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食品工場経理担当の備忘録 4 実行した事 仕入と支払・原材料 4.4 原材料コードの作成
1.コードの基本設定を考える
実際に仕入管理システムに組み込む為のデータ作りを、始める段階まで達したので、システム用コードは売上と同じコンセプトで作る事にしました。
但し、仕入品は売上と異なり分析対象では無く、別部門共通での使用品もある為、品名と用途をしっかりと、区別できるコード設定を目指しました。
使用する製品の原価計算を行う際に、短時間で抽出可能ならば良しとして、コードに使用する数字の桁数は、製品に比べて減らす事にしました。
2.用途に応じてコードを設定する
原材料コードは、三つに大別した用途に従い、頭の桁に使用する数字を
① 主原料→ コード先頭数字1~
② 副原料→ 〃 2~
③ 食品添加物→ 〃 6~
と設定し、桁数は基本的に4桁とし、添加物は、種類や用途も多い為、必要桁数の増加も考慮に入れ、後半の数字からのスタートと設定しました。
次の段階で、三要素を更に細かく分割して、細目を決め
① 主原料→穀物、野菜、果物、肉類、魚類
② 副原料→糖類、加工農産物、水産加工物、調味料等
③ 食品添加物→香料、色素、日持向上剤、etc
②については、加工状態や形態による区別も考慮して、コードを割振る設定にしました。
3.固まったコード基準
上記の基準を基に作成した、コード基準例が下の図です。
仕入品は製品と違い、部門共通使用がある為、部門より細目で分割し、品数の多さに対応して入力の際に必要な、覚え易さを優先した設定にしました。
製品同様、入力時に区別し易く、作業がスムーズの行えるよう、最初の一桁目を「香料」などの、用途を表す数字と決める事にしました。
又、仕入品はシステム登録の際、仕訳と結びづける為、あらかじめ部門の使用頻度を%で入力して置き、その割合で金額を部門に分割する設定でした。
その為、まず最初に共通使用について、製造管理から該当品とその使用率を聞いて、登録の際に同時に設定する為の資料を作成しました。
主原料の登録名定義として、判別し易さやオリジナル性の高い製品名はそのまま、高品質表示等が必要な場合は、検査等級などを品名に加えました。
副原料と食品添加物に関しては、
① 形状・保存方法
② 加工技術・食品に関連する法律
などの進歩や改正に伴い、仕入品の入替が頻繁に起こる可能性を考慮して、品名の頭の部門を付け、曖昧な用途品名でコードの増加を抑制しました。
この段階で、原材料については形が見えたと判断して一旦終了し、次の製造経費の設定に進む事にしました。
次からは、エピソードを一つ挟んで、経費中の直接費である資材について、書いて行きたいと思っています。
最後まで、お付き合い頂き、ありがとうございました。
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