手越祐也を追い早稲田大学に入学した女の行先〜NEWSファンクラブ会員16年目の梅雨〜


梅雨の時期に勢いでスマホのメモ帳に書いたことを、2020年も終わるので消化・昇華させようと思う。


よくnoteで、自分がこんな形でnoteを始めると思わなかった…という書き出しを見かけるけど、私もそれである。

よく芸能人に会って人生変わりました!と言う人がいるけど、アイドルへの愛だけで大学を選んだ、私もそれである。

手越祐也 NEWS脱退 ジャニーズ事務所退所

そのニュースは、仕事中に家族からのLINEに気付きふと目をとめると「手越 残念」と書かれていたことで、察して、知った。

今の私の気持ちを端的に短く表現することはできない。ずっと応援してきたから。15年は長かった。不思議と涙は出ない。
でも今日という日を忘れないため、できるだけ整理して書きとめておく。文学部出身だしね。


私と手越祐也を知ったのは中学1年の時だった。中学の応援団長の先輩(※女性)を尊敬し憧れていた。ふとテレビを見ると、先輩に顔も髪型もそっくりな人が映っていた。

それが手越祐也だった。

私はすぐに彼に先輩を重ねて見るようになり、彼について熱心に調べ始めた。
家にあった雑誌のインタビュー記事を読み、彼の人間性を知っていくのが面白く、努力家なところが素敵だと思った。

当時私はなぜか手越祐也にハマっていると誰にも言えなかった。家族にも友達にもひた隠しにした。多分、割と優等生として生きていたので、勉強や習い事以外のことを好きと言うのに抵抗があった。

初めて買った雑誌はMyojo(ジャニオタあるある)。表紙も今でも覚えている(というか実家で保管中)。両親が仕事から帰る前に中学校から急いで帰り、近所のスーパーに買いに行き、バレないように家に近付くと雑誌を学校指定ジャージの上着のお腹部分に隠して帰った。
その後私は大量のアイドル誌にお金とクローゼットのスペースを費やすことになる。

この頃、手越祐也が早稲田大学のeスクールに合格したという報道があった。
eスクール(通信)が何かよくわからなかったけど、私も早稲田に行こうと決意した。
彼をすごいと思った。アイドルをしながら早稲田合格なんて、頑張り屋だなと。私は一般人だから彼より時間があるはず、だから早稲田に入れると思った。
彼は私の5歳年上なので、追って入学しても在学期間が重ならないことは明らかだったが、何かしら彼と同じ肩書きや共通点が欲しかった。彼の私の共通点なんて、血液型だけだったから。

この年、YouTubeのサービスが開始された。私は手越祐也の動画を毎日検索して見ていた(TV映像等のYouTubeへのアップは禁止と今は理解しています)。私は何より彼の歌声が好きだった。バリトン、バスより断然テナーが好き、ハリのある地声で高音が出せる人が好きな私に彼の声は刺さった。

初めて買ったCDはミソスープ(初回盤)。好きになってから結構時間が経っているのは、田舎在住の私の家の近所にCD屋がなく、親にバレずにCDを買うのが私には難しかったから(当時はネット通販も盛んではなく使用できなかった。勿論ガラケー。家族に受け取られたら困る)。
市内にイオンができて(田舎あるある)、店内で親と別行動の時間ができた瞬間、店内のCD屋に走って買いに行った。
その後私は全てのCDを買うようになった。ポータブルCDプレイヤーと、CDファイルを持ち歩き、NEWSの歌声に聴き惚れた。

その後GREEが流行った。私は前述の通りファンであることを隠していたが、やはり人と共有したい気持ちがあり、ネット上でNEWSファンの友達を作った。
その時の友達のうち何人かとは今でも付き合いがある。貴重な友達に出会わせてくれたことに関しては手越祐也にお礼を言いたい。
ジャニショの写真は、今と違って通販など全くなかったので、関東に住む友達に「全購入」して送ってもらっていた、写真を実際に見て選ぶことができないから。

