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サロン内のポジショニングを考える 〜その2〜

こんにちは。「マノ経営大学」学長の杉田 誠です。今回は「サロン内でのポジショニング」の第2回目です。前回は以下についてご紹介しました。

・スタッフの「ポジショニング」とは何か?
・サロン内でポジショニングをする2つの目的とは

前回のおさらいはこちら>>


今回から2回に分けて、Lmanoのスタッフをポジショニングした実例をご紹介します。


Mさん(4児の母 / 週3勤務 / 9:30~15:30勤務)

Mさんの写真

👩 Mさんのプロフィール
 ・美容師歴25年
・2年前中途入社
・4人の子育て中
・面倒見が良い
・ヘッドスパに対しての経験と知識がダントツ
・割と体育会系
・奉仕の心が強く、サービス精神が旺盛


❶の目的(視点)からみたMさんのポジショニング

「エイジングケア美容師」

💭  なぜ「エイジングケア美容師」なのか?
・確実にお客様のニーズがある
・スタイリストのほとんどは20~30代なので被らない
・自分自身もエイジングによる色々な困りごとを経験している
・ヘッドスパが得意で、頭皮ケアに関する知識が深い
・支持されているお客様の層が40代以降のエイジングに関するお悩みをもつ方が多い
・白髪をぼかす目的でのハイライトが得意

そしてMさんの代名詞的なメニューを作りました。
「Mさん式オーダーメイドヘッドスパ」です。

これも「ヘッドスパ」というどこにでもあるメニューにフレーミングをして見え方を変え、伝わり方を工夫しただけです。ヘッドスパはどこにでもありますが、Mさんにしかできないメニューという意味では”希少性”が生まれます。

Mさん式オーダーメイドヘッドスパのメニュー
Mさん式オーダーメイドヘッドスパのメニュー


❷の目的(視点)からのMさんのフレーミング

「4人の子育て経験を持つ」
「限られた時間の中で一生懸命仕事をしている」
「一生懸命なので周りに良い影響を与える」

こちらの視点はどちらかというと、”そのヒト”が”チーム”の中に存在する意義みたいなものです。”そのヒト”の性格や人生での経験がチームに与える「良い影響」を言葉として取り出し、それを「フレーミング」してあげるのです。


Sくん(スタイリスト歴1年半)

Sくんの写真

👨 Sくんのプロフィール
 ・初めての新卒採用
・kakimotoカラーアカデミー卒業
・Lmanoで一番若手スタイリスト
・コミュニケーション能力が高い
・おっとりして見えるが芯が強い

・デビュー月108万デビューを飾る
・現在、DDAでカットを猛勉強中
・コツコツした積み重ねが得意
・細かい作業が嫌いじゃない
・お酒が弱い


❶の目的(視点)からみたSくんのポジショニング

「デザインカラー(大人ハイライト)」

💭 なぜ「デザインカラー」なのか?
・Lmanoのお客様を見ていて大きなニーズがあると感じたから。
・Sくんがデビューする時に、Lmanoでちょうどそこのポジションが空いていたから。
・細やかなSくんの仕事を見ていてデザインカラーがフィットすると感じたから。
・Sくん自身がカラーチェンジをよくしていて、色に対する感度が高いから。


❷の目的(視点)からのSくんのフレーミング

「コツコツと積み重ねをする背中を周りに見せている」
「MaNO初の新卒採用で育ち、デビュー月108万を達成」
「サロンワークで手を抜かない」……これって以外とできないですよね。

こちらの視点はどちらかというと”そのヒト”が”チーム”の中に存在する意義みたいなものです。”そのヒト”の性格や人生での経験がチームに与える「良い影響」を言葉として取り出し、それを「フレーミング」してあげるのです。


まとめ

サロンの中でもポジショニングを考え、フレーミングすることでスタッフはやることが明確になり(教育)、サロン内でも「ヒト」に「役割」がつき「やり甲斐」が生まれます。

その結果、”ヒト”という最大の経営リソースを生かす事になり、最後に「お金」が生まれます。つまり〈ポジショニング〉は”教育”となり”お金”となる。ということです。

次回も、Lmanoのスタッフをポジショニングした実例をご紹介します。お楽しみに!


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