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六日目 令和元年五月四日 八時十五分頃

 東海道中有松日本橋 満願大成就膝栗毛。六日目 令和元年五月四日 八時十五分頃。駿河國 藤枝宿。

 水守の松並木。旧街道は左の公園内に進む。前回の膝栗毛ではこの公園はまだ工事中だった。前々回の四年前の膝栗毛の時はアスファルトの旧道が残っており、人々が往還した街道の雰囲気を漂わせていた。公園化によって全てがぶち壊しになってしまった。松並木も単なる公園敷地内の植樹となっている。まぁ、道自体を潰さなかったのは増しだったが。

 旧街道を示す地図看板

 昔、この辺りは鐙ヶ淵という淵があった。川が蛇行した部分だろう。大抵は「あぶみ」の様な形になる十返舎一九の東海道中膝栗毛にもこの鐙ヶ淵が登場する

 蛇柳如意輪観世音菩薩

 観音堂境内の双体道祖神。単体の地蔵ではなく双体の地蔵。道祖神信仰が濃くなり出してきた。

 大好きな空間。右端の碑には「庚申供養塔」と書いてある。明和三年(1766)。真中の三体の如意輪観音は、庚申の三猿の代わりなのか。顔や姿勢が少しずつ違うので、同時期に作られたものではなさそう。

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