やがて私はNEWSのFC(当時、You&J)に入った。今とは違う、プラスチックのキーホルダーみたいな会員証。
FC会員には事務所から色々な郵便物が届く。それが親に見つかったらバレる。でも私はド田舎に住んでいて、都会よりも会報が1日遅れで届くので、都会に住むネット上のNEWSファン仲間に会報が届いたらすぐに連絡してくれるよう頼み、連絡が来た翌日は大急ぎで学校から帰り家族の誰よりも早くポストを開けていた。

この頃イッテQの(現在の放送時間の)放送が始まった。当時私はイッテQキッズに応募したり、親にバレずに録画をDVDにおとしたり、せっせとイッテQを追っていた。
初回放送から現在に至るまで、イッテQは全て録画保存している。

NEWS活動再開後初のCD、星をめざしてが発売された。「一度死んでまた生き返る」「みんないるかい」「繰り返さないさ同じ過ちを」…
手越祐也は歌が上手いけど、ソロパートはほんのワンフレーズ、PVにも少ししか映らない。(元々)9人いたグループで(私は8人時代からしか知らないけど)、彼はいつも端っこに写り、歌ソロも殆どない。あっても2番。実力あるのに、Jr.経験が長くファンが多い他メンバーの方が目立つから、中々目立たない…それでも端っこで頑張る、そんなところが好きだった。私は昔から少女漫画などを読んでも、ヒロインと結ばれるイケメンより、偶に登場する友達キャラが好きなのだ。

高校受験の勉強中はいつも『pacific』(アルバム)を聴いていた。無事第一志望合格。

初めて行ったコンサートは『テゴマスのうた』。NEWSではない。千葉に住む仲良いネット上のNEWSファン仲間と仙台公演に行った。親にバレずに新幹線の切符を買ったり(長年こっそり貯めていたお小遣いを使った)、1日家にいなくても怪しまれない理由を考えたりするのに苦労したため、ファンになってから参戦までかなり時間がかかった。
初めてのコンサートは大感動。今思えば会場も小さかった。「片想いの小さな恋」が好きすぎて、歌詞を英訳とか色々していた。
決して上手くはない彼の絵が描かれたグッズさえ愛しい。ラブイズブラインド。
後日、この日の感想を私は「生きていて良かった」と語っていたのをよく覚えている。本当にそう思ったから。私に目があり、耳があり、生きていて、コンサートに行ける、なんて幸せなことなのだろうと思った。

高校では手越ファンを友達には話すことができた。
嵐の櫻井くんファンのクラスメイトがいて、彼女は慶應を目指していたので、意気投合した。因みに後に彼女はしっかり慶應に合格したうえアナウンサーにまでなった。尊敬。
相変わらず親には言えず「模試がある」と土日の早朝に制服を着て出かけ、図書館で勉強し時間を潰して私服に着替えてコンサートに行く、みたいなことをしていた。

さて私は、小中高全て公立で、塾にも行ったことがなかったけど、ただ只管手越祐也を想って毎日必死に勉強した。(塾に行かなかった理由は、田舎で塾が存在しなかったのと、毎日2つの習い事で単に時間がなかったから)

KちゃんNEWSによくメッセージを送っていた。2回読んでもらえた。良い思い出。

この頃初めて週刊誌で彼が撮られたのを見た。かなりショックで暫く落ち込んだ。

高校3年の夏。私はどうしてもNEWSのLIVE!3というコンサートに行きたかった。参戦するには、東京ドームに行くしかなかった。私の住む田舎から東京へはバスと新幹線で数時間。東京からの終新幹線は20時頃なので、1泊しないと帰れない。流石に親に秘密で行くことはできないし、言っても1泊なんて許してもらえないだろう、翌日学校あるから。
しかし私は深夜バスの存在を知った。これなら1泊せず帰れる。意を決して親に交渉した。受験生のくせに何考えてるのか、早稲田落ちてもいいのか、ライブなんて来年もあるだろうと母は激怒。
そもそも早稲田は手越祐也が通っているから行きたいだけだし…と思ったけど言えず、
NEWSは過去にも活動休止やメンバー脱退があった!だから来年もライブあるかなんてわからない!と泣きながら母に訴えた。
結局私は母と喧嘩したまま1人でドームへ行った。日曜日、高校の講習は嘘をついて休んだ(講習は出席日数に関係ないので最終的に皆勤賞は取れた)。
初めてのドーム。NEWSはとても遠くて小さかったけど、コンサートは楽しかった。DVDでは感じられない、大きな音による空気の振動に心躍った。一生懸命作った団扇を持ち、ペンライトを必死に振った。
帰りのバスは乗り場が見つからず雨の中泣きながら必死に走って探して飛び乗って間に合った。
それから1ヶ月間母は口もきいてくれなかった。

