炭水化物抜きダイエットは痩せるのも、リバウンドするのも当然だ。糖質とは
こんにちは!
今日は糖質についてのお話です。
一時期ブームになった「糖質制限ダイエット」
これを、炭水化物を抜くことだと勘違いして実行している方の多いこと…
栄養指導させていただいている患者さんの中にも、一切ご飯食べてません!(えらいでしょ)
みたいな方もいらっしゃいます!!全然わかってナーーイ!
炭水化物を抜くと、実際短期間で痩せます!
でも、高確率でリバウンドもします!笑
そのメカニズムを解説しつつ、「糖質」について向き合ってみましょう
炭水化物と糖質の違い
一般的に、炭水化物=糖質と思われがちですが、それは少し違います。
炭水化物=糖質+食物繊維です。
「糖質」は、脳と神経のエネルギー源であり、人間にとって必要な栄養素です。さらに、糖の中でも必須なのは「ブドウ糖」これがないと脳が働きません
血糖値は、ブドウ糖(グルコース)のみを測定します。
近年、糖尿病の方が増えていますが、これは人間の食生活の変化に進化が追い付いていないためですね。
本来、自然の中で生活していると、飽食の時代と言われる現代のように食べ物で溢れていません。
そこで生きることに必須である「糖」を欠かさないために、人間は血糖値を下げるシステムよりも、糖を貯蔵し、作り出すシステムを多く持っています。
それが今、糖を簡単に過剰摂取できる環境になってしまっているため、肥満や糖尿病になりやすいのです。
余分な糖質は脂肪として体内に蓄えられます。
炭水化物を抜いて落ちた体重の正体
極端に炭水化物を抜くことで、糖質が不足します。
でも糖は絶対に必要なんです。
そこで、まずは糖をくっつけて肝臓や筋肉に貯蔵していたグリコーゲンを分解して利用します。
グリコーゲンも有限なので、次にどうするかというと筋肉を分解してエネルギー源にするのです。
この時点でグリコーゲンや筋肉の量が減るので、体重が落ちるわけです。
そして、糖質は体内で水分と結合しやすく、糖質1グラムあたり3グラムの水分を保持するといわれています。
つまり水分も抜けるので、その分も体重が落ちますよね。
これが、炭水化物を抜いてすぐに痩せる(体重が軽くなる)メカニズムです。
脂肪が分解されるのは、さらにその後なのです。
基礎代謝は低下し、そしてリバウンドする
筋肉は消費エネルギーが高いため、筋肉が多いとその分基礎代謝(普通に生きているだけで消費するエネルギー)も高くなります。
しかし、脂肪より筋肉の方が分解されるのが早いため、炭水化物を抜いて痩せた後の身体は筋肉量は低下しているが脂肪の量はあまり変化していません。
基礎代謝が低下した身体で、「痩せたから」と食事を元に戻したところ、グリコーゲンや水分がすぐに戻ってきます。
そして、筋肉が落ちて基礎代謝が低下しているため、さらに太りやすい体質が出来上がっているのです。
これがみなさんがよく陥っている一連の流れだ…悲しい。
さらに炭水化物に含まれる食物繊維も不足しがちになります。
食物繊維は消化されないためエネルギー源にはなりませんが、腸内細菌を増やしたりと便通や整腸作用に関係してきます。
さらに溜まりやすい身体になってしまう~!
では、どうすれば良いわけ
糖質の量を見直すことは効果的ですが、単純に炭水化物を食べなければいいというのは違います。
つまり、余分な糖質を省きつつ、生命活動に必要な量は摂取し、タンパク質分解を阻止した上で代謝を上げる。
が理想です!◎
このブログではよく出てきますが、そもそも代謝を阻害するものが溢れすぎているんですよ。
(硬化油とか異性化糖とか大量に食べてるからだよ!!!)
なんて暴言も吐きたくなるところですが、
細かい糖質量の計算とか基礎代謝がどうとか、個人で上手に実行するのって大変だと思うので、まともなプロにお願いするか、
痩せたければナチュラルなものを食べる
を、頭に刻み込んでください。
偏ったダイエット法ではなく、体を正常に機能させてあげることで自然と痩せます。
長期的な目で、健康的に痩せるには
これだけ飲めば(食べれば)いいなんてものは基本ありません。
(置き換えダイエットって、結局一食分の摂取量下がってるやん…)
モノによっては添加物を大量に摂取してしまったり、肝臓に負担がかかったりするので、そこにお金をかける前にまずは食事の質を上げましょう。
主食は米がおすすめです。なぜなら、小麦は絶対他の材料(油や塩や砂糖)も含まれますが、米は米だから!!米と日本人のDNAの話も興味があればどうぞ↓
1日に脳が使うブドウ糖の量から換算すると、毎食お茶碗軽く1杯くらいは食べてもいいと思います。
雑穀とか玄米とか混ぜるとなお良しですね。
タンパク質もしっかり摂って、油の種類にも気を付けてくださいね!
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