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自分の好きだった作品を振り返る(その3)~高校生編

前回の続き。高校生になってからの私。

高校は進学校に入学し、成績上位者が集められた進学クラスになりました。高校でも剣道部を続けていましたが、漫研と文芸部にも所属してました。

私には姉と兄がいて、私が高校生の頃には姉は短大、兄は大学に進学し、実家を離れていましたので、高校時代はしっかり勉強して「大学に入って家を出る!」が大きな目標でした。

小沢健二にハマる

高校時代、色々なコンテンツに触れていますが、人生の転機と言っていいくらい、小沢くんにハマりました…。

アルバムだけでなくシングルCDも買い、連載してたから「Olive」も買ってたよ。音楽雑誌でインタビューが掲載されたら買い、チョコレート「ダース」を買ってプレゼントに応募したりもした(エンゼルの鍵。ちなみに、当たりました)。

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※画像は「小沢健二Official Web Site ひふみよ」より転載

今、振り返っても、小沢君の何が私を虜にしたのか、イマイチよく分からないんですよね…。見た目や学歴ではなく、音楽性や歌声、人となりに強く惹かれていたとは思うのですが。

同じ人の音楽を浴びるように聴きまくった経験は小沢君が初めてでした。彼の音楽だけを、ずっと聞いてた。

最初は何がきっかけだったんだろう?初めて買ったアルバムは2枚目の「LIFE」で、1枚目の「犬は吠えるがキャラバンは進む」は後で買いました。「球体が奏でる音楽」も好き。フリッパーズギター時代は知りません。

「ラブリー」や「今夜はブギーバック」みたいな有名な曲も好きですが、「愛しあいされて生きるのさ」「Buddy」「ダイスを転がせ!」「ある光」といった目立たない曲の方が好きかも知れない。

1曲だけ選ぶなら、「戦場のボーイズライフ」でしょうか。曲調も好きですが、「この愛はメッセージ 祈り 光 続きをもっと聞かせて」という歌詞が良い。

私が大学に入った頃に小沢君はアメリカに拠点を移し、日本での露出が減りました。大学1年生の秋に出されたアルバム「Eclectic」も聞いたけど、よく分からなくて。なんだか遠くに行ってしまった…と、そのままフェードアウトしてしまいました。私の大学時代があわただしくて、音楽を聴く余裕がなかったのもある。

最近になって日本での活動を再開し、新曲を出すようになってくれて嬉しい。お子さんもうちの子と年齢が近い。小沢君は私の10歳上なので、なんだか不思議な気分です。

そういえば小沢君は当時、「ポンキッキーズ」にも出演してましたね。安室ちゃんやスチャダラパーのBOSEさんも出演してた頃です。「おならで月まで行けたらいいな」という歌を、着ぐるみを着て歌っていたはず…。

『十二国記』にハマる

大学に通うため、実家を離れた兄から勧められたのをきっかけに読んだ小説です。ちょうど、高校の図書室にもあったので1シリーズごとに借りて。面白過ぎて一気に読んだ記憶があります。過去最速で休まず読み切った作品。

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『十二国記』では慶と恭、陽子と珠晶が好きです。泰や雁も好きだし、他の国も好きですが。登場人物に嫌いな人がいない。

小野不由美さんを好きになったので、ティーンズハート版『ゴーストハント』もすべて読みました。社会人になってからも、『屍鬼』『残穢』などホラー系作品も読んでます。

漫画でファン歴が長いのは田村由美さんですが、小説家だと小野不由美さんが最長かな…?

今年、『十二国記』の新作が出るとのことで楽しみにしております。

『勾玉シリーズ』にハマる

高校の時は図書館に入り浸ってたんですが、表紙とタイトルに惹かれて『空色勾玉』を借りました。福武書店版でした。

『空色勾玉』は日本神話をモチーフにしており、天照大神と月読命、スサノオが登場する物語なのですが、神話スキーの私にぴったりで。「あああ…こういうのが読みたかったんだ!!!!」と興奮しながら読んだのを覚えています。

続編『白鳥異伝』も図書館にあったので、そちらも読みました。ヤマトタケルの伝説をモチーフにしているのですが「あああ…こういうのが読みたかったんだ!!!!」(以下略)。

