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はじめて、誰かと一緒にメニューを決めたって話

よくごはんを食べに行く、
気の合うおっちゃんがいる。

この人が、前回ご飯に行ったとき、衝撃的な注文の仕方をした。

おっちゃん「白エビ食べるか?」

ぴょり「うん、食べる」

おっちゃんがメニューを開いて2人で見る。

おっちゃん
「からあげと天ぷらあるけど、どっちがいい?」

ぴょり「天ぷらがいいな!」

おっちゃん「白えびのてんぷら1つ〜」

と注文した。

そして、それを2人で食べた。

え?!何が衝撃なん??

ぴょりはいつも、自分が好きなものを注文して、
「もしよかったらコレも食べて」
と、相手にすすめる。

自分が食べたいと思ったものを相手に「食べる?」とは聞かない。

年上の人と行くときは「頼んでいい?」とは聞く。

ぴょり食事マニュアルには、
おっちゃんのような注文方法はない。

そして、親との食事も含め、これまで、こんな注文の仕方をされたことがなかった。

だから、衝撃だった。

もう一つの衝撃

もしかしたら、過去に誰かがそんな注文をしてくれたことがあったのかもしれない。

でも、なぜ記憶にないのか、自分でわかる。
理由はこうだ。

友達「ぴょり、白エビ食べる?」

ぴょり「うん、たべるよ」

友達「じゃあ、唐揚げと天ぷらどっちがいい?」

ぴょり「え?自分も食べるけど、お前が食べたくて注文するんだから、好きにしていいよ」

そう、避けてきたのだ。
注文メニューを一緒に決めるということを。


ぴょり食事マニュアルでは、コレ以外の返答の仕方はなかったはずだ。

いろんな相手、シチュエーションを想像しても、こういう返答をする自分しか想像できない。

もし自分がおっちゃんのような注文の仕方をしたとしても、相手が自分のような返答をすることしか想像できない。

だから、おっちゃんに対してこういう返答の仕方をしなかった自分に衝撃を受けた。

自分の心が何を訴えているのか

実は、体験したその時は何も気づいていなくて

翌日に、
昨日楽しかったなーと思いだしていたら、

そのシーンの回想で涙がこぼれてきた。

グーッと何かがこみ上げてきて、嗚咽。

それで、
この白エビ事件が自分にとって事件だったことに気づけた。

未だに、
こみ上げてきたのが何だったのかはわからない。

自分が無意識に避けてきたことを
心は渇望していたのだろうか。

おっちゃんのことはすごく好きだし
いつもパワーやエネルギーみたいなものをもらえている気がする。

自分にとっては非常にありがたい存在だ。

心を許しているということなのか、
よくわからないけれど、はじめての体験だった。

2人の希望を合わせて注文した白エビの天ぷらは
勿論美味しかった。

今度、機会があったら、おっちゃんに同じように聞いて注文してみようと思う。

「ぴょりが食べたいんだから、好きな方を選べ」って言われることしか想像できんけど 笑

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