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172/夫の誕生日に【詩】ともに

ともに

明るいところでは

指先が

ひじをさわったり

はなれたりする

暗い場所では

ひじの骨を

内側からくるりとつかむ

左手が

たよりなく宙をつかまぬように

私も一人にならないように

右ひじの温度を感じながら

今日も一緒にあるく

2月の初め、夫が誕生日を迎えた。
還暦を過ぎ、おじさんからおじいさんに向かっている。

頭もだいぶ白くなって、背も丸くなってきた。

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