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プロジェクトマネージメント特性比較 シミュレーション比較 Part3

平均的なチームの結果

 前回のシミュレーションモデルの中から平均的な数値を与えたシミュレーション結果、つまり全てのチームメートのレベルが平均的でリスクが平均的な場合にどのようにシステムが完成するかを観察する。

 まずそれぞれのグラフをご覧いただきたい。

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 システム数グラフ(Figure 26) を観察すると最初の13カ月までは、アジャイル型が成果物の蓄積であるシステムが数多く開発される。開発数グラフ (Figure 27) を観察すると、最初の2カ月はアジャイル型の開発が多く進むが、3カ月目あたりから、アジャイル型では開発が時々しか行われなくなる。これはトラブルの積み重ねが悪影響を与え開発者がトラブル対応に時間を割かれてしまうからである。欠陥比率(Figure 28) を見ると、9カ月からアジャイル型もウォーターフォール型もほぼ同じ20%に収束していくが、実際の開発はウォーターフォール型では、月間7から8行われ、アジャイルでは、1から3の間を推移する。Table 39 は、それぞれの数値を示したものである。

Product Manager (プロダクトマネージャー) のレベルが低いチームの結果

 続いて、全てのチームメートがハイレベルで PDM (Product Manager) のレベルだけが低い時にどのようにシステムが完成するかを観察する。

 再び、次のグラフを見ていただきたい。

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 システム数グラフ (Figure 29) を観察すると最初の20カ月までは、アジャイル型が成果物の蓄積であるシステムが数多く開発される。Figure 32で示したように100カ月まで見ると30カ月を超えたあたりでアジャイル型とウォーターフォール型で逆転する。

 開発数グラフ (Figure 30)を観察すると、最初の3カ月から4カ月はアジャイル型の開発が多く進むが、3カ月目あたりから、アジャイル型の開発数が減少し、ウォーターフォール型の開発が増加する。これはトラブルの積み重ねが悪影響を与え開発者がトラブル対応に時間が割かれてしまうからである。欠陥比率 (Figure 31) は9カ月からアジャイル型もウォーターフォール型もほぼ同じ20%に収束していくが、実際の開発はウォーターフォール型では、月間7から8行われ、アジャイルでは、1から3の間を推移する。Table 32 は、それぞれの数値を示したものである。

 次回は、Architect が低いチームの場合、Developer のレベルが低いチームの場合を考察する。


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