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水上悟志『スピリットサークル』|絶対に忘れられない漫画が、そこにはある

桶屋風太は中学 2 年生。平凡な中学生生活だったはずが額に大きな傷のある美少女の転入生・石神鉱子の出現によって一変する事に!

魂とは何か、精神とは何か、肉体とは何か、脳とは何か、人間とは何か、宇宙とは何か、神とは何か。「自分が存在する」ということの意味を改めて考えさせられる。輪廻転生を繰り返して今の自分がいるとすると、今の自分の在り方やこれから起こる未来は、その因縁の結果なのだろうか。死、とは何か。魂の存在はそれを揺るがせる。人間が物を作り、それをリサイクル、コピーするように、人間より上位の存在には、魂も、同レベルの「物」でしかないかもしれない。進化は、「現在が前提条件」なのだという。人間の次の進化は、人間を前提条件とすると、次は「機械生命体」ではないかという議論もある。そのとき、魂は、どこへいくのだろうか。最終巻の結末は素晴らしかった。込み上げるように泣いた。それは、自分の魂の結末も、こうでありたいと願ったから。

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