その後私は無事に早稲田大学に現役合格した。(通信ではないし、手越祐也とは違う学部になってしまったけど)
しかし既に卒業しているはずの手越祐也の卒業報道がなく、不思議だった。
後に彼は中退する。
一流中退、二流留年、ってやつですね。
明治か青学にしておけば良かったかなとちょっと思った。(山Pと小山くんが明治、シゲが青学なので)

忘れもしない、2011年の私の誕生日前夜。衝撃のニュース。山下智久、錦戸亮のNEWS脱退。私は泣きながら自分の誕生日を迎えた。活動再開時、もう泣かせないって言ったくせに。嘘つき。
高3の夏、次があるかなんてわからないと親に言った言葉が現実となってしまった。もうNEWSのコンサートで山Pと亮ちゃんは見られない。
私は手越担だし、次に好きなのはまっすー。残った4人は勿論魅力あるアイドルだとは思っていたけど、正直怖かった。NEWSはデビュー当時、山下智久と仲間たち、なんて言われていたし、山Pが不動のセンターで両隣を埋める亮ちゃん&内くん、みたいな状態で、その中心人物達が全員いなくなることになったのだから。

You&Jが解体された。
NEWS単独のファンクラブに入った。

事実上活動休止のような期間が続いた。
翌年NEWSが4人になり初めてのコンサートがあった。真夏の、秩父宮。
この時私は初めて落選でチケットが取れないという事態に陥った。
よくコンサート会場前や駅前にいる、「譲ってください」というカードを掲げた女性たち。あれをやるしかないと思った。
17:30開演。私はこの猛暑日の11時頃、駅前のスペースに立ち始めた。徐々に周りにもプラカードを掲げる女性が増えてきた。
勿論誰も声をかけてはくれない。昼食も夕食も抜きで、暑くて喉が渇いて堪らないが、立ち続けた。
もう無理かなと思い始めた17時、女性3人組が私に声をかけてくれた。1人来れなくなったので良かったら、と。あの時の3人組の方、本当に有り難うございました。
勿論定価だけど、今思えば普通はすぐに値段確認するものなのかな、と後々のコンサートで友達に会った時に知った。良識のあるお三方で助かった。

あの時見た景色は今でも忘れない。
大きなNEWSコール。4人がステージに上がってきて、号泣。あんなに泣いたコンサートは後にも先にもない。1番泣いたのはデビュー曲のNEWSニッポンかな。フルスイングも勿論号泣したけど。
NEWSの4人も泣いていた。活動休止になったのもここに居る4人は何も悪くないし、2人が脱退してしまったのも勿論4人に罪はない。それでも4人は悔しかっただろう、ファンをまた泣かせて責任も感じたのだろう。
4人のNEWSを応援していこうと思った。
4人のNEWSは苺のないショートケーキなんて言われていたけど、私は苺が食べられないから、ショートケーキ食べる時は苺を人にあげている。私はスポンジケーキと生クリームが好きだよ。
終演後、会場近くの喫茶店で食べたコーヒーフロートの美味しさも忘れない。

この頃から、彼のキャラが少しずつ変わっていって現在に近付いてきた。
私は元々黒髪の方が好きだったし(マイボス、氷点とか良かった…)、彼の目立たないのに一生懸命なところが好きだったけど、金髪になり、人数が減ったせいもあり歌ソロも寧ろ手越祐也が1番多いくらいになった。
私が子供の頃は、イッテQ?何それ?と言われていたけど、イッテQは大人気番組になったため、手越祐也の認知度も増し、グループで1番目立つくらいの存在になった。

週刊誌に載るのにも慣れてきた。他のジャニーズ・アイドルのファンでこんな方々いないんじゃないかな、推しが週刊誌に撮られてただの日常wと笑っているの。勿論嫌な気持ちにはなるけど、本当に報道自体が私達にとっても日常なので笑い流すしかなかった。
NEWSファンってメンタル強いと思う。というか強くさせられた。強くないとファンを続けられない。
でも結局後に週刊誌に出た報道がかっかけともなり彼はジャニーズ事務所を退社する。

