Walter Hasenclever 恋愛詩3篇
時たまの美しく燦爛たる夜に
ぼくの紅血がぼくを苛め悩ます、きみがそれを呼び求めるから、
するとぼくはきみの結われ纏う髪へ手を指し延ばし
滑らかにきみの居所にキスをする、きみが眠っているところ
そしてぼくは聴き耳を立てる、きみが夢見ているように、そして神から祝福される
ぼくは知っている、きみはぼくのようだ。ぼくはきみのようだ。
…そして緩やかに
ぼくの心が安まるよう歌っておくれよ
★
ある空虚な時間の哀哭
ぼくの髪を優しく梳かして、
僅かでもいい、友愛と信心をもって
ぼくの髪にくるまれて ぼくにキスして
そこはかとなく柔らかく穏やかな夜
きみの膝を貸して、
すると雨が降る、ぼくを物悲しくする
静寂がぼくらから拡がり渡る
★
愁傷と切望に溢れたある夜
世界は静寂に包まれたままでいる。
月さえも沈鬱していった。だがぼくらは彷徨っている…きみ!
時折ひとつの樹が夜闇とともに、
枝枝を、一軒の家を、ひとつの燈火を
時折ひとつの遠い燦きが
きみの顔の星々から発せられる。
そしてきみの双眸、ぼくを赦して!
きみの神は近く、ぼくの神は遠い。
きみの双眸が耀う、ぼくを掴んで!
ぼくらは空間と時間を超えて立っている。
ぼくらは高いところに立っている。ぼくらは滑らかに漂っている。そして見よ、どの星々も、ぼくらを抱えている、
それは記録の無い太古の時間から、
すでにぼくの人生の中に在った。
そして奇妙に、嵐が発見された!
他の星々は見定める。
神は神が創造した人類と共に下界に立つ、
だがぼくらは彷徨っている…きみ!
★
出典とオリジナル: http://www.deutsche-liebeslyrik.de/hasenclever_walter.htm
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?