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顔と名前の神経衰弱


人の名前を覚えるのが得意である。
人の顔を覚えるのが得意である。

名前と顔が一致するわけではない。
何処の誰だったのかわかるわけではない。
人生にそれは役に立っているのかどうなのか不明である。

昔やってた仕事で何百人という人を面接した。
同業他社に転職した後も、前職で面接した人が同じく応募してくるから名前を聞いて
「この名前知ってる!」
と私の脳みその引き出しから履歴書が出てくる。
危険度が高いほどアンテナがよく働いてた。
名前と同じだけ顔も見てきたってわけで、顔も覚えている。
見たことある顔か、そうではないかの区別がつくだけ。
私の中で避けたい人か、過去に親しく語り合ったことがあるかないかだけの判別はつく。
名前とか職種とか何処での知り合いだったか判別はほぼできない。

先週のある夜、テーブルに置いてあったオットのスマホに会社の人から着信があった。
一瞬目に入った着信の名前。
翌朝ふと気になった…昨日の着信の名前、私の知ってる人じゃないかなあ?
でも誰だった?
前にもオットのスマホに着信があったとかで記憶してるだけ?いや、違う気がする!

考えて考えて脳みそ動かしてたら少し思い出してきた。
あの人じゃないかなー?でもその人だとしたら
何故オットの同僚なのだ?違う職種ではないのだろうか?

夜オットに聞いてみる…
「昨日の電話の同僚さんは⚪︎⚪︎歳くらいの人ではない?」
「そやでー」
「転職してきてる?前職って全く違う△△関連の仕事してはったとか知ってる?」
「!?何で知ってんの」

オットが本人に直接ある単語をLINEしてみてた。
ビンゴ!

正確に言えば私の直接の知り合いってことではなく
10数年前から5.6年地元で活躍してたちょっとした有名人さんだった。
お元気にしてらしたんだなーと嬉しく感じた。
オットは地元民ではないので知らなかったらしい…いやあんた、もう20年近く住んでるから知らんわけでもなさそうやけど。

そしてやはり自分のちょっと偏った記憶力に関してビビった。
名前はね頭の中に字面が残ってるのよね。

今のバイト先にも25年ぶりくらいの顔見知りが来られて挨拶したらビックリされたこともある
「よく覚えてたね」って。
何十年か前の仕事で挨拶を交わす程度の人だったからね。
(この時は奇跡的に名前も顔も仕事とかも全部記憶してた)

人見知りとかしないから、知ってる人とすれ違ったら知らないふりできなくて挨拶したくなるんだよね。
中学時代の同級生なんか、顔わかるけど名前全然わかんなくてとんでもない失礼な会話になってしまったこともあるんだけどなwww
「ごめん!覚えてるのに全く名前思い出せない!」
って、名前聞いても顔と一致しなくて悩むとか、あかんやろ、わたし。

この記憶力を何かに役立てることはできないもんかねえ?
ま、でもさバイト先のお客さんに出会ったらどこでも声かけるからわりと評判は良いんだぞ。
元気と明るさがウリのバイト先だからね。

色々抜けてくる年齢だから、頭柔らかーくして鍛えておかなきゃだね。

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