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感情という沼をのぞいて出てきた言葉
前回の記事 人生が一転した日
若いころから、外見を褒められることに抵抗があった。
異性からの「可愛いね」なんていう言葉には、何故か馬鹿にされているような気がしたり、「わたしの何をわかって言っているんだろう?」という感じだった。
女性であるのに男尊女卑な傾向があるというのは二十歳前後から氣付いていた。
それでも、大好きな女友達との出逢いの中で「女の子っていいな」と思えるようになっていった。
結婚もして、子供もいて、夫婦関係もうまく行っていて幸せ。
でも、どこか女性であることに100パーセント納得していない自分がまだ居る。
「恐らく癌でしょう」と言われて眠れなかった夜が明け、鏡に映った自分の顔を見て愕然とした。
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