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日常まいんどふるねす②

2・身体で、マインドフルネス

前回は、
実は日常的にマインドフルネスや
瞑想を体感する機会があって
それに気が付いていないだけなのだと
お伝えしました。

あの感覚のことかーと思った人も
多いかと思います。

そして、一気に高僧やマスターのように
なるのではなく、
ステップが必要だということを
知ってもらいました。
理解はしてもしなくても、かまいません。
知っているでOKです。

さて今回は、身体を使っていきます。

自分が普段からつかっている身体ですが、
どれだけ理解していますか?

わたしたちのほとんどは
理解もしていなければ、
メンテナンスもせず、使いこなすことも
できていないのではないでしょうか。

しかし、これは別に
おかしなことではありません。

大体の人は生まれた時から
身体に感覚があって、
動かすことができます。

誰にも教わらずに、
座り、歩き、眠り、話すようになります。

わたしたちが
自分のメンテナンスをし始めるのは、
大概の場合、病気やケガをしたときです。
もしくは、周りの人がそうなったとき。

しかし、メンテナンスに関しても、
学者や医者、どこかの企業が言ったことを
そのまま鵜呑みにしている人が多い。
他人任せ。

乳酸菌飲料を飲むといい。
サウナが体にいい。
毎日歩くといい。

それの効果があるだのないだの
言っている人が居るわけです。
なんなら文句言う人もいます。

でもこれはあなたが自分の体のことを
知らないからなんです。

生まれてこの方、
向き合ってこなかったうえに、
自分で身体を見るんじゃなく、
初めて会った医者を信じてしまう。


わたしは不安障害、パニック障害、
自律神経失調症、自傷癖があり
10年くらい心療内科に通い、
精神安定剤を服用していました。

しかし、なかなか良くならなかったので
ある時、医者や周りの人ではなく、
自分が思う方法で向き合おうと決心します。

自分で体や心を感じて、観察して調べながら
いろいろと試した結果、
1年くらいで病気は緩解しました。
今はそれから5年くらい経ちますが、
もうその症状は出ません。

何をしたのか詳しく知りたい方は
最後に流れを簡単に書いておきますので。

いろいろな情報が世の中にはあります。
いろいろなスペシャリストがいます。
有識者や資格者がいます。
その人たちの意見はとても参考になります。

でも、自分自身のことを
一番理解できるのも観察できるのも
わたしなんですよね。

これを食べたらどうなるのか?
これをしたら、どう感じるのか?

それは人間が違えばそれぞれ違います。
みんなに合うものは世の中には
ほぼありません。

それはアーユルヴェーダと
陰陽五行など自然療法を
勉強してから知りました。

人によって何が薬になって毒になるのか。
季節、住んでいる環境、
仕事なんかも関わってくるとまた複雑になる。

しかし、だからこそ、
自分の体感が一番大切なんです。

実は身体はいつもサインを出しています。
それに身体には記憶があります。

脳よりもよっぽど素直なんです。
嘘なんかそうそうつきません。

社会人時代もこと。
体が重たくて、疲れているので帰りたい。
でも、脳はあともう少しと身体をごまかして、
栄養剤をあおる。
翌日、熱が出てしまう。
けれども、解熱剤と栄養剤を入れて出社する。

ウソをついて、ごまかしているのは、
いつだって脳や思考のほう。
無理をさせて、無責任な大丈夫を浴びせるのは
いつも、脳や思考のほう。

身体はいつでも、自分の限界を理解しているし、
身体はいいことも悪いことも覚えています。

右ののどが腫れ始めるとき、外で遊びすぎている。
肩と背中に力が入るときは、不安や怖いと感じている。
全体が上にひっぱられるときは、うれしくて喜んでいる。
胸のあたりがじんわりあたたかいときは、安心、幸せを感じている。

わたしの身体が教えてくれるサインのごく一部。
身体のサインに気が付いて、
そのサインを受け入れられるときに身体は安心できます。

このサインを感じるためのワークをしていきましょう。

ワーク②
一人でいられる静かな場所で行います。
1)背筋をまっすぐにして座ります。(床でもイスでもOK)
2)目を閉じるか、薄目にします。
3)深呼吸します。3秒吸って、6秒吐いてを3回。
4)体の中で力が入っている場所を探します。
5)力が入っている場所を意識して、そこに空気を送るこむように息を吸って、緩めるように息を吐きます。力が抜ききれなくても気にせず続けます。
(吐く息はため息でもいいです)
6)力が入っている場所すべてに行います。

ワークをやってみてどう感じましたか?
わたしは体と心がほんわかあったかくて、軽くなります。
ぽやぽやした感じに。
意識していないだけで、身体はあちこち力が入っています。
意識してあげるだけでも身体って緩むんです。
不思議だけど、当たり前なんです。

このワークは慣れてきたら、全身行います。
両手両足を45度ほど開いて寝転んで、
足の指から頭のてっぺんまで体のすべての部位を脱力させていきます。
寝る前とか朝起きたときとか。
毎日やると実感が早いですが、
とりあえずやりたいときにやってみてください。

