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行動指針があったほうが楽しいよね?っていう話 【6189文字】

こんにちは。まんがたりの前田です。

まんがたりでこんな行動指針を作ってみました。

※前置きが長めなので「行動指針の詳細だけ見たい」という方は下記の
 「3value / 13promisesって分類分けにしてみた」
の章からご覧ください。
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今、まんがたりという会社を作っているのですが、会社を起業して1年経ちました。マンガ業界への起業ってことでちょっと珍しいかもしれません。

去年の2020年1月17日に起業して、ちょうど1年経ったんですね。

(補足:マンガでわかる起業のきっかけ↓)

で、1年経つ中でありがたいことに、会社もできることが増えて、一人じゃ全然できることが少ししかなくて、けどもっとマンガ家のために色々したいぞ!ということで、新しい人を募集しました。

ただ、いきなり正社員で来てもらってもしてもらうことそんなない!ということで、副業で入ってもらうことに。

で、気づいたら、20人-30人くらいがまんがたりに入ってくれました。たくさんいてくれて嬉しいですね。

弊社のSlackの一番多いチャンネル↓

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で、僕は、会社のメリットは、一人よりも楽しいことにあると思います。

アウトプット:チームプレイで、大きな成果をあげられる
ハッピー  :みんなでやると単純に楽しい!
気づき   :学びや気付きの「きっかけの回数」が増える
得意の掛け算:自分ができないことで止まらない。早く前進する!

これらのメリットを得るために大切だなぁと思うことがあります。
「根本の想い」を一緒にしたほうが、メリットを享受しやすいんじゃないかなぁ?ということです。

「え?会社なんて決まったことやるだけだからそんなの要らないのでは?」

という意見もあるかも知れません。けど、根本がズレていると、業務の判断がずれると思うんですよね。

例えば、根本がズレていると、議論が前向きに進まないことって多いんじゃないかなぁ、って感じてたり。極端に言うと、社会主義と資本主義を思想のベースにすると、「世の中をよくしよう!」って共通っぽいテーマでも、ぜんぜん話がずれちゃうんですよね。

そのために、一緒にチームのみんなの、個人個人、ひとりひとりの「根本」を理解し合いたいなと。理解するためには、お互いを知る行動が必要なのかなぁと。その結果に、みんなの「協力」が生まれるんじゃないかなと思うのです。

僕の敬愛するけんすうさんのやっている「アル」では360度協力し合う、という「想い」を社外秘としてTwitterでつぶやいてて、なるほどなぁと思ったりしました(Twitterで社外秘ってなに?笑)


お互いを知る一歩として、まずは「自分からオープンに」。そう思って、VISIONと行動指針を自分なりに決めて、チームのみんなに共有しました。「オープンファースト」が大事なんじゃないかなぁと思っています。

というわけで前段が長くなりましたが、今回は、楽しむためにまんがたりの行動指針を作ってみたよ、って話を書きます。

※このあとも、前置きが長いです。行動指針だけ見たい!って方は「3value / 13promisesって分類分けにしてみた」からご覧ください。



そもそも「行動指針」ってなに?

そもそも、行動指針ってなんでしょうかね?

「行動指針 とは?」ってぐぐると、Google先生はこの記事が一番上にでてきました。こんな説明してくれています。

行動指針とは、企業が活動を行う中で経営理念やビジョンを実現する為に従業員の規範となる行いを定めたものです。

英語では「Action guidelines」や「Action agenda」と呼ばれ、日本語では行動規範やクレドという意味合いに非常に近い言葉です。

自分なりに言葉を解釈すると、行動指針とは「特定のチームにて、すべての”行うこと”に対して、目的達成のための向かうべき方向を示す大方針」なのかなと。

言い換えると行動指針とは「迷ったときの判断の指針」なのかなぁと思っています。

ちなみに、まんがたりは、ちょっと不思議なメンバー構成で会社を構成しています。正社員は僕一人です。それ以外は、副業とインターンの方で構成されています。

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副業だと、いろんなバックボーンがあり、考え方があります。それが面白いんですが、その分「共通言語」的な要素はちょっと薄れる部分もあります。(出身地が違うと、方言があったり地方の文化があるよね、みたいな感じで)。

そのような環境の中でも、同じ方向を向いてチームワークを作り、まんがたりのVISIONを達成していきたいなぁっておもうと、共通言語あったほうが良い気がするんですよね。

ってことで、行動指針ってそういった「共通言語的なやつなんじゃないかなぁ」っておもったので、作ってみました。

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補足:副業についての考え方をちょっと載せています。

ちなみに、副業についてはこんな感じで考えてます。

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補足終わり

行動指針を作った理由

もうちょっと、なんで行動指針作ったのかな?みたいなことを分解もしてみました。たぶん、この3つなのかなと思っています。

理由1:認識合わせのため

まんがたりは上述の通り、バックボーンが違ういろんな方に、参加してもらえてます(ハッピー)。

で、副業同士の人は、関わり方や目的、バックグラウンドがそれぞれ異なります。異なる文化をもった人が一緒に仕事をする時、「じゃあ、まんがたりとしての正解は何か」の判断に迷うこともあるかなぁと。

