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プロローグ

まず、製品の原価管理を始めようと考えたのは、何故なのかをお話すると、バブルと言われた時代、自身が勤務する会社は下図の一番上、
売上増加→業績不振→待遇面の変化無し の状態でした。

忙しさで、経理以外の作業を手伝ったりしても、相変わらず業績は不振、努力が形として報われ無いという状態が続いていました。

ですから、会社の業績を上げる一助になればと考え、原価管理を始めたという訳でした。

バブルと言われた時代の後期、当時の主役はオフコンで、パソコンは高額でWindows’95はまだ無く、「24時間戦えますか!?」というキャッチコピーが流行っていた時代でした。

オフコンから決まったデータだけが、毎日多くの紙ベースで手に入る以外に何もなく、自身で考え必要と思うデータは、日報などの手書きから自分で集計していました。

手書きや電卓によるアナログ集計は、時間と手間の割に中々進まず、詳細とは言えない大まかな資料を基に、様々な判断せねばならず、”経験”という二文字が仕事する上で一番とされた、そんな時代でした。

入社間もない社員は、雑用係的な扱いが当たり前で、まさに”徒弟制度”ともいえる古き風習の名残が、色濃かった時代でもありました。

では、そんな時代、何故入社後それ程多くの時間が経っておらず、経験値もそんなに高くない社員が、「製品毎の利益を知りたい」などと考え、実行出来たか言えば、それは、”Windows’3.1搭載のパソコン”と”表計算ソフト”(当時からエクセルと呼んでいたのか忘れました)の導入決定でした。

これまでには存在せずに、誰も扱った事の無いテクノロジーが広く浸透し始めた、時代の転換期を迎えた時期、今に繋がるいわゆる”IT革命”の始まりという側面が、大いにあったのだと思っています。

次回からに投稿で、システムとオフィスと言われたパソコンソフトを使用した、データ管理からデータ分析を行った方法を、お伝えしたいと思っています。

話の進め方としては、上の図の順番通りに、”きっかけ”→”思った事”→”考えた事”→”実行した事”と話を進めたいと思っています。

実際に勤務していた会社では、原価管理を改良し続け、それによって得たデータを基に、単品ごとの粗利データ分析を行い、ある年度では、決算書の償却前売上総利益率を前年対比7.8%上昇させ、業績を大幅に上げる事が出来ました。

製品毎の製造原価把握を基に、業績改善を目指す道筋を、”製品”、”売上”、”仕入(支払)”、”製造直接費、間接費”、”人件費”などのデータの扱い方について経理目線で書く事で、少しでも参考になればと、考えております。

どうぞ、お付き合いの程宜しく、お願い致します。

#食品 #経理 #原価 #粗利 #業績




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