頭の中にスチールウール
かれこれ数ヶ月は、頭の中にスチールウールを入れて生活している。
もちろん、物理的にではなく、比喩の話である。
頭がぼんやりとして、かつ重いのだ。
加えてこの数日は頭痛もする。
元々頭痛持ちだが、慢性的に痛いのは珍しい。
何をするのも億劫なので、休みも朝からソファに倒れていた。
その後、子どもを遊ばせるために公園に行った。
気分は少しマシになった。
結局、身体は動かさないとダメらしい。
平日は意識して昼食後に散歩をしている。
会社の周りを1周、ちょうど2キロほど。
1キロ10分ペースを目標に歩いている。
でも平日は歩いてもスチールウールはしぶとく残る。
結論としては、きっと病気なのだろう。
診断結果は想像がついている。
高3の時に、胃痛が数日続いたので、近くの胃腸科に行った。
幸か不幸か、そこは心療内科もやっていた。
受験が近いといった結果、軽い精神疾患と言われた。
漢方の精神面に効くものを処方された。
こんな程度で病気にすんなやコラァ!
と思って、飲まなかったら、そのうち治っていた。
今回もそんなもんなんだろう。
*
人間なんて、所詮自分の脳にコントロールされているだけである。
もっと言うならば、ホルモンがそのほとんどをコントロールしている。
ならば、ホルモンをコントロールしてやれば、全て解決ではないか。
セロトニンを多くするには、トリプトファンが必要らしい。
トリプトファンは鶏肉に含まれるらしい。
なるほど、だからチキンナゲットを昼に食べて、消化されたから、3時くらいから幾分マシになったのか。
んなわけあるかコラァ!
結局、帰宅してから頭痛薬を飲んだ。
姿勢が悪いから、頭痛になる。
それは一理ありそうだ。
私は歴史に残るくらいの胴長短足なのだ。
机、椅子、モニターの高さ、これがなかなかしっくりこない。
結果的に猫背を誘因し、頭痛になっている説。
頭痛外来に行った時は、ストレートネックを指摘された。
その時はコラァ!とはならなかった。
それで一生首が痛いわけだ。
歯軋りもそこからかもしれない。
身体の歪みが影響している、とか。
なんにせよストレスだ。
コルチゾールはストレスを感じると分泌される。
普通はこれがしばらくすると止まる。
精神がおかしくなると、この調整が効かなくなる。
あぁじゃあ調整が効いてないんですね。
だからスチールウールなんですね。
スチールウールのない頭って、どんな感覚でしたっけ。
もうこれがすっかりデフォルト。
同僚のお姉さまに、「あなた今日は顔がとってもシリアスよ」なんて言われた。
力なく微笑んだら「まだその方がいいわね」と。
そんな笑顔でも笑う方が、元気になれますかね。