雑記いろいろ/過去の手帳より③
2019.10月 奈良
この時の奈良は雨が降っていた。
3度目の奈良旅。今回は寺院と古墳を巡っていた。
初の奈良旅は、女子のみであった。今は遠くいる姉と母と私。ビジネスホテルに泊まり、奈良駅の近くで夕食を摂った事は憶えている。
どこをどう巡っていたかは、分からない・・・・。
その時の手帳も手元にないため、記憶を手繰ることが出来ないのだ。
ただ、その夕食に柿の葉寿司を食べた事だけは憶えている。小さな店で、蕎麦屋だったろうか?
どういう経緯でそれが出たのかも憶えていない。
しかし、美味しかった。
2019.5月 2度目の奈良
奈良に行くため、新宿のバスタへ行ったのはこの時だったか。便利な世の中になった、が、私にはこの夜行バス移動は不向きであった。
寝付けない上に恥ずかしいかな、乗り物酔いまでして奈良に着く頃には疲れ果てていた。
朝早い奈良駅周辺は静かで、観光客や修学旅行生などの姿も無い。
使い方が合っている分からないが「明鏡止水」というのがぴったりな空気感があった。時間が経つにつれ、人が増えていく。
その頃には、ある程度寺院を巡り終えていた。宿を大和西大寺にとって、午後には移動。部屋に着いて、見つけたのが柿の葉寿司の土産案内だった。
「これがもし、私一人の旅であればこの案内に従っていただろうに...」と思った。
母があまりそれを好まず、うっかり土産でもしたら小言を聞かされる羽目になる。先の旅でもそうであった。
食べて土産にするのがいい、この旅の2日目昼の事。
寺院から寺院へと歩いていたか、その帰りか昼食を摂らずに歩いている際見つけた店で柿の葉寿司は食べなかったが、代わりにわらび餅を頂いた。
そちらは、きな粉に白蜜である。
こちら(関東)はきな粉に黒蜜のわらび餅。最近、普通の蜜(?)のものを見つけた。餅を食べてしまった後、はしたないだろうが余ったきな粉と黒蜜を混ぜ合わせ食べることもある。
それが、どうやら出来ないようだ。サラサラした白蜜にきな粉を混ぜてもサラサラのままで、黒蜜の様に練り合わせる事が出来なかった。
奈良は京都に近い。京は上方文化がある。
「上方の人々は上品なのだろう。残りものを練り合わせて食べようというのは、やはりハシタないのだろう」
口惜しいが、仕方ないと諦めた。
まあ、関東の人々すべてが私の様なことをするとも限らないのだが...
そして2019.10月である。
この時は土産を買うことが出来た。
奈良時代に“蘇”と呼ばれるチーズに似たもの、それを再現した3種のお菓子が橿原市の宿で売っていた。
蘇の部分は、あまり多くないが微かにチーズにも似た風味があった。