ワーク②になれてきたら、次のワークを行います。

ワーク③
一人でいられる静かな場所で行います。
1)リラックスした姿勢になります。
2)深呼吸を3回します。
3)力が入っている部位を探します。
4)力が入っている部位をさすりながら問います。
「なにがあったの?何を感じているの?話を聞かせて」
5)その部位の話を肯定して、共感しながらきいてください。
6)すべて聞いたら、「ありがとう」と感謝してください。

わたしはこのワークをするとまず、感情が流れ込んできます。
怖い、うれしい、悲しい、つらい
これに対して、「そうだよねー」と肯定していくと、
その感情を感じるきっかけがだんだんとわかってきます。
「そっかそっか、あの時本当は伝えたかったんだよね。」とか。
最近のこともあれば、過去のこともたくさんあるので、
気長に寄り添ってあげてください。


このワークを続けていくと
身体と心の距離が近づいてくると
ズレが少なくなってきます。

いつも自分に何が起きていて、
何が必要で、不要なのか
わかるようになってきます。
行動も、食事も、モノも。

自分の身体とゆっくり仲良くなっていきましょう。


【心療内科にいかなくてよくなった流れ】

わたしは20歳ごろから30歳ごろまで
不安障害、パニック障害、自律神経失調症、
自傷癖で心療内科医通っていました。

学校や会社を休み、
薬が減って病院に通わなくなると
また何かが起きて、
病院に戻るを繰り返していました。
先生にも薬にも依存していましたし、
なにより病弱で人と違う
特別なわたしに依存していました。
違和感を感じることが
何度かありましたが無視していました。

それに終わりを告げるのは、
当時の会社のチームメンバーと
仲良しだったことでした。

わたしが所属していたチームは仲が良く、
ランチは必ずみんなで外食していました。

なのにある日、不安障害が再発して
いけなくなったことがとても寂しかった。

病弱で特別なわたしよりも、
みんなと一緒にいたい!

え?そんなこと?って
思われるかもしれませんが、
きっかけってちょっとしたことなんです。

当時のわたしは
室内で食事をとった後に
身体が一気に熱くなって、
その不安から動悸がひどくなり、
ひどい時はそのまま気を失っていました。

まず、これがなぜ
引き起こされるのかを考えました。

いつ、だれと、どのような状況で
起きるのかを書きまとめました。

不安が起きるときの
条件で多いのが2点でした。

①密閉空間
②身体の熱が上がること

①に関しては
【不安にならないパターン】
→開放的な店や席
テラス席や、1階で窓や扉が開いているお店、2階だけど窓が広い
【不安になるパターン】
→地下、高層階、席がせまい、人がぎゅうぎゅう、部屋が暑い
 トイレがない

②に関しては
【不安になるパターン】
イタリアン、中華、カレーなど炭水化物のごはん
知らない人やあまり仲良くない人とのごはん(緊張)
お酒や熱い飲み物


これを基にまず始めたのは、
炭水化物を食べたときの
体の変化を感じることと
その原因を調べることでした。

〈身体の変化について〉
炭水化物中心の食事をすると、
身体は一気に熱くなり、不安になりました。
また、数時間後は眠くなって集中できない。
野菜とお肉や魚中心の食事や炭水化物を減らした食事をすると、
このようなことは起きませんでした。

糖質を取ると、
分解吸収するための熱が急激にあがり、
同時に血糖値も急激に上がって、
下がることで精神が不安定になることが
調べたら、わかりました。
(うつ病の患者さんを食事療法で治療された方の本を読み漁りました。)

この状態が、パニックに似ていることで、
予期不安を引き起こしていたんです。

炭水化物多めの食事の時に不安になるのは
炭水化物中心の食事が原因でした。
わたしの身体がおかしいのではなく、
むしろ高感度センサーのごとく
感知していたんです。
すばらしい!!

次に、密閉空間に関して
体の感覚を感じることと事実を確認しました。

〈状況まとめ〉
1)予期不安で体が緊張状態
2)人が増えて緊張状態
3)食事のにおいと熱に息苦しさを感じる
4)人の声が騒がしいために近くの人の声が遠くなる
5)圧迫されて逃げられない気がする
→パニックの状態にとても似ている!!
→精神が警報をならして、外にとびだす。

密閉空間による物理的なことは
室内温度、換気の有無(匂い、温度に影響)、音だけ。
わたしがそれらに対して、
パニックになった経験を重ねてしまっていたのです。

ここから、密閉空間に関しては
ほとんどが精神的な要因であることがわかりました。
わたしの身体は似たような体験をすると瞬時に
危険だとわたしに知らせてくれていただけなんです。

なので、わたしはこの危険だという思い込みを
大丈夫、問題ない、できるに書き換えるために
少しずつ成功体験を積み上げるようにしていきました。

食事内容は糖質を少なくして、
野菜とタンパク質を増やす食事に切り替える。
メンバーとのランチは開放的な店か、
食べられるお店の時は参加する。
食べ物や食べる量の調整をしていく。
身体が熱くなっても、
消化の時に熱だから、大丈夫だと身体に伝える。

ほら、大丈夫。やっぱり、大丈夫。
と、どんどんできる範囲を広げて
成功体験を積み重ねていくことで
次第に落ち着きました。





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