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#23サスティナブル調査隊

必要な時に蛇口をひねれば当たり前の様に使える日本の水。
その水を運ぶ「水道」について今回は見ていきます。

天からの恵みを比較する

多雨地帯であるモンス-ンアジアの東端に位置する日本。

世界の年間降水量ランキングでは48位となっています。
個人的に降水量が多そうなイメージがあるタイで51位、他にベトナムで41位ですから年間を通して日本は降水量が多いのかと思います。
※2017年 世界の年間降水量 国別ランキング・推移(グローバルノート - 国際統計・国別統計専門サイトより)

これを別の角度から見ると、国民一人当たり年降水総量でみると、日本は約 5,000m³/人・年となり、世界の一人当たり年降水総量約 20,000 m³/人・年の4分の1程度となっています。

こういった観点での数値を見ると他国と比較し一人当たりの降水量は意外と少ないことがわかります。

そして降水量ランキングで51位タイですが、人口比では逆転し日本より降水量が多くなります。
※参考:令和元年版 日本の水資源の現況について本編
第1章 水の循環と水資源の賦存状況(PDF形式 0.6MB)2ページグラフ

話は前後しますが、日本の年間の降水量は約6,400億m³です。

そのうち約36%は蒸発散し、残りの約4,100億 m³が利用可能な水の量で、実際に使われている水の量はそのうちの809 億m³となるようです。

使える水や使われる水は非常に少なくなるんですね。

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生活用水工業用水となる日本の水資源

日本の水源地としては、河川・ダム湖・湖沼・地下などがあります。
水源は約7割が地表水で、残りの3割は伏流水や地下水で賄っているます。

非常に古いデータですが、生活用水において海外平均では、地下水需要が高いというデータがありました。
日本は川や湖など水資源は比較的豊富ですが、大陸内部の国々ではその様な資源がないことが想像できます。

しかし他国に比べその資源が豊富に見える日本の地形は、傾斜が急で険しいため、河川の流量の変動が激しく、雨が降ると急増し、雨がやむ減少してしまうなど変化が激しいという特徴があります。

また、河川の流量は梅雨期、台風期及び雪解けの時期に多くなるなど、季節によって大きな開きがあります。
こうしたことから、日本は、水利用を図るには不利な条件にあるといえます。

では、今度は水の利用用途を確認しましょう。

身近なところで、家庭用水の使い方は、風呂(約40%)、トイレ(約21%)、炊事(約18%)、洗濯(約15%)といった洗浄を目的とするものが大部分を占めてい ます。

ですから、以下のようなに使う水の量や排水する水質に気をかけて日々過ごす必要があるという事です。

使う水の量
・洗濯の回数を減らし、まとめて洗う
・食材などを洗うときに水を流したままにしない
・歯磨きや洗顔のとき、水を流したままにしない
・髪や体を洗うとき、シャワーを流しっぱなしにしない
・水洗トイレの大小レバーを使い分ける
・風呂の残り湯は洗濯や清掃に利用する

排水する水質
・食器の油汚れは、紙で油分を拭き取ってから洗う
・食器洗いや洗濯の洗剤、シャンプーなどを使いすぎない
・排水口には水切りネットをつけて、調理くずを流さない
・食べ残し、飲み残しを減らす

いつもお伝えしていますが、世界の問題を解決するには、まず「知る」事と「自分ごと」に捉えることが重要です。

日本の水資源事情や問題、取り組みなどを知り、身近なところから自分ごとして取り組む事で、世界の問題にも対応できるのではないかと考えています。

明日からも引き続き日本の水回りの事情を確認していきます。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。 今後も、世の中の「満足度向上」に貢献できるよう、アウトプットしてまいります。 "スキ"の数が増すごとに、私の満足も高まり、励みになります! ★お問合せフォーム https://forms.gle/Xs6NfjeJ13MyrBJLA