「すきなもの」がない生き方でもいいじゃん、それで。
突然なんやけど
僕には根源的に「すきなもの」というのがない。
だからたくさん趣味を持っている人とか
没頭できるものがある人は心底うらやましい。
でもね、すきなものが無くたって幸せに生きていける。
「あなたのやりたいことはなに?」って必要以上に問われたり、「すきなものを価値にする時代だよ」って強いてくる。
そんな社会風潮にアンチテーゼを唱えるのが今回のテーマ。
*
僕は基本的に、好奇心が全く旺盛ではない。
部活も3年以上続いた試しがない。超絶のめんどくさがり。休日はただ寝ていたい。これと言った趣味もない。
そんな人間だった。
そんな僕が 今や
こんな物書きをするようになったり
休日は読書に耽ったり、ひとりで映画を観に行く。今もカフェで書いている。おしゃれな所を巡るのがすき。
今は間違いなく、「すき」と言えるだろう。
正確に言うと、すきなもの「になった」。
なぜか。それは至極単純で、僕が物事を起こす動機はすべて
人と繋がれるか
それに尽きる。それだけでしかない。
極論を言うと、本を読むことや映画を観ることそのものにそこまで興味はない。
発達の特性について書かれている専門書を読むことで、子どもに対して手を差し伸べられる引き出しが広がる。
哲学の本を読むことで、人類普遍の問いである「生きるとはなにか?」「幸せとはなにか?」について人と議論ができるようになる。
話題の洋画を観ることで、会話の引き出しが広がる。恋愛映画を観ることで、実体験と重ねて 一緒に観た人と言葉にし得ないドキドキを分かち合える。
だから僕は感性を磨くことに魅力を感じる。
磨いた感性同士を分かち合えることはとっても心が豊かになる。表現の幅が広がることで、関われる人の範囲も広がる。
すきなものは他者や世界との関わりの中でしか見出せない
と僕は思っている。
昔からずっとこれがすきで
すきですきでたまらない!!ものを持っている。感覚値やけど、そこまでのものを幼少期から持っている人は相当稀なんじゃないか。
親の影響を受けたり
学校の友達の持つ感性を羨ましいとおもったり
憧れの先生や先輩の真似事をしてみたり。
そうやって貴方の趣味や感性は影響を受けてきたんじゃないだろうか。
あなたのすきなもの 「本当にすきですか?」
カフェ巡りがすきだと思っていたら
本当はインスタでいいねを貰うことに目的があるかもやし
本読むことで賢くなれるからすきと豪語している人は、知性を磨くよりも自己陶酔に情熱を燃やしていたり
映画好きは、あれやな。
「映画が趣味」と言ってるだけでかっこいいから、モテそうやから、言ってるだけかもしれんな。
自分の「すきなもの」について問い直してみてほしい
繰り返しにはなるが、ぼくのすきなものは大体、「人と繋がれそう」という判断軸が入り口だ。
本を読んだら、読書好きと話ができるようになるし。小説を読むようになったら、妄想トークができるようになる。
映画がすきな人は、大抵内向的だ。そして、自分が内向的であることに誇りを持っている。そんな人たちと交わす人生観は、まあおもしろい。
あとは、すきなものが多ければ多いほど、デートの選択肢が広がる。
動機はなんだっていい。意識高くてもゲスくてもいい。
続けた結果、間違いなく趣味と言えるものになった。このGWも、専ら読書と映画を観ることに大半の時間を費やしている。
って言っとけば、感性豊かそうな人に見えるでしょ。
だから、すきなものなんてなくたっていい。でも、すきなものは心の拠り所になってくれる。
僕の場合、源泉は人との繋がりだった。
物体や事象そのものはそんなに愛していないかもしれない。だから、そんなもの「すき」とは呼べないかもしれない。
趣味なんてなくていい。すきなものなんていらない。
でも、頭で考えてもわからないけど
なんか心惹かれるもの。夢中になるもの。どきどきするもの。
誰でもひとつくらいは持ってるんじゃないだろうか。
じゃあなんでそれがすきなのか。それをすきでいることで、自分の何が満たされるのか。
これを読んでくれるやさしいあなたと僕は一緒に考えてみたい。
考えたうえで、「それでもこれすきやなぁ」って言えるものは
きっと心の拠り所になってくれる。
苦しいときに、あなたを支えてくれるはず。
自信をもって、「私はこれがすきなんじゃい」って叫べることで、同じ価値観を持っている人たちが集まってくる。
分かり合えることは豊かだ。それだけで生きる幸せを感じられる。
あなたのすきなもの。なぜそれがすきですか?
*
「もっとすきって言えた方がいいんだろうなぁ」
って我ながら書きつつ思っていました。
僕は「自分らしさがないことに誇りを持っていることが自分らしさ」
だと思っているので、もっと色んな人と感性を分かち合いたいなぁ…と思いました。次はたぶん恋愛の記事を久しぶりに書きます。
さぁ~って、今からニーチェを読むか。はたまた 森博嗣のミステリ—小説を読むか。迷う。
って言うてるだけで、実際はその本さえも所持してないかもね。
ではまた。
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