NEWSは15周年を迎えた。15をイチゴとかけて、苺のないショートケーキといわれた彼らが苺のグッズに溢れるコンサートを実施した。これも泣いたね。

U R not aloneという曲が発表された。GReeeeNさんが提供してくださった素敵な曲。その時のコンサートの終演後、あの大きな会場の数万人のファンが、特に誰からの指示もなく自然にこの曲を歌い出して大合唱となったあの光景に感動したのを今でも覚えている。
後にこの曲は、手越祐也がNEWS脱退を発表する前日に行われた、ジャニーズの配信型ライブ「Johnny's World Happy LIVE with YOU」Day3で最後に歌われる曲となる。手越祐也は出演はしていなかったけど、'手越祐也が所属するNEWS'が歌った最後の曲。

NEWSの小山くんが未成年者との飲酒により活動自粛となった。年齢嘘つかれて騙されて小山くん気の毒だなと思ったけど、あの音声は幾ばくか不快感を覚えた。その後暫くして活動再開され、コンサートで小山くんを見てもどうしても例の音声を思い出してしまい、心苦しかった。大事なevery.降板になったのもショックだった。
やっぱり度重なる脱退や活動自粛があっても生き残っているNEWSファンの精神力はすごいと思う。

そしてあの日。手越祐也の活動自粛が発表された。馬鹿だなぁと思った。でも犯罪でもないのに、某旅行してる芸能人とかもいるのに、処分が厳しいなと思った。まぁもっとまずいことされる前に釘を刺しておかなくてはならなかったのだろうけど…
家族から心配の連絡が来た。私は「NEWS辞めるとかジャニーズ辞めるとかならショックだけど、活動自粛なら仕方ないと思える、戻ってくると思う、小山くんも割と早く復帰したし。でも小山くんはevery.降板になったから、イッテQ降板になったら嫌だ」的なことを伝えた。
後に手越祐也イッテQ降板も報じられることになる。

数日後、ジャニーズ事務所退所&個人事務所設立計画中、とネット上の噂を耳にした。これは嘘だ、と思った。
まさか本当になるなんてね。今もまだ信じられない。
私は学んだ、週刊誌は偶に正しい。

Twenty★Twentyの「smile」がテレビで公開された。まっすーの歌唱場面が流れた。聴いた瞬間、ここは本当は手越パートだったんだろうなと思った。本当に馬鹿だなぁ。まっすー、いつも有り難うございます。涙が出た。
イッテQも彼の穴を素敵にフォローしてくれた。有り難うございました。

そうこうしながら私は毎年NEWSのFCにお金を送っていた。
6月17日水曜の夜、また更新の為に振り込んだ。手越祐也の帰りを信じて。

Johnny's World Happy LIVE with YOUは、手越祐也が出ないのに観るか迷った。でも6月18日当日の公開45分前に、申し込みした。
観ておいて良かった。
まっすーとシゲと慶ちゃんは、3人でNEWSの曲を一生懸命歌ってくれた。
そして前述のU R not aloneで、大事な手越ソロパート、歌詞テロップが出てNEWSは沈黙していた。手越祐也の穴を誰も敢えて埋めなかった。3人も、彼の帰りを待ってくれていると感じた。

そして2020年6月19日に至る。

やはりまだ現実として信じられていないのかも。
でも活動自粛が決定し、色んな所から手越祐也の名前や写真が消され…FCに入会した時から登録している「好きなアーティスト」は、「手越祐也」のままだったのが、脱退が決まり、今見ると、「好きなアーティスト」が空欄になっていた。
(脱退発表直後、慌てて会員サイトにアクセスし、まだ手越祐也の名前が表示されている状態をスクショは撮っておいた。)
あぁ、本当にいなくなってしまったんだな。

