Walter Hasenclever 恋愛詩3篇

時たまの美しく燦爛たる夜に
ぼくの紅血がぼくを苛め悩ます、きみがそれを呼び求めるから、
するとぼくはきみの結われ纏う髪へ手を指し延ばし
滑らかにきみの居所にキスをする、きみが眠っているところ

そしてぼくは聴き耳を立てる、きみが夢見ているように、そして神から祝福される
ぼくは知っている、きみはぼくのようだ。ぼくはきみのようだ。
…そして緩やかに
ぼくの心が安まるよう歌っておくれよ

ある空虚な時間の哀哭
ぼくの髪を優しく梳かして、
僅かでもいい、友愛と信心をもって
ぼくの髪にくるまれて ぼくにキスして

そこはかとなく柔らかく穏やかな夜
きみの膝を貸して、
すると雨が降る、ぼくを物悲しくする
静寂がぼくらから拡がり渡る

愁傷と切望に溢れたある夜
世界は静寂に包まれたままでいる。
月さえも沈鬱していった。だがぼくらは彷徨っている…きみ!

時折ひとつの樹が夜闇とともに、
枝枝を、一軒の家を、ひとつの燈火を
時折ひとつの遠い燦きが
きみの顔の星々から発せられる。

そしてきみの双眸、ぼくを赦して!
きみの神は近く、ぼくの神は遠い。
きみの双眸が耀う、ぼくを掴んで!
ぼくらは空間と時間を超えて立っている。

ぼくらは高いところに立っている。ぼくらは滑らかに漂っている。そして見よ、どの星々も、ぼくらを抱えている、
それは記録の無い太古の時間から、
すでにぼくの人生の中に在った。

そして奇妙に、嵐が発見された!
他の星々は見定める。
神は神が創造した人類と共に下界に立つ、
だがぼくらは彷徨っている…きみ!

出典とオリジナル: http://www.deutsche-liebeslyrik.de/hasenclever_walter.htm

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