そんなときの判断軸や相談時に、行動指針を使ってもらえたらと思っています。


理由2:成長のため

急に成長って何?って感じだと思うのですが、成長にも寄与できたらなぁと思ってたりもします。

昔語りで恐縮ですが、僕は、最初の会社での行動指針が、すごく成長にやくだったなぁ、って感謝してるんですよね。

会社の名前は「ワークスアプリケーションズ」っていうんですが、ここの会社であった行動指針が、自分の成長を支えてくれていたぜ!本当にありがとうございます!!って思ってます。

例えば、元同期で、今スマートキャンプという会社でCMOしている林くんも、今の社員さん向けにこんな熱い記事書いているくらいには、影響されまくってます(僕もです)

(ワークスアプリケーションズの行動指針は今でもソラで言えるし、そういう元ワークス社員は少なくないはず。)

だから、行動指針は、まんがたりの中だけでなく、他の会社で仕事をする時にも応用できる「社会人としても活躍できるよね!」っていう行動指針になるよう意識して作りました。

(というかもはやそのまま、パクったりもしています。良いものはパクろう(巨人の肩に乗ろう)的なことすらもはや行動指針に入れています。実践。)

特にインターン生のみんなには「身につけてもらえたら人生損しないよ!」みたいな(偉そうですみません)そんな行動指針にして普段から話に使ってます。

だし、そういう「問題解決できる楽しい人材」を増やすことが、お世話になったワークスアプリケーションズに対する僕なりの恩返しだとも思っています。


理由3:自立するため

また個人的な意見を書いてしまうのですが・・・

僕は、まんがたりに関わる人が「ハッピーな人生」を歩んで欲しいと思っています。勝手に。

で、ハッピーでいるためには、「依存しない=自立している」ことが大事なんじゃないかなぁと思っています。僕の考える自立は「自分で決断できること(他人に決断を委ねて、他人に寄っかからないこと)」だと思います。

決断する際には「判断軸」が必要なので、その判断軸の一つになれればと思ってたりします。

あと、副業の方が多いからというのもあると思いました。副業のnoteにも書いたのですが自立してないと(自走できないと)副業って難しいので、それがしやすいマインドにもなりやすくなるといいな、とも思っています。


3value / 13promisesって分類分けにしてみた

前置きがめっちゃ長くなりましたが、まんがたりの行動指針も載せてみます(2021年1月17日、創業2年目の1日目現在。Ver0.3)

3つのvalueと13つのpromisesにしてみました(ユーザベースさんがこういった分類でしていたので、真似してみました)。

大分類があったほうが、とっつきやすいのかな?と。

3valueとは、「大枠の前田がまんがたりのビジョン達成のために、こうしたいなぁ」っていう考え方。

13promisesとは、「3valuesを達成するための行動・マインド」です。


※それぞれの行動指針の詳細は以下より閲覧も可能です。

▼こちら
まんがたりの行動指針(3value13promises)
https://docs.google.com/presentation/d/1xCEoVOStReDhSRnKACSQRNensYIwRz7ufUfSySHu44E/edit

こういう資料で一つずつ解説しています

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これらの「行動指針」をもとに、困ったときや、相談しつつ決定できないときの、業務上の判断を一個ずつ簡単にしていければなぁとおもっています。

なんとなく、いくつかまんがたりっぽいものを紹介してみます。


行動指針10.主人公発想

これは、「あなたの人生の主人公はあなたなんだよ!」っていう考え方です。まんがたりは、マンガ家さんが「目立つ」ようにはなっていきますが、目立つから主人公だ、ってことじゃないと思っています。

目立たないけど、良い仕事をする。そんな主人公もたくさんいます。僕が好きなのは「キャプテン」ってマンガの主人公の谷口です。彼は、天才でもなく、ハデでもなく、むしろ落ちこぼれの、等身大の中学生です。

けど、前を向いて、できることと、自分なりに、自分のできることとして全力で、向き合っていく。そんな彼が、僕は心から尊敬している、大好きなマンガの主人公です。まんがたりは、僕もマンガ家も、そしてみんなも主人公で、やっていこうぜ!っていう考えです。

(逆だと、「モブ発想」なので、自分ごとにしないって感じは、よくないんじゃないかなぁ〜って、思ってたりします(≠目立たないのが悪い、ではない))


行動指針12.いいっすね

シンプルに、ちょっとでもイイコトしたら「いいっすね!」って言う。よくないですか?笑

お互いに「良いところ、素敵なところ」に目を向けていきたいなと。

失敗も学び。学びなら「いいっすね!」でいいかなと!

