女は悪だと思い込んでいた

最近BLの漫画を読み漁り続けていた。

それが突然昨日の夜、
寝る寸前にパチパチと頭の中でハマった。

わたしはわたしを男だと思っているから
恋愛したいと思っているわたしは
ヘテロ恋愛漫画ではなく、
参考としてBL漫画を選んでいた。

わたしは絶対に簡単に愛されないと
思っているから
日本ではなかなか難しいBL作品を読む。

『男らしい方がいなくては』
『少年らしくしていないと』

と、いう暗示が自分の中の
すんご深くに重く存在していた。

わたしは長女だけど、長男だった。
スポーツは武道、強くなりたかった。
学校も会社も男基準だから、
男性らしくないとやっていけなかった。
女の仕事、男の仕事という割に、
わたしはいつも両方やって、
謎な力仕事して埃まみれになってた。

子どもの頃から、
もっと肉体と精神も強くなって、
もっと働いてお金を稼いで
みんなを守らないといけないと思っていた。

会社とか学校では、
女性らしさは出してはいけないと思ってた。
舐められる、甘えていると思われる。
ダメな人間だと思われると思っていた。


この感覚はもう無くなったと
思っていたけど、
ただ眠っていただけで、最近、
順番が巡って思い出したんだと思う。


いつもわたしが女でいられるのは
彼ができたときだけだった。

彼がいると嫌でも
自分の身体が『女』だと相手にわかる。
そこで甘えたり、要望を伝えたり
世の女性のようなことをしてみる。
心地よくて満たされる。

でも、少し経つと
この人を守らないといけないが発動して
彼をまるで我が子のように守ろうとする。
まるで我が子のように世話する。

彼の望みを叶えることに専念すると
わたしは『女』ではなく、『母』になる。

しかも、できれば彼には家にいて欲しくて、
自分が外で働いて養いたいと思うので
『旦那か父』になっていく。

そうしてわたしの中の女は消えていくのが
いつもの流れだった。

だから、特定の人よりも
物理的な接触だけができる
ワンナイトに夢中になったんだと思う。


でも、今は前とは違う。
いまのわたしはあの時のような行動をとれるほど自分を無視することなどできない。

けど、まだそれを受け入れるのが怖い。

甘えていい、頼っていい、
そのままでいい、望んでいい。
素直でいい。

頭でわかっていても、
なかなか身体には入っていかない。

と、思っていたら、
なんかジワジワとお試しきて
受け入れていたことに気がついた。

新しく働き始めた恩師の会社で
パートタイムで働き始めたら、
昔ながらのお茶くみや掃除、
窓の開け閉めなんかしてる。

女性がやらなくてもいいとか、
女性軽視だとか今までなら思ってたけど、
素直に受け入れている。
なんなら、楽しい。
15時になって
みんなに好みの味のコーヒーを配る。
掃除して、ゴミ捨てして。
事務仕事して。

なんだ、こんな仕事の仕方あったんだって。
そしてこの仕事が楽しい。

女性だから、重い物は持たなくていい
女性だから、辛いことはしなくていい

今はそれをありがとうございますと
受け入れている。

今までは舐められていると思って、
女だから、男よりやったるわ!ってなった。

でも、わたし舐められてなかった。
今まできっとみんなが親切に
優しくしてくれていたんだよね。

でも、気がつけないで
勝手に意地張って苦しんでたな。

女と言われると馬鹿にされている、
舐められているとおもっていたけど、
自分が1番思っていたんだと思う。

わたしはずっとダメだと思っていた、
女性らしいと一般的に言われることが
本当は好きだったんだよね。


料理、刺繍、歌を歌って、片付けして、
家をピカピカにしてから、ティータイム。
畑仕事やお庭仕事して、
みんなでおやつを食べる。
ハーブで自然な薬や洗剤作って。

みんなが幸せそうに暮らす場所や
時間を毎日届けたい。

そういう時間が最高に好き。

今までもやってきたけど、
これからは大きな声で
この日常が好きだと言う。

そうすると、
わたしの中の女である部分が
和らいでいくと思っているから。

そう言いながらも
今までもできてないんじゃない。
コツコツやってきた。

それをフルオープンにしていくと
今日、今決めた。

それでいいんやと思う。

役に立たないと、
お金稼がないと、
結果出さないと、
だけじゃ、世界はないんだよね。

さぁ、まだ靄がかかっているけど
いくぞ!まりこや!























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