精神を涵養するには「あいつら女は守られるが俺たち男は守られない」と思い込むことは便利なんでしょう。お前個人の錯覚だとしか言いようがないですが。

男同士なのに相手の欠点を相手の女性性として叱責することも、まだ珍しくない。

男性が自分の心の問題を、女性の問題と認識するように誘導する文化。端的にいえば男性をヒステリーを起こしやすいように育てる習慣が世間にはずいぶん多いワケです。

さらに

「政府や企業は男性だけを守る。よって制度とシス男性の情緒論においてトランス女性が「みなしシス男性」である限りトランス女性は守られる。シス女性は基本的に男性に従属する扱いであるため、元々保護の仕組みの対象外であり、今も保護は散発的。シス女性は人権を奪われた上で弱者の保護を担っており、文化的にも蔑視される。」

という事実は、義務教育に毛が生えたレベルの法や政治や哲学の基礎の基礎です。大昔から偉い人が男尊女卑は大切だ、と言ってきたので当然そうなってる。

そんな現実を、一部トランスライツの人々、特にシス男性は、男の夢見がちな「男が女や年少者を護っている」という中世騎士道ファンタジーと混同しているんだろう。

そして女性を憎悪したりする。

まだまだ数十年まえまでの身分制の名残がある社会だからまだ男性は特権階級で、女性や目下へのイジメが許されがちで、我々はだからこそせめて個人レベルで「守れ」と教えられてるだけなんですがね。

特に日本などの東洋では、人口過密と口減らし圧力などや迷信(前述)によって女性を守る発想自体が乏しく、ゆえに戦後「守れ」と言われてきた面があるんでしょう。スサノオとかはトリックスターであって男の理想像ではないだろうし。

そして女性を守るはずのキリスト教文化ですら、シス男性(ここではトランス女性と呼ばない)がそれなりの数、新たな女性イビリのとしてセルフIDを悪用している現実が浮上した。

伝統的にシス男性からシス女性への扱いはモロに「去勢された男性」みたいなもんか去勢男性以下なのだし(司馬遷や色んなカストラートと同時代の女性は彼らほどの地位は得られたろうか)、

構造的な暴力は地位の低さに応じて酷いものであり、むしろ上下関係の安定のために立場の弱い人間を設定して虐待させるものだったからこそ、シス女性虐待は常態化しがちだ

よって

トランスセクシャル(手術済)は女子トイレや女子風呂利用可、レズビアンさんらのクラブも出入り可

トランスジェンダー(社会的登録では性別は変えたが未オペ)、トランスヴェスタイト(異性裝者)は女子トイレや女子風呂利用不可、レズビアンさんのクラブへも出入り不可

で良いと思うんですよ。

トランスとシスの同性愛カップルは世間に普通によくいますが、トランス側はやっぱり侵襲的じゃないやつがモテるものだし、男尊女卑の現状を踏まえ、せめて先進国民が南北問題を意識して途上国に接する程度の良識は必要でしょう。

陰茎と睾丸を切るくらいならばシス女性の負うハンデ(生まれつき受ける伝統的蔑視、資源扱い)より楽だろうし、その程度のハンデもおわずに既にハンデを背負いまくったシス女性に混ざろうってのは異常じゃなかろうか。

また、一部シスによるTRAのヒステリーにはこういうのもある。


・あくまで「シスヘテロ男性(トランスヴェスタイト含む)による加害問題」を議論している女性を、「トランスジェンダーやトランスセクシャルへの差別」として叩く藁人形論法

・そういうシスヘテロ男性のホームを見に行くとしばしば女叩き/排外的で歴史修正主義なのだが、異常性をなぜか見逃す

・シス男性がトランスを隠れ蓑に女性へ行っている攻撃や脅しの数々について見えないふりをし、なぜかシス女性を叩く

・シス女性のほかトランス男性が不可視化されている点

今のところこんなもんか。

どれも、残念だがシス男性(一部のトランス女性含む)に伝統的に許されがちなヒステリーだろう。


残念ながら男性のヒステリーはありふれている。

コロナの今、エリートパニックくらいにありふれている。

そもそも「男性が理性的/論理的/解決思考」ってのは初歩のニセ科学であるし、

男女の違いとして確実なのは関東軍のように女の人に丸投げして男らしく逃げる特権体力の余裕くらいなんで、残念だが傾向としては合理的な思考が困難で、パニックと集団ヒステリーに流されがちなのだろう。

逆に女性の集団ヒステリーは時々しか見かけない。一般的に立場が弱い人は、合理的かつ問題解決思考でなければならないためだろう。

「女性の集団ヒステリーかな?」とせっかく覗いても、ほぼ毎回、アンチフェミさんなどの主に男性の集団ヒステリーと妄想と捏造でがっかりする。

まあ、蓮見敏子さんと杉田水脈さんはそうかな。杉田水脈さんによれば自民党には強姦がありふれてて文句を言う方が異常らしいので、あれはあれで別の精神病理だろうし、責められない。


結局、表題の人々の異常心理も、ヒトの脳や精神に男女差などない以上は、伝統的に男性のメンタルの問題を女性のせいとして認知する(要はヒステリー)思想や文化によるヒステリーであり、昔風の男の立場によるものだろう。

「お前さんも現代人だろ。義務教育で南北問題を学んだし意識してるはずだろ。シス女性についても我々みんなが似た構造のうえにいるんだよ、弁えて慎重にモノを言えよ。」

としか言いようがない。