見出し画像

『AIを使う』だけなのはもう古い!?AIを自分で作って、世界中にシェアする時代に!【前編】

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8


Amazonなどの通販サイトやGoogle検索、家電、セキュリティ界隈など、AIは幅広い分野で活用が進んでいる。
もはや誰もがAIを利用することが当たり前になり、我々消費者も自覚のあるなしに関わらず恩恵を享受している。

だがその更に先の、『誰もがAIを作れる未来』を目指す人々がいる!

もし誰もがAIを作れるようになったら、世界はどう変わるのか?
自分専用にカスタマイズされたドラえもんのようなお助けロボットを、一人一台持つようになる?

誰でも簡単にAIを作れるツール「Learning Center」を開発している、AI inside株式会社の代表取締役社長CEO渡久地択(とぐち たく)さんに話を伺った。

■高いセキュリティと労力の削減を両立させる、最新のAIシステム!

「世界中の人・物にAIを届け、豊かな未来社会に貢献するのが私たちのミッションです」と渡久地社長は説明する。

AI insideの製品としては、まず『DX Suite(ディエックス スイート)』が挙げられる。
DX Suiteは手書きの紙の書類を読み取ってデジタルデータ化したり、帳票を自動で仕分けしたりできる 。

また好きな場所に設置して、DX Suiteなどの様々なAIを動かせるハードウェア「AI inside Cube」も提供している。
外部のシステムやサーバーに頼らなくても、自社内に設置したAI inside CubeだけでAIを運用できるから、高いセキュリティが求められる地方自治体などに最適だ。

画像1

<<AIinside Cube>>
めちゃくちゃ洗練されたデザイン…!

そして三番目に紹介する『Learning Center』こそ、誰でも簡単にAIを作れるツールだ!

■詳しい知識がなくても心配無用!誰でもAI開発が可能に!

Learning Centerは、どんなAIを作るかアイディア次第で、多種多様なAIを開発できる。『AIを作るなんて専門家やエンジニア以外には難しいのでは?』という印象もあるが……。

「スマートフォンを扱える程度の知識があれば大丈夫です。AIの専門知識は必要ありません」

実際に活用された事例としては、ゴミ処理場が挙げられる。
まずは処理場に溜まったゴミの写真を撮影して、その画像データをLearning Centerにアップロードし、清掃員がパソコンの画面上で、簡単な入力とクリックで、画像の中の危険物を枠で囲む。
写真の中で何が危険物かをAIに学習させると、AIが画像認識によって危険物を感知できるようになる。AIを作る清掃員としては、『危険物はどれか?』を判断してクリックするだけなので、AI関連の特別な知識は必要ないのだ。

画像2

<<清