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【京都観光】源氏物語ゆかりの地② 〜平安御所とその周辺編〜
源氏物語ゆかりの地をめぐる記事の第2弾となります。
前回は平安時代から続く神社仏閣をご紹介しましたので、
今回は京都御所の周辺と、御所にゆかりのある場所の解説と訪れた感想を書いていきます!
京都御苑
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京都御所のある公園は京都御苑と呼ばれ、季節ごとに様々な草木を楽しむことができます。
お土産物が売っていたりお食事処や甘味処も充実しています。
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天ぷらうどんを食べました
京都御苑は砂利道なので、歩きやすい靴で行くことをお勧めします。
京都御所
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京都御苑の中心、京都御所。
都が平安京に移った平安時代から、明治が始まって明治天皇が東京へ移るまでのおよそ1000年もの間、京都御所は天皇の住まいでした。
平安時代の京都御所は今よりももっと西の方に位置していました。
今の場所になったのは1331年、光厳天皇が即位した時からです。
京都御所は長い歴史の中で何度も消失しており、その度に再建されてきました。
現在ある建物の多くは1855年に建てられたものです。
正殿である紫宸殿は平安時代の建築様式で建てられています。
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京都御所の敷地内は予約なしでも自由に見学することができますし、ガイドツアーに申し込むこともできます。
春と秋には、いつもは見ることのできない貴重な展示品が特別公開されるので、そのタイミングを狙って訪れてみるのも良いかもしれませんね。
京都御所は平安時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができますので、ぜひこの場所で源氏物語の世界に思いを馳せていただけたら嬉しいです。
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京都仙洞御所
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京都御所の他にも、京都御所には歴史を感じられる多くの施設があります。
僕がお勧めしたいのは京都仙洞御所です!
ここは、退位した上皇や法皇の住まいとして使われていた場所です。
「院」とも呼ばれます。
仙洞御所の隣にあるのが、大宮御所。
上皇の后、皇太后の住まいでした。
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仙洞御所と大宮御所が現在の場所になったのは1630年、後水尾上皇とその后・東福門院の時代でした。
この二つの御所は1854年に火災のためほとんどの建物が消失しましたが、大宮御所はその後整備されて今でも天皇皇后両陛下が京都を訪れた際の宿泊場所として使用されています。
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仙洞御所は再建されることなく、現在は庭園を楽しむことができます。
こちらは自由に見学することはできず、ガイドツアーに申し込む必要があります。
運が良ければ当日の朝でも予約ができるので、タイミングが合えばぜひ京都御所と合わせて訪れていただきたいです。
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仙洞御所の庭園には、万葉時代の歌人・柿本人麻呂を祀る神社である柿本社があります。
人麻呂=火止まろ、の語呂合わせで火災の守り神として建てられたようです。
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こちらは、紀貫之が住んでいたとされる邸宅跡。
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京都にはこのように、平安時代に活躍した有名な歌人の邸宅跡が多く残されています。皆さんの推し歌人の邸宅跡を探してみるのも、ロマンがあって良いですよね。
ではそろそろ京都御苑を後にしましょう。
【京都御苑】
〒602-0881 京都府京都市上京区京都御苑3
廬山寺(紫式部邸宅跡)
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続いてはこちら、廬山寺(ろざんじ)。
京都御苑の清和院御門から東側へ出たところにあるお寺です。
ここは紫式部の邸宅跡と言われています。
この場所で源氏物語は生まれたんです!
お寺の境内には、紫式部とその娘・大弐三位の歌碑が建てられています。
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廬山寺はもともとは京都の船岡山という場所にあったのですが、
戦国時代に紫式部の邸宅跡地であるこの場所に移されました。
廬山寺の受付では源氏物語のグッズを購入することができます。
種類が多くてめちゃくちゃ迷いましたが、悩みに悩んで源氏物語のしおりを買いました!