9人いたNEWSが4人になった時、過半数割っちゃいましたと貴方は言っていた。
人数が大事なわけじゃないけど、今、貴方が抜けて、1/3にした。
4人になったあの時、あんなに泣きながら、4人で頑張っていこうって、実際に一緒に頑張っていたのに、3人を捨てて出ていくんだね。私たちファンのことも。
雰囲気から、NEWSメンバーと離れたかったわけじゃない、個人でやりたかったわけじゃない、事務所と折り合いがつかなかったのだろとは思うけど、でも結果としての状況はそうだから。
※追記 この推測は間違ってましたね。

もう泣かせないって言ったくせに。嘘つき。

貴方は自分自身の力でここまで来たと思っているかもしれないけど、実際これから自分の力でやっていけると自信がないと退所なんてしないだろうけど、それはやや間違っていると私は思う。
貴方はジャニーズ事務所という城に守られていた。
ジャニーズだから起用してもらえた仕事も多くある。
ジャニーズだから許されたことも多くある。
ジャニーズなのに体を張る、ジャニーズなのにチャラくて面白い、ジャニーズなのに歌が上手い…そういう、世のイメージというフィルターと比較してもらって輝きを増すことができた。
勿論貴方自身に魅力がないなんて言っているわけではないよ。
でも例えばグループ脱退or退所して今ソロのアーティストとして活動している面々の歌を、近頃歌番組で聴いたり、姿を見たりしていない。(あ、山Pは偶に見るかな…。ファンの皆様、ご不快に思われたらすみません。 ※追記 山Pも退社されましたね…)活躍しているのかもしれないし、ファンの皆さんはついて行っているのだろうけど、私みたいな一般大衆の目に触れる機会は減ったでしょう。

おじいちゃんになってもアイドルでいたいと言っていたけど、貴方はジャニーズを辞めてもアイドルを続ける気なの? 貴方の言うアイドルって何だろう? それとももうその目標も失ったのかな。

貴方の人生だから、貴方に選択の自由はある。脱退や退所の自由もある。
でも貴方はアイドルだった。アイドルって、その人間自体が「商品」だから、貴方の容姿や声や歌唱力や身体能力は勿論、貴方の発言や生き様を売っていたんじゃないかな。だとしたら、貴方の人生は貴方だけで完結するものではなく、貴方という人間を構成する要素に魅力を見出だしお金を払っていたファンにも関係することだと思う。

私の人生に貴方が与えた影響はとても大きかった。
泣いたこと、辛かったこと、苦しかったことも沢山あるけど、貴方のファンにならなければ成し得なかったことも沢山あった。
素敵な友達ができた。
早稲田大学に合格し、卒業できた。お陰で私の履歴書は大体の学歴フィルターを通過できるようになった。
フットサルを始めてみた。
貴方が使っているのと同じキーホルダーやマスコットを買ったこともあった。
香水も昔貴方が1番好きと言っていたのを買ってから今もずっとそれを使っている。
メールアドレスにtiny(昔手越祐也が飼っていた犬の名前)など彼に関する単語を必ず入れていた。
初めてのCD・雑誌購入、FC入会、コンサート参加、深夜バス乗車、一人での新幹線…色んな初めての経験をした。テトリス以外のゲームをしたことがない私が「NEWSに恋して」(ゲーム)をインストールして、毎日必ずプレイして、課金までした。
社会勉強になった。

私の人生の15年は、貴方と共にあった。

私は手越祐也のファンだった。
でも同時に、NEWSのファンだった。
だって、普段聴いている曲は、NEWS(と、テゴマス)の曲なのだから。
だって、貴方はずっと、NEWSの手越祐也だったから。
だって、NEWSは貴方が大切に守ってきた存在だから。
でも今、貴方が、NEWSの仲間や、NEWSを応援してきたファン、支えてくれた番組や関係者を傷付けたり迷惑かけたりしたことが、私は許せない。
それなのにどうやって貴方を応援することが出来るだろう。私の大事なNEWSの形を壊した、貴方のことを。
今、携帯音楽プレイヤーを操作して、NEWSの曲を聴こうとしても、手が強張って動かない。

貴方と、NEWSの3人(こう書くの辛いな)を、其々両方応援すべきかもしれないけど、気持ちの整理が出来ない。
貴方が開設したTwitter、フォローしていません。
9年くらい前に貴方がこっそり開設していた(と云われている)Twitterはフォローしてたけどね。
私は多分、NEWSを壊した手越祐也のファンとNEWSのファンを両立出来ない。

