そんなとこまで話していいの!?「トイボ展」トークイベント開催
2022年7月8日までマンガナイトBOOKS・E Galleryで「トイボ展」を開催しています。合わせて7月31日、同施設内にある「マンガピット」でうめ先生(原作担当の小沢高広さん、作画担当の妹尾朝子さん)によるトークイベントが開かれました。
連載の裏話や開催中の「NFT付き色紙オークション」、学びと漫画の話など、さまざまなお話をお伺いしましたが、今回はダイジェストで当日の様子をお伝えします。
●『東京トイボックス』2005年から現在に至るまでの振り返り
最初の60分は2005年にはじまった『東京トイボックス』から、現在連載中の『東京トイボクシーズ』の振り返り。さまざまな制作背景や裏話が登場しました。
「島耕作みたいな漫画を」という編集部からの要望から立ち上がった『東京トイボックス』ですが、そこで「いろいろ」あって、月刊コミックバーズに移籍。その後も二度の産休を乗り越え、2012年にはマンガ大賞の2位に。2014年にはドラマ化を果たします。
『東京トイボックス』から『大東京トイボックス』で一番変わったのが、主人公たちへ高いストレスを与えること。上記のモモのシーンは妹尾さんがご担当。ストレスのかかるシーンはある種の分岐点で、中には辛いシーンを見るのが苦手で離れる読者もいるそう。
これは現在連載中の『東京トイボクシーズ』でも考えられているポイントとのこと。
『東京トイボクシーズ』は地方から上京してくる話で、朝ドラを意識しているそう。朝ドラの主人公が最近ではあんまり高負荷をかけないようにして、中でも『なつぞら』では週をまたぐ悩みを発生させないことを徹底。そこで、ストレスをずっとかけすぎないようにされていましたが、最近は段々と主人公の負荷がどんどん高くなっていて……。気になる方はぜひ、「コミックバンチ」で読んでください!
移籍の背景や小ネタ話、「ハイヒールポキポキポッキー」が実在したとか、表紙が実は数字を表していたとか、女性人気の獲得の施策、ドイツが登場したわけなどなど、会場は終始笑いに包まれていました。
●「トイボ展」展示・オークション開催中!
トイボ展では、原稿のラフから出来上がるまでのスライドショーを展示しています。「デジタル作画」の場合は原画展ができないと言われていましたが、「デジタル原稿のいいところは、ラフから仕上げまで全部残っているところ。台詞の変化も楽しんでいってください」と妹尾さん。
そして、今回の展示の見どころの一つである「直筆色紙」。
5枚が一つの絵として繋がった大作です。小沢さんから「見たことがない色紙をかいて」というお題がきたことから生まれました。「色紙 5枚」で調べたりする中で、統一感のある色紙を描こうとなり、秋葉原の橋をモデルにすることが決まったそう。普段と違って、アナログで全て描かれているため、絶対に間違えたくなく、体力が必要な作業だったとのこと。
オークションでは直筆と複製色紙を扱っています。オークションの開催は、展示最終日の8月7日(日)23:59まで!現物を見に、ぜひ会場に足をお運びください。
▼展示
https://books.manganight.net/tokyotoybox/
▼色紙オークション
https://toybox.hammerkit.io/
▼色紙メイキング
https://www.youtube.com/watch?v=Mbt6wgKlEic&t=59s
あっという間の楽しい2時間でした!うめ先生、ありがとうございました。
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