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廬山寺は桔梗のお寺としても有名で、源氏の庭と呼ばれる庭園では6月から9月ごろになると紫色の綺麗な桔梗の花を見ることができます。
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【廬山寺】
〒602-0852 京都府京都市上京区北之辺町397
梨木神社
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次はこちら、梨木(なしのき)神社。
廬山寺の正面に位置します。
この辺りは「中川」と呼ばれていたことから、源氏物語に登場する「中川の家」はこの辺りにあったのではないかと考えられています。
中川の家というのは、「箒木」で空蝉が住んでいた屋敷です。
また、花散里の屋敷もこの辺りにあったとされています。
梨木神社は境内一面に萩の木が植わっていて、萩の名所として有名な神社です。
「萩の宮」とも呼ばれています。
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こちらでは萩の花が咲く9月の後半に萩まつりが開催されます。
萩は僕の名前の漢字でもありますが、実は万葉集に最も多く登場する植物なんです。
それだけ昔から親しまれてきた萩の花を、この秋はぜひ楽しんでみてはいかがでしょう?
ちなみにこの萩まつりの日にちは年によって違うので、訪れる際はしっかり公式サイトで調べてから行くようにしてくださいね!
萩まつりの御朱印は当日でなくても9月いっぱいは頂くことができるので、萩まつりの日は都合がつかないという方もぜひチェックしてみてください!
また、梨木神社では萩まつりとは関係なく、萩御守を頂くこともできます。
とても可愛いデザインなので、梨木神社を訪れる際はぜひ!
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【梨木神社】
〒602-0844 京都府京都市上京区染殿町680
平安神宮
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それでは次は、京都御苑からバスで30分ほどのところにある平安神宮。
参道に佇むこの大きくて立派な大鳥居が、平安神宮への入り口です。
平安神宮は2024年の大河ドラマ、「光る君へ」のロケ地としても話題になっていましたね。
京都御所から離れているのに、どんな関係が?と思われるかもしれませんが、実は平安神宮の社殿は、平安京の建物を模してつくられているんです!
つまり平安神宮は、平安時代当時の朝廷の雰囲気を知ることができる場所なんです。
朱色の立派な本殿は圧巻です。
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平安神宮のご祭神は、都を京都に移した天皇・桓武天皇。
そして、平安京で生涯を過ごした最後の天皇・孝明天皇の2人です。
京都での政治の始まりと終わりの天皇ですね。
平安神宮は、遷都1100年を記念して、明治28年(1895年)に建てられました。
意外と最近…という印象でしょうか?
都が東京に移って、京都が衰退していた時期だったようです。
ですが京都の人々の「平安時代からずっと続いてきた文化を守り後世に伝えよう!」という熱い思いから平安神宮が創建され、やがて現在の京都の姿になっていったんです。
京都三大祭の一つ・時代祭は、ここ平安神宮にて毎年10月22日に開催されます。
このお祭りも平安神宮の創建と同じく、当時の人々が京都のことを想って始めたものなんです。
今では文化庁も京都に移りましたし、その時の人々の頑張りが今につながっているんだと思うと感慨深いですね。
平安神宮は、そんな京都の歴史と人々の思いを感じられる素敵な場所です。
平安神宮には、国の名勝にも指定されるとても広くて素敵な庭園(神苑)もあり、四季折々、様々な景色を楽しむことができます。
お時間のある方はぜひこちらも合わせて訪れてみてくださいね。
【平安神宮】
〒606-8341 京都府京都市左京区岡崎西天王町97
平安宮内裏跡
それでは今回の旅も次が最後になります。
ここまでのお話で、平安時代の御所は今の京都御所とは別の場所にあった…と書きましたが、そうなると一点、疑問が残りますよね。
桓武天皇が造った当時の平安京の御所は、どこにあったのでしょうか?
現在の京都御所からだいぶ西の方、二条城の北あたりにあったとされています。
平安宮内裏跡にはこのように、源氏物語ゆかりの地の説明版が建てられています。
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碑が建っているところもあります。
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ここは今では住宅街となっており当時の面影はほとんどありませんが、説明版を頼りに当時の平安京を想像しながら歩いてみるのも面白いかもしれません。
京都市の公式HPには「源氏物語ゆかりの地」の説明版の場所が掲載されていますので、こちらを事前に見てから訪れるのがおすすめです。
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【平安宮内裏跡】
〒602-8176 京都府京都市上京区下丸屋町512
今回は京都御所と御所に関連する場所のご紹介をしていきました!
源氏物語のほか、平安時代の文学の多くが御所を舞台に展開されていくお話です。
今回取り上げたのは京都で古典文学の世界を感じるためには、ぜひとも足を運んでみていただきたい場所です。
次回は嵐山と嵯峨野にある、源氏物語ゆかりの地をご紹介します!
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