見出し画像

書き初め

こんにちは。

先ずは自己紹介とnoteを始めた経緯について書いていこうと思います。

僕は世間一般で所謂「ロースター」や「焙煎人」などと呼ばれる、コーヒーの焙煎を主業務として生計を立てているコーヒーマンの一人です。

コーヒーのキャリアをスタートしたきっかけは、2012年頃に都内の自家焙煎ショップで焙煎機を見て、「触ってみたいなぁ」と興味を惹かれた事から端を発します。

その後あれこれ門を叩いて、2014年にuccグループの「ウエシマコーヒー」の工場の焙煎部署に配属。工業用の240kg焙煎機と60kg焙煎機が最初に操作する焙煎機となりました(写真)。

入社時点で業界の中では後発組でしたので、先人達に追いつこうと座学も真面目に取り組み、工場内で初の「コーヒーインストラクター1級」を取得。社内資格の「uccアシスタントコーヒーアドバイザー」も取得しました。

約3年半の間、焙煎部署の責任者としてチームを牽引し、その後は小規模なロースタリーのマネジメント業務を幾つか行った後、2020年の4月から沖縄に移住してチョコレートを作っています。(チョコに関してはまた後日記述しますがコーヒーを深掘りするにはうってつけのアイテムです。)

簡単な自己紹介のつもりがだいぶ長くなりましたが、noteを始めた経緯は「コーヒーとはなんだろう」と今一度考える機会を作りたかったこと。

植物学的に言えばアカネ科の一種で、店舗運営的に考えれば食材の1つに過ぎませんが、今日に至るまでの歴史的背景、生産地の現状、焙煎や抽出技術、器やそれを口にする人の気持ちまで含めて「コーヒー」だと考えています。

そんな僕の思いに対して、様々なトレンドが入り混じるコーヒー業界に疑問と違和感、そして明らかに誤った情報がsnsや雑誌など様々な媒体で発信されている事に危機感が日々募っております。

店が増えればコーヒーを扱う人が増える。バリスタもロースターも然り。しかし、コーヒーの事を全く分からないまま仕事をしている人も散見するようになりました。2020年現在になっても変わらないどころか、増えているように思えてなりません。

これには飲食店勤務の方は長時間労働且つ低賃金を余儀なくされ、なかなか勉強出来る時間と環境が作れないという背景があり、日本が抱える労働問題にも密接に関係していると思います。

uccの社内資格試験でもバリスタや店舗スタッフは先ず「筆記テストで不合格」という傾向が強く、なかなか文武両道という訳にはいかないようです。

コーヒーを「トレンド」として解釈するか「文化」として解釈するか。どちらも間違っていないと思いますが、僕はその土地その土地に根付く文化であって欲しい。

そして専門的分野に偏りはあるにせよ、ある程度は正しい知識を保持し、伝えていく事がコーヒーで飯を食べている僕たち共通のミッションステートメントです。

はじめはinstagramやfacebookでいいかなぁと思っていたのですが、特段写真のセンスがある訳でもなく、書きたい事も多いのでnoteを選んでみました。僕が今までコーヒーを見て、触って、飲んで、感じた事を自分なりの考察を含めてoutputしていこうと思います。

最後に。忖度ナシ且つ俯瞰的に色々と書いていこうと思います。コーヒー業界にとって不都合な事実もあるかもしれませんが、既得権益や保守的なマインドは今後の発展を考えれば無用ですので悪しからず。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?