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介護の現状2

続けていく上でのこと

「介護する側ー介護される側」という関係では「どうしてこうなった」とか、考えてしまうことがあります。
介護者に対する要求が大きくなったり、コントロールしたいと言う部分が大きくなりますが、結局ままならないため、家族の葛藤と言うのは小さくないのかと思います。






こんな時他者が間に入ることで、狭い関係だけにならない世界を作り出すことが出来ます。
介護当事者が孤立しないような仕組み作りも重要になってきます。






また家族(血縁)地域(地縁)会社(社縁)と言う、3大社会関係ネットワークを再構築して行く、あるいはそれ以外の社会関係ネットワークを形成して行くかがポイントになります。特に男性だと、社会関係ネットワークを妻と会社に依存しています。






そのためその2つ以外での社会関係ネットワークを作れるかが問われます。
家族介護者は認知症の当事者のマネジメント・調整役を引き受けざる得ません。
しかし家族介護者の生活をマネジメント・調整してくれる人もいません。






圧倒的な非対称性になります。
介護サービスを利用して「自分の時間が確保出来ればリフレッシュできるのでは?」とは行かないのです。






家族介護者が狭い関係に煮詰まることなく、社会関係を切り取り結び直し、別世界を構築するか、マネジメント・調整を誰かが担うのが問題なのです。
現在の家族介護が抱えている非対称性問題がそこにあります。






介護を家族だけで負担しないことが大事になります。
本来はケアマネがもっと積極的に関わって介入することが求められているのが現実なのです。




最後に


しかしケアマネの関わりを増やしたところで解決はしません。
逆にケアマネの負担が増えていくだけです。
今の社会において誰がいかにマネジメント・調整の仕事を誰がいかに担うか、社会制度を構成するのかが問われています。







当人とその家族を共に踏まえつつ生活を組み立てていく。
マネジメント・調整のために、いかなる制度設計を構成することが出来るのかがわたしたちに求められている課題だと言えます。

介護歴が約10年くらいの者です。これからの介護の未来とビジネスモデルについて色々思いあぐねています。介護の未来が明るものになるようにしていきたいと思っています。