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留学すると調子こいてる感じに見える理由 -Instagramの功罪-

昔から、留学している人のインスタが嫌いでした。

わかりますか?この気持ち。留学生のStoriesをたまたま開いちゃった時に、時には反射的に閉じたくなったりするこの感じ。誰かにわかってほしい…。

ということで、今日はその裏側にある心理を勝手に紐解きつつ、いま自分自身が留学に来ている身として理解した留学生側の事情を踏まえながら、「留学生-Instagram-日本在住者」間の関係性について書き綴りたいと思います。

なぜ留学生のインスタは嫌われるのか?

留学生のインスタを「見たくない!」という思う理由は、大きく分けて3つに分類できると思います。(知らないけど)

 ①「楽しそうな日々」への嫉妬

 ②「人間的成長」への焦り

 ③「英語での投稿」がうざい

…めちゃくちゃ心狭いこと言ってる気がするんですが、もはや生理現象に近いと思うので許してください。1つずつ解説します。

①「楽しそうな日々」への嫉妬

これはみなさんお分かりだと思うんですが、留学している人のインスタはとにかくキラキラしています。違う国の新しい友達、日本とは違う気候や青々とした空、美しい街並み…。誰でも一度は「うらやましい…」と思ったことがあるのではないでしょうか。そしてその「うらやましい」が続くとどうなるか。そう、悲しいかな、妬みに変わるのです。怖いですね人間って。

②「人間的成長」への焦り

さらに、海外の環境は多くの場合人を成長させます(しているように見えます)。内気だった彼がたくさんの異国の友達を作って社交的になっているように見えたり、頼りなかった彼女が言語の違う国で働いてお金を稼ぎながら力強く生きているように見えたり。その一方で、「自分は日本で変わらない生活をしていて何も成長していないんじゃないか」「置いていかれているようで焦る」なんて感情が湧き上がることもあると思うんです。だから、その誰かの成長から目を背けたくなってしまう。弱いですね人間って。

③「英語での投稿」がうざい

そして最後にこれです。誰もが見たことありますよね、留学生の英語Stories投稿。(僕の投稿例。うわー。)

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「これまでまったく英語話してもなかったのに、留学した途端英語での投稿かよ!まだ絶対英語力変わってないだろ!調子こいてる!」です。はい、完全にうざいですよね。

留学生サイドの実態を知ってほしい

これまでこんな気持ちを抱えてきた心の狭い30歳超えの僕ですが、この4月に初めて海外留学しました。そして例に漏れず上記のようなインスタ投稿をしてしまっています。でも仕方ないのです。インスタが理由で嫌われたくないので、ぜひ留学生サイドの事情を代弁させてください。

まず①②に関しては、基本的に「キラキラしたところしか見せてない」と思ってください。やっぱどうしてもそうなってしまうんですよインスタって。そういうSNSだからもう仕方ないかなと。ただ、裏側にはインスタに書けないような大変なこととか情けないこととか超いっぱいあります、間違いなくみんな。

例えば僕の場合、たった2ヶ月でこんな経験をしてます。

・オーストラリア入国時にロストバゲージ(未だ行方不明)

・フィッシング詐欺に引っかかって5万取られる

・初めて参加した現地のサッカーチーム(1時間半かけて朝8時集合)で開始10分で大きめの怪我して即帰宅

・怪我の影響で時速0.5kmの歩行速度なのに街でトイレが見つからず1時間我慢しながら歩く

・コロナで1週間自宅隔離(ホームステイなのにずっと部屋に引きこもり)

・電動キックボード乗ってたらスリップして転んで全身負傷&流血

・ハウスメイトとの夕食時、早い英語についていけなくて30分間ずっと無言(愛想笑い)

・ずっと年下の南米人に英語で説教される

こんな感じで、日本にいた時には考えられなかったような苦痛やストレスを味わいまくっています。だから、安心してください。インスタのキラキラは本当に一側面です。(ただもちろんその分成長はしていると信じたい)

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さらに、③に関しても言及させてください。英語での投稿は、したくてしてるというより「しなければならない」という感じなんです。理由は2つです。

・英語脳を作るために、あらゆる場面で英語を使うことが推奨される

・インスタで外国人の友達と繋がるので、英語じゃないと理解してもらえない(日本語で書くと「なんで英語で書かないの?」って言われたりする)

以上です。

必ずしもインスタで調子ここうとしてるわけじゃないことをお分かりいただけたでしょうか。ぜひ、僕のことを嫌いにならないでくださいね。

では!

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