春は夕暮れ
きょうは、大好きな空の話を書こうと思う。
3月、太陽が西に傾くと、空に絶景が現れる。
名所へ行かなくたって、普段の視線の先に絶景はいくらでも広がっている、とぴょりは思っている。その一つが、3月の夕方の空だ。
これを読んでくださっている方、ぜひ、3月になったら、夕方の空をたまに見てみてほしい。
雲に夕日があたってできる、赤と青の美しいグラデーション。ピンクと紫の部分が「春」を醸し出す。この自然が産み出す色がたまらなく美しい。
春の色ってみんな、どんな色をイメージするのかなぁ?
ぴょりにとってはこの自然が産み出すピンク紫が春色だ。
中間色の役割は大きいなぁ、と、この空をみるといつも思う。
世の中にグレーが必要なように。
白と黒だけじゃ、世の中成立し得ないもんね。それを自然が指し示しているような気がする。グレーが重要なんだよ、と。
空をよく見る人はわかると思うが、このときの空も例外ではなく、刻一刻と表情を変える。ちょっと気をそらしたら、さっきみた絵はそこにはないのだ。
この一瞬一瞬の貴重さたるや、人とのめぐりあいの如し。たくさんの人が生きているなかで、誰かと出会えることの貴重さと同じぐらいか、それ以上だとぴょりは思う。
そしてそこに、自然の気高さを身に染みて感じることができて、これがまた心地よいのだ。
そして、東側に雲と山があれば、なお絶景度が上がる。
西側の太陽の角度がいい具合になると、東側の雲と山頂の雪がピンクに染まるのだ。東側は暗くなってきているため、紺と紫の淡いグラデーションカラーの空がひろがっている。これをバックに美しいピンクがまた映えるのだ。
ついつい見とれてしまう。
自分がミュージシャンなら、ここでいい曲作れるかもな~と思う。
春は夕暮れ。
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