勿論、好きになったのはこっちの勝手。自己責任。勝手にファンになったんだからと言われればその通りだし、担降りするのも個人の自由だけど、ずっと好きだった人に、こんな嫌悪感抱きたくなかった。失望したくなかった。貴方のファンであることを世間に誇れる状態でいたかった。

全て、新型コロナウイルスのせいなのか。だって、4つのシリーズのコンサートの集大成であるSTORYに、貴方は出演予定だったでしょう。私も横アリに当選し楽しみにしていた。でも中止…延期?になってしまった。
延期を計画というから、払戻ししなかったのに。延期先の公演に、貴方はいない。
シリーズの先の3つにはいたのに。今回もいるはずだったのに。CDでは歌っているのに。
延期先の公演、どういう気持ちで参加すればいいの?
※この文章を書いた数日後、シリーズ最後のSTORYツアーは完全に中止になると連絡が来ました
突然裏切られた感。
6/18のあの配信ライブ。あの時の3人は絶対、手越祐也の脱退を知っていた。
3人は、今まで4人で歌ってきた曲をどんな気持ちで歌ったんだろう。
冒頭に書いた通り、彼の脱退のショックの涙とかは出ないけど、あの時の3人の気持ちを想像すると涙が出る。

世には、「卒業」制度が常習化しているアイドルグループが多々存在する。
そういうグループのメンバーのファンの方ってどうしているんだろう。卒業したら、その子のソロ活動を応援するの? それでグループの応援も続けるのかな。(まぁ「卒業」は今回のNEWSとは状況が違うけど)例えば山Pのファンって今もNEWSのライブとか参戦するのかしら。しないか。

貴方は「スーパーポジティブ」らしい。よく、この世界で3本指に入るくらいポジティブ、なんて言っている。
でもだからといってファンがポジティブなわけじゃない。
ある時から、手越ファンと言うと、ギャルとかパリピみたいな明るく派手な人をイメージされがちになったけど、私は全くそうではない。
今はパーナとかいわれているNEWSファンは嘗て、NEWS嬢と呼ばれていた。多分、その時代のファンは特に、取り立てて派手な人は少ないと思う。
私は貴方と違ってポジティブではなく寧ろネガティブなので、事態を前向きに受け止め「何があっても手越くんは手越くん♡これからも応援してます♡」なーんて言うことはできない。
悲しみ、喪失感、失望、やるせなさ、そういうマイナスの感情しかない。

と、ここまで書いて、例の6月23日、例の会見を観た。彼のYouTube、チャンネル登録はしていないけど。
見るか否か迷ったけど、私の曇天な気持ちが少しでも晴れるなら、と。
この日私は周りが「今日手越が20時から会見するらいしねー」「何それ気になるかもw」「手越ってジャニーズ辞めたの?」「なんか無期限活動休止らしいよ」なんて笑いながら話しているのを耳にした。こっちは重暗い気持ちなので、その会話を聞くのすら辛い。

とても緊張しながら私は画面を見つめていた。
流石の注目度の高さで、開始直後にYouTube配信の視聴者は100万人を突破した。


会見の感想は、ただ只管、何故笑えるの?、だった。
彼は何度も笑顔を見せながら喋り倒していた。
ファンは、あの騒動、そして脱退報道から、一度もそんなに笑えたことないんですけど。
貴方がなぜ笑えているのか私には全然わからない。作り笑顔、演出だとしても、わからない。
寧ろ、みんな、泣いてるよ。
軽すぎて見ているのが辛かった。

謝罪会見じゃないんだから、というコメントが散見されていて、それはそうだけど、まずは謝るべきだと私は思った。
多分そのようなコメントをした多くの人達は、NEWSのFC会員ではないであろう。だから、NEWSの3人が頭を下げて、手越祐也の行動についての謝罪していた動画を見ていないだろう。
3人に謝罪させたことについて、彼は3人に謝るべきだし、3人が何故何について謝罪をしているかをちゃんと理解し、自分で責任を取って自らファンや関係者に謝るべきだと思う。
この会見動画で漸く彼が謝罪…「申し訳ない」という言葉を発したのは、開始25分を過ぎた頃だった。