で、これって相手のためだけじゃなく「口から発する」ことによって自分自身も気持ちよくなるんですよ。

キツイときこそ、お互いに「いいっすね!」って言い合いたいなぁって。

ぬるい空間を作りたいとか、甘え合いたいってわけではなくて。

お互いが、今できることをちゃんと向き合っている。マンガの仲間同士みたいに、信頼からくる「いいっすね」と言い合う。そんなチームでいたいって感じで決めてみました。

(逆に「なんでそんなことしたの!?!?(プンスカ)」は、テンション下がるし言っている方も辛いので、良くないかなぁと思ったりしています)


行動指針で「日本のアップデート」を実現したい


まんがたりのvisionは、
  『次世代マンガ家の活躍する場を創る』
  『日本のアップデートをマンガで加速する』
です。

で、『日本のアップデートをマンガで加速する』って言葉なんですが、マンガ家さんのためだけのvisionと思われがちなのですが、僕の中では、まんがたりに関わる全ての人を対象と思ってたりするんですよね。

どういうことかと言いますと、例えばインターンでまんがたりに来てくれている人に「みっつさん」って大学3年生の方がいるんですね。
(彼は彼でめっちゃ面白いから紹介したくてしょうがないのですが、それ書くと記事の長さがやばくなるので興味あったらこれ見てください笑)

【大学生に社会人経験をもっとしてもらおうよ!って話】 今日はまんがたりの最高にして、唯一の大学生インターンで来てくれている「みっつさん」に、めっちゃうまい焼肉を奢ってきました。 ちょっと彼の話をさせてもらうと、半年前からまんがたりにイン...

Posted by 前田 雄太 on Monday, September 28, 2020

彼は、今インターンでまんがたりに来てくれているのですが、就職先には「まんがたり以外にしたほうが良いよ」って、僕からは彼にいってるんです(そもそもまんがたりに新卒で入社したいって思ってないかもしれない笑)。

その方が、色んな経験できると思うんで。

けど、それでも彼がまんがたりという「きっかけ」を元に、ガンガン成長して、言い換えると「アップデート」しまくったら、ひいては就職した際、めちゃんこ活躍すると思うんですよ。
※ちなみに、すでに彼はめちゃんこ活躍しそうな気配がすごいので、採用したい人は早めに連絡したほうが良いです笑

その結果、社会で活躍してくれたとします。それって、まんがたりが日本のアップデートに間接的に貢献したってことになると思うんですよね。

私は、現状の日本って、「日本がもう一回、世界の国と勝負できるか、それとも緩やかに衰退するかの瀬戸際」にいると思うので、そうやって日本でみんながわーい!って活躍したら、引いては僕もみんなもハッピーになると思ってるんですよね。


ということで・・・まとめ

まんがたりは副業の方がたくさんいます。

副業という形を取っている理由の一つは、今の会社も大切にしつつも、複数の団体に所属することは、その人にとってプラスになるんじゃないかな?と思っていることもあります。

なので、「今の生活」になるべく無理なく、けどまんがたりとかマンガ好きだから、という「想いでつながった」関わる人を増やしたいって思っています。

関わる人が増えて、お互いのアップデートが増えたり、前進したら「日本のアップデートがより加速されていく」ことにもなるんじゃないかって考えてたりします。

副業で仕事を進めていくのは、実際、難しさもあります。

けど、転職よりもライトだったり、本業がキツイときに、逆に「他にも自分の居場所がある」って大事かなと思ったりします。

そこにいけばホッとできるとかって、心がポッキリ行きにくくなると思うし。「株式会社まんがたり」視点からすると、難しい形態にもなる「副業」という形に、あえて挑戦しているのは、そんな思いもあったりします。


強制でなく、共感を

そんな感じで、行動指針は、まんがたりのVISIONを実現するために大切だなぁと前田が思うことを言語化してみました。

で、行動指針を浸透したらいいなぁと思っていますが、「強制」はしたくないんですよね。
強制は相当に「ハッピー」に反するなぁと。

本当に良い指針だと思ってもらえれば、みんなが自然と使ってくれる。

逆に、使いにくいなら、みんなと一緒に、もっとブラッシュアップしていけばいいなと。

今回の行動指針はまだまだ変化する可能性を秘めています。

それすらも、副業のみんなと、まんがたりに関わってくれるみんなと「オープンマインド」で話した行きたいと思っています。

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終わりに

2023/10/17 補足:一部アップデートしました。まんがたりでは行動指針を都度使いやすくするためにアップデートもしています。アプデ作業は、なんとインターンの津田さんが対応しました!
[差分のスライドURL:https://docs.google.com/document/d/157GKUhG8NOI84SLJwlch5umnZAcWcO8QExe83fZ7sCs/edit]
これからも前進させていきます!

ぜひ、みなさんの会社の行動指針も聞かせてください!

一緒に副業にポジティブで、みんなにとっての居場所が色んな所にある。そんな社会を作ってくれる会社さんと、意見交換したいです。そんな人達と、話したいです!気軽にぜひお声がけくださいませ!

大学生インターン生も募集しています!

ぜひ色々勉強させてくださいませ!

みんなで「日本」と「あなた」と、よかったら「ぼくらも」一緒に、アップデートを加速していけたら楽しいです〜!

行動指針あったほうが楽しくない?っていう話でした!


補足:

途中で話した「ワークスアプリケーションズ」の社長が書いた本です。すごく面白いのでぜひ!


ありがとうございます! マンガ家のコマッタを解決するために使わせてもらいます! マンガ家に還元!!!