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荻原規子さんのファン歴も長くて、最近出された「源氏物語」以外は読んでます。『西の善き魔女』にしろ、『RDG』にしろ、アニメ化するほどの人気とは思ってなかったのですが、根強い人気があるのかしら。

『燃えよ剣』と『おーい竜馬』

美術部の部長が漫研に入ってくれることになり、それをきっかけに本の貸し借りをするようになり、「おもしろいよ~」と勧められたのが『燃えよ剣』でした。

これをきっかけに、司馬遼太郎ではなく、新選組にハマり…。幕末の日本に興味を抱くようになりました。

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小説を貸してくれた後で、『お~い!竜馬』も貸してくれて。幕末好きな人を増やしたかったんだろうなあ…。

『お~い!竜馬』も滅茶苦茶おもしろくて、幕末ファンになります。以蔵さんが一番好きなんですが、竜馬と武市さん、以蔵さん3人の友情が悲しくて。

原作は竜馬好きとして知られた、俳優の武田鉄矢さんなんですが、武田さん、すごいな…と感心してしまった。

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最近はあまり感じませんが、90年代には「討幕派」「佐幕派」で人気が二分していたというか、真っ二つに割れていたように記憶しています。私はその辺のこだわりがなかったので、不思議な気持ちでした。

『130センチのダンディ』

山田南平さんの久美子&真吾シリーズは、今でいう「オネショタ」のはしりなんじゃないかな…?小学生男子と女子高生のカップル、という設定には無理を感じつつも、新しいな~と思いながら読んでました。

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『赤ちゃんと僕』

本屋で1巻読んだら、1話が泣けて泣けてしかたなくて。思わず買ってしまった…という作品が『赤ちゃんと僕』でした。上の山田南平さんも、羅川さんも、デビュー間もない年若い作家なのに、漫画が面白くて驚きました。

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子供を産んだ後だと、実を拓也に預けっぱなしの春実パパにイラっとするかな…。漫画の中の話ですし、別にいいんですが。

『ガンダムW』

姉が短大を卒業し、東京に上京したので、アニメを録画して送ってくれるようになりました。当時人気だった『ガンダムW』のテープを送ってくれて。『ガンダムW』は面白かったな~。初めて見たガンダムでした。キャラではトロワとデュオが好きでしたが、5人とも良いキャラだったな~。

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社会人になってからファーストガンダムも見ましたが、『ガンダムW』が邪道と呼ばれる理由がちょっと分かった気がしました。

『新世紀エヴァンゲリオン』

こちらは大学に進学した兄が録画して送ってくれていたという。振り返ると、姉も兄も優しいですね…。(私は何もしていない妹だったなあ…。)

エヴァについては、私はピンとこなかったんですよね…。だから、今でも人気なのが不思議な気分です。「パチスロ様様」な話ではあるのですが(^^;)

※「スタジオカラー」設立のきっかけがエヴァがパチスロでヒットしたことらしいんで。

TV版を今、見たら違った感想を持つのかな。カヲル君が好きだったなあ。

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エヴァは庵野秀明の新作!て感じで、アニメ誌の扱いが大きかったのを覚えています。

アニメそのものよりも、当時のアニメ雑誌(ニュータイプ)の最終回後のインタビューで、「書を捨てよ、旅に出よう、じゃないけれど、自分の家の中でアニメを見て、パソコン通信で偉そうな(?)批評を書き込むんじゃなく、外に出るようオタクたちに言いたかった」みたいなことを答えていて、それが印象に残っています。

その後、安野モヨコさんと結婚されたのには驚きました。どうでもよい話ですが、私の両親も、漢字が違うけど読みは同じ苗字なんですよね。苗字が同じ読みなことをきっかけに仲良くなったらしい。

庵野監督の作品では、『トップをねらえ!』が一番好きです。次が『ふしぎの海のナディア』かな。

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『FF6』をが好きになる

ゲームはそんなにやらないのですが、この時点で『DQ2』と『DQ3』と『FF6』の3つはクリアしました。『DQ』も良かったけれど、『FF6』は素晴らしかったです。RPGが面白いといわれる理由が分かった感じ。やっぱりティナが良いですな。

