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Fuelwa 活動日記 2 『福祉施設リノベーション』

Fuelwa Lab . Interior  -  福祉施設リノベーション
片桐 / 山下 / Hinano

こんばんは、片桐です。
今回はFuelwa初のお仕事となった、とある福祉施設のリノベーションの様子をお届けしたいと思います。

依頼を下さったのは、片桐がバイト時代からとても仲良くしていただいている方でした。『インテリアってお願いできますか…?』という突然の会話から始まりました。

福祉施設の『暗いイメージを払拭したい。』という施設の世話人をするクライアントさんの願いが、私が大切にしている『当たり前にハテナを。』という、常識になってしまい見落とされがちな社会のあらゆることにスポットライトを当て、見直すというテーマにとても合っていて、ぜひFuelwaの仲間たちとやらせてくださいということでプロジェクトが始まります。


ダイニングルームの分析

今回リノベーションをさせていただいたのは施設のダイニングルーム。綺麗好きなクライアントさんのおかげでとても綺麗に使用されているお部屋ですが、『表情が無い』と言った雰囲気の部屋でした。

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ダイニングルームの中で特徴的だったのがこの対面式のキッチン。右側のスペースがある壁面は何か楽しそうなことができそう。

ヒアリング

まずはヒアリング。どんな方々が使用されているのか、一日の大まかなスケジュールや、事前に用意した数十枚の写真からイメージが近いものを伺いました。ヒアリング後は計測。図面の作成に入りました。

分析

ヒアリング結果から空間を分析。予算関係もあり、今回は特徴的なカウンターの壁面と、照明の変更で計画をしました。

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まずは部屋全体の色彩。既存の家具屋フローリングの色はありますが、あまり木材らしさを感じません。馴染みすぎてしまっているからですね。異素材といえばカーテンくらいと言ったところでした。
その中で目を引くのがキッチンカウンター横の赤い電話。なんだか可愛く活かせそうなので、調和するクロスの追加と、カウンター下に板材を貼ることに決定。

照明は…シーリングライトが二つついていましたが、なぜか部屋が暗い印象。見回してみると、間接照明などもなく、壁面が暗いのが原因。というわけで、片方のシーリングライトをライティングレールに変更、スポットライトで壁面3点を照らすことにしました。

植栽が無いのも気になるところ。なので、キッチンカウンター横に壁掛け式の植栽を追加。

企画書の完成

ヒアリングを通してフィードバック、詳しい資料の制作をします。こちらはその一部です。

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資材準備

企画書の確認後数回やりとりを重ね、いよいよ資材準備。今回の準備は主にカウンター下の板部分でした。復旧可能にするため、柱を設置、さらに合板を打ち、その上から板を貼るのが今回の計画。

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メンバーと向かったのは、豊洲ビバホーム。反りの少ない木材を探しカットします。さらに木材にワックスで塗装。

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こうして材料の完成です。


取り付け作業

資材も集まりいよいよ取り付け作業。クロスを貼ってくれたのはHinanoさん!細かい技が光ってました。ミリのズレ無く継ぎ目も分からない美しい仕事。

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基礎を取り付け、山下は慣れた手つきで合板を設置。さらにコンセント用の穴を切り抜き、植栽を設置し、スポットライトを取り付け6時間後…


Before

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After

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新しいダイニングルームの完成です。赤い電話が良い差し色になったのが片桐のお気に入りです。植栽は全て宍戸提供のもの。ポトスは成長速度も速く、下へ伸びるものなので、今後モッサリする予定です。

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コンセント穴もぴったり。端の処理もジャストフィット!させてくれたのはこれまたHinanoさんの感動の手仕事です。手鋸作業でした。

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こちらがスポットライトの様子。キッチンカウンター横の植栽、テレビ上、コルクボードの三点を照らしています。

色彩、質感、照明をプラスマイナスしたことで、表情のある空間が出来上がりました。クライアントさん、入居者さんにも、『寂しかったダイニングルームがおしゃれなカフェのようになった!』と喜んでいただけてとても嬉しかったです。

貴重な体験をさせていただきありがとうございました。Fuelwa大仕事一発目の様子でした!

企画  : Fuelwa / engivy / Bergere et Paysans

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