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日本茶会@三段峡


遅れ馳せながら。

特別名勝「三段峡」


出張日本茶会

5月1日に広島県は三段峡にて開催された日本茶会へお邪魔させて頂きました。


「日本画が描きたかったもの」を目の当たりにさせられた感覚。


原生を残し「風光明媚」を地で行くような環境は本当に心地好く、そんな肌馴染みを受けて「やっぱり私は日本人なのだなぁ」と実感させられた。

三段峡ホテル
三段峡ホテル

豊かな自然に五感ごと薫陶され、心もお肌もとぅるとぅるですわ。

特に硬度9の超軟水が素晴らしかった。
お茶もご飯も美味しい、幸せ。

特別名勝、流石です。

鹿児島から前日に届いた日本一早い新茶


また、会場であった夫婦淵は多くの犠牲者を出した遊歩道橋倒壊事故が起きた場所でもあるということで、僧侶として慰霊碑へ読経させて頂きました。

慰霊碑

当日の朝にたまたま三段峡ホテルの方より事件のお話を伺い、変な話だけれど「僧侶で良かった」と想った。

高校生7名が亡くなり、多くの怪我人を出した大事故だったそう。

これまで読経については、正直いまいち意義を見出せず、練習はするし真面目にもやるけど、どこか違和感のあるままで、本当に失礼だけど「音を出すだけ」の読経だったように思う。

けど、ここで初めて「声に出して経を唱えたい」と想わされた。

今回読経させて頂いたけど、また改めて、もっとちゃんと準備した満足のいくおつとめをさせて頂きたい。

「頼まれた」からじゃなく「自分がしたい」からやりたい。

そんな風に想わされたのは、やはり場の力なのかなぁ。


どんなに俗世から離れようとしても、社会に五感を燻されては難しい。

だからこそ、売茶翁は茶具を担い、蝸舎を出、茶を呑むことで、俗世に在りながら神仙に通じようとしたのかも知れないなぁ。

三段峡に住むオオサンショウウオの描かれた茶碗、物欲しげにしてたら貰っちゃった。

僧侶として歩む上で、とてもとても大切なことを教わった二日間でした。

このタイミングで出遇えたこと、触れたこと、全てにおいて導きしか感じない。

お世話になった皆さま、本当にありがとうございました。

遊鴨河煮茶 擔茶具出蝸舎 擇檻泉遊鴨河 鼎裏非人間味 神仙何覓瑤池



ありがとう、だいすき。