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「ファンロード」を買うようになる

オタク街道まっしぐらな感じですが…。

中学までは本屋もない田舎でしたが、高校は少し都会で、学校近くに本屋がありました。通学のバスを待つ時間があったので、毎日のように本屋に通ってました。

知らない雑誌や漫画を立ち読みしている中で、読者の投稿で作られた雑誌・「ファンロード」に出会って。毎号買って、自分でも投稿するようになりました。全く掲載されなかったけど(^^;

↓ この号が初めて買ったファンロードです。うわ~。宮城とおこさん!なつかし~。

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※画像は「アホリアSSの館/ファンロード・あおり文の歴史:1995」より転載

初めて同人誌を買う

アンソロジー本は買ってましたが、同人誌は買ったことがなくて。「ファンロード」の通販ページを利用して、初めての同人誌を買います。

「ファンロード」の常連の、空木朔子さんが描いた漫画と、小説書きの片倉あおいさんが書いた『アニメ三銃士』二次創作でした。元々、空木さんのイラストが好きだったうえに、三銃士の同人誌を初めて見つけて興奮して注文しちゃった。

小為替を初めて買って、ビデオテープのシールで宛名シールを作って。当時はネットなどないので、「ファンロード」などで読んだ情報頼み。本が届くまで、あれで大丈夫だったか、失礼なことをしたないかと心配してました。

片倉さんとの思い出

「播磨屋本舗」の通販を担当していたのは、小説書きの片倉さんという、女性でした。空木さんは当時専門生かな?20歳くらいでしたが、片倉さんの方が年上で、勤め人だったはず…。

片倉さんはとても良い方で、手紙などを通じて色々と親切にしてもらいました。

今思うと本っ当に申し訳ないような質問をしていたなあ…。漫画の中で、下ネタがあったんですけど、高校生の私はどういう意味か分からなくて、手紙で質問してしまったんですよね…。そしたら、丁寧な返信を頂いてしまいまして。そこで「あ、これは訊いちゃいかん言葉だった」と気付くという…。

コミティアに行くようになる

播磨屋本舗さんはオリジナル同人誌での活動が主体だったので、「COMITIA」にも出展してました。播磨屋本舗さんの本を買うために、大学生になってからは「COMITIA」に一般参加するようになります。

また、空木朔子さんはプロの漫画家ですが、デビュー後からずっとTL(女性向けエロ)を描いてまして。空木さんの作品を追っかける中でTLにもくわしくなるという…。

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この後書きますが、大学時代にエロゲにハマったり、友達が買った男性向けエロ漫画を読んだこともあり、エロを読むのに抵抗感がなくなったのもあります。

高校時代の悩み

高校でも剣道部で剣道をやって、進学クラスなので勉強もして、漫研の部誌にイラストを寄稿して、文芸部の部誌に小説載せて。

勉強は数学がダメダメでしたが、他は悪くはなかった。大学に進学したい、私立はダメと言われているから公立一本で教育学部以外を目標に、予習復習を割ときちんとやってました。

私は教師には絶対になりたくなかったんですが、なぜか、教師に向いていると言われる人でした。なぜだろう。担任になる人のほとんどが言ってくれたんで、光栄な話でもあるんですが。

アニメを見たり、ゲームをしたり、同人誌買ったりとオタクとしては充実した日々だったんですが、悩みがありました。

それは「好きな人が全くできないぞ?」ということで。割と真剣に「あれ?私の体は女だけど、私の心の性別が男だったりする??」と考えてしまうくらい、自分の「好き」のパターンがない。友愛的な好きしかなかった。

回りの同級生は、気になる男の子の話をしてましたし、中学の同級生には男女交際をしている子も多かった。なんで私は恋愛感情を抱かないのだろう?アニメとか漫画の見すぎかな??とか思ったりしてました。

まとめ

高校時代は非常にオタオタしくて、友達も増えて、楽しかったですね。

ただ、恋愛をしたいと思う自分がいたので、「このままではいかん」「大学入学を機に、オタクな自分を卒業しよう!」と決意します。

さて、その決意はどのようになっていくのか…。

続きはまた明日。


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