終始何を言っているのかわからなかった。
右から左に流れる音声をただ聞いている気分だった。
彼は日本語を話している。
私は自分で言うのもなんだが国語は最も得意な科目の1つだ。なぜなら貴方のために受験の時に死ぬほど勉強したからね。
でも何を言っているんだろうとずっと思っていた。起承転結がない散文、サビのない音楽のBGMみたいに感じた。

発言と行動の矛盾が大きく、彼が話を進めれば進める程ツッコミ所が見えてしまい、しんどい。質問の回答も答えになっていないじゃないか。

彼は執拗にNEWSとNEWSファンとジャニーズ事務所を好きだと繰り返した。わからない。好きなら何故傷つけるの?
彼はそれを男の夢だと語った。男の夢って、NEWSとNEWSファンを捨てて傷つけること? そんなことが夢なの?
結局は自分の為に切り捨てても構わない存在になったってことじゃん。それなら自分の次に大切だ、自分の次に好きだと言えばいいのに。
「守るべきものは守ってきた」「人生一度きり、いつ死ぬかわからないから、いつ死んでもいい、満足できる、楽しかったなと思える人生を歩もう」…NEWSとNEWSファンは、貴方にとって守るべきものじゃなくなったんだね。自分が満足できるならいいんだもんね。
言い訳、やめてよ。

裏切った風になっちゃった、もしかしたら裏切られたと思う子もいるかもしれないけど、男32歳手越祐也として、ジャニーズ事務所に甘えずチャレンジをしたい。ジャニーズはFC会員、既存のファンをすごく大切にするので、自分が外に飛び出してやってみたい仕事でも出来ないことや、達成に1年かかることも多くあり、もっと世界を見たい、と彼は語った。
また裏切られた、と思ってるよ。人数が減る度、活動休止・自粛になる度、週刊誌に載る度、一生懸命信じてきただけに。昔から破天荒手越祐也を…と何度か彼は口にしたけど、別にこっちは貴方がそういうキャラになってから/貴方が破天荒だから、好きになったわけじゃないもん。
ジャニーズ事務所に甘えずって何? 確かにジャニーズ事務所は貴方を守ってくれてきたけど、ジャニーズにいることは甘えじゃないよ。寧ろ、志高く努力できる誇り高い人しか居られないよ。先輩方を見たらわかるでしょう? 甘えには見えないでしょう?
既存のファンを大事にするって、そりゃあ、お金出してるのはコアなファンだもん。どんな世界でも一緒でしょ。貴方が広く浅く認知度を広めたいのはわかったけど、そういう「ファン」ではない人ってお金は払わないよ。

ファンには感謝しかない、絶対幸せにしてあげたい、ファンの人生を救ってあげられるようなパフォーマンスをしたい、皆がクスッと笑えるようなものを作りたい、本当に今辛い人とか伝えなきゃ、今後絶対裏切らない…
幸せにしてあげたいなら今不幸にしないでよ。人生を救ってくれるなら今救ってよ。今笑わせてよ。貴方の長年のファンも本当に今辛いですよ、ストレスで病気になってる子もいるくらい。もう裏切らないって、何度聞いたんだろう、数えるのもやめました。

せめて脱退・退所するにしてもSTORYを完結させてからにしてよ。STORYが終わったらまた新しいシリーズものが始まるだろうから、そのチャレンジに片足をつっこんでからやめるのはファンにもメンバーにも失礼だから…なんて言っていたけど、貴方がやったことはまさにそれだよ。だから失礼なことだよ。4部作の3つに参加して、最後の4つ目もCDには参加して、脱退。片足どころか、殆ど首まで浸かった感じ。

