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なんでおっぱいがあるの?と聞かれた

題名だけ見て「下ネタかよ」と思った方は
今すぐ改心して、最後まで読んでいただきたい。

これは、以前職場で衝撃的な疑問を
ぶつけられたお話。



その疑問をなげかけてきたのは
当時、小2だった、ヒロちゃんという女の子。


小学2年生くらいの子は
男女関係なく、職員の膝の上が椅子だと思っているのだが

ヒロちゃんは特に
私の膝の上が、特等席だったようで

隙あらば私の膝を椅子にしていた。


そんな毎日だったが
ある日、私の膝の上で
私に背を向けて座って、私に寄りかかってきたが

「んっ??」という顔をして
振り返って

私の胸をまじまじと見て
そしてギュッと掴んで

更に「ん?!?!」という驚いた顔をして
私にこう言った

「なんでおっぱいがあるの?」



非常に衝撃的だった

でも、小2の女の子が
私を性的対象にして見ているわけでもなく
セクハラをしようと思って
胸をもんだ訳でもないのは当然のことながら
わかっていたので

「どうしたの?」と聞いてみた



するとヒロちゃんはすごく難しい顔をして

「まぴちゃんは結婚しているの?」
「まぴちゃんは赤ちゃんがいるの??」
と聞いてきた

「ううん、結婚もしていないし、赤ちゃんもいないよ」と答えたところ


もっともっと難しい顔をして
私の胸を再度、揉み揉み
さながら、探偵のような考えるポーズをして

こう聞いてきた

「結婚もしてないし、お母さんじゃないのに、なんで、おっぱいがあるの?」




おぉう…なんという疑問なんだこれは…
と思いつつ

小学生の発想の飛び抜け方が凄い
と面白くも感じていた



そこで答えて差し上げるのが教育者だ…と
思いつつ

ねぇ、なんで?と詰め寄ってくる
ヒロちゃんにどう伝えようか怯んでいた


「女の人は、成長すると、女性ホルモンっていうものが働いてね、大人の女性になれるように体が準備を始めるんだよ」


怯んでいて、相当曖昧な記憶しか残っていないのだが

私はなんとかひねり出して
そうヒロちゃんに伝えたと思う

(ここで、それは違う!という意見は一度引っ込めて頂きたい。)


ちなみに余談なのだが
私は人生で一度も、胸がでかいと言われたことがないばかりか
断崖絶壁とバカにされるほどだったので
高校卒業まで自分はAカップだと思い込んで
ずっと小さい下着をつけていたが

ちゃんとお店で測ってもらったら
想像の遥か上をいくデカさで
ドヤ顔をした記憶がある

またまた、強がって…やれやれと思っている方には
上から目線で堂々と
私は着痩せするタイプなだけだから
と皆さんに言っておこう



話がズレてしまったが

ヒロちゃんの中では

結婚する=おっぱいができる
お母さん=おっぱいがある

という考えがあったようだ



だから、職場で
見た目は学生(周りが年上の方ばかりだったから)の私に

なぜ、おっぱいがあるのか!

と考えに至って
そのおっぱいはどうやって手に入れたんだ?
と、頭の中で必死に考え
さながら探偵のような動作で
おっぱいについて素朴かつ真剣な疑問を
私にぶつけてくれたのだと思う



そして、ヒロちゃんのお母さんが迎えに来た時
そのおっぱい事件について
笑って話すと、お母さんは笑うかと思いきや

すごく真剣に

ヒロは色んな年代の人と関わる機会がものすごく少ない

ということ

私の教育が至らなかった結果だ

と謝罪してきた


私は楽観的で、子どもたちのそういった
独特な世界観が大好きで
そういう謝罪が来るとは思っていなかったため


すぐ
「違うんです!こちらが勉強になりましたよ!子どもたちの世界観って凄いですよね!」

と言ったら
お母さんは少しホッとした顔で

「そんな突拍子もないことにちゃんと向き合ってくれてありがとうございます」と

丁寧にお礼を言われて


あ…いやいや…私楽しんでしまったのに…と
心の中で申し訳なく思いながらも


小2だと学校じゃ教わらない事を
私の身をもって伝えられたのかと思って
少し嬉しかった


同時に

胸について
おっぱいについて
なんのやましさも無く

こうやって口に出せる小学生が
大人になってしまった私のには羨ましかったりしたのだった。



まぴこ
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