大事なことは会って目を見てちゃんと話さないと伝わらない、LINEやzoomなどで大事な話をするのは違うから自粛破りをした、なんてあんなに語っていたくせに、長年あんなに一緒に過ごしたNEWSのメンバーやジャニーズ事務所の関係者に会えるのを待たずに一方的に退所したのも筋が通っていない。小山さんからLINEが来て…と言っていたけど他のメンバーとは?何も話してないの? その自粛破りの会合が、男だけでするのもと無関係な女性を呼んで行ったというけど、大事な仕事の話に無関係な女性を呼ばなきゃいけない意味もわからない。女性達と会うより余程、メンバーと話をすることの方が大事ではないのか。
嵐も、TOKIOも、メンバー同士きちんと話し合って丁寧に歩み方を決めている。でも彼はきちんと周りを納得させず1人で勝手に決めて勝手に暴挙を起こしたから無責任だと思ってしまう。
収録済みで放送していないかった番組は? その番組の制作にいくら使われたんだろう? 雑誌用に撮影済みの写真や書かれた記事は? STORYのCDも発売されてたのにね? STORYの衣裳は何百万かけて作られたのかな? 活動休止直後からSTORYグッズの通販ページから貴方個人の写真や団扇などグッズが消えたけど、あのグッズ達はいくらかけて作られて管理されていたんだろう? ジャニーズ事務所との契約も来年3月末までは結んであったって言ってたよね? そういうところを綺麗にしてから辞めないのがすごく無責任…と私がタレントさん起用して芸能芸術関係の制作する側の仕事をしているからすごく思う。


ここまで一気に書いて、続きを書く気力も失っていたが、彼が所謂暴露本を出版するというニュースを聞いて、この文章を完成させる気になった。

彼のTwitterもインスタもYouTubeもフォローしていない(そもそも私はインスタはやってない)し、私のファン仲間の子達は誰も6月19日以降ツイッターに顔を出していない。生きているか心配になる。そのような状態で、彼に関する情報を得る手段は殆どないはずなのに、それでもこの話は飛び込んできた。

目次だけざっと画像で見た。
関係のあった女性芸能人の実名とか、後輩などを名指しとか、私はとても買う気になれなかった。
全体の中で2ページにしか彼が載っていない雑誌とか、彼がカップリングの2番でちらっと歌ソロがあるだけのCDとか、散々買ってきたのに、全編彼が書いたという本に手が伸びない。
あぁ、だって、本当に、この人は、私が好きだった手越祐也じゃないんだな。
…過去形にしてしまった。

TOKIOの事務所設立発表の時、「手越は語りすぎた」的なことを仰っていたけど、その指摘は正しいと思う。何でも語ればいいってものではないよ。特に自分1人のことではない、誰かに迷惑をかける内容であるならば、お相手に許可をとってない限り。

大事な人との別れはいつだって辛い。
死んでしまった時。
…相手が変わってしまった時。
相手が死んでしまった時は勿論辛く悲しいけど、お葬式をしてお墓参りをして、なんとか気持ちを整理する機会を作ることができる。
でも相手が変わってしまった時は、それが出来ない。その人は生きているから。でもそこにいるのは、同じ名前、声、見た目を持った別人なのだ。これは辛い。姿形はそのままで目の前にいても、探してしまう、変わる前のその人を。世界中どこを探しても、もういないのにね。
芸を提供してくれる'誰か'(作家、芸能人、美術家、演出家など)が変わってしまったと感じた時、本当に変わった場合もあるし、見えていなかったその人の片鱗が見えるようになった場合もあるが、私はその人のターゲット層から外れてしまったのだと思う。Not for meというやつだ。だから今後私がお金を注ぎ込む必要はなくて、私以外の誰かがお金を出していくのだろう。それは仕方ないことだ。
失恋と似ている(私はガチ恋とかではなかったけど)。何れも、私の方が多少なりと「変わった」可能性を孕むけど。

だから私が長い間好きだった手越祐也という人は、もうこの世界のどこにもいない。仕方ないことだ。


私は、彼のいない世界を生きていかなくてはならない。


それでも、ふとした瞬間に彼の名前や写真を目にした時、きっと思い出してしまう。
私が尊敬し大すきだった、NEWS・手越祐也という人を。彼を追いかけて過ごした青春を。


いつか笑って話せる日が来るかな。
NEWSのFC有効期限はあと約1年。私は次の更新をするのだろうか。彼のいないNEWSのコンサートに行って、嘗て彼が歌っていた曲を聴くことができるのだろうか。
苦しいと思わずにNEWSの姿を見られる日が来るのだろうか。

それはまだわからないけど…この先どうか彼がこれ以上人を傷つけず、道を踏み外さずに、元気に生きていてくれることを、祈っています。


長々と読んでくださった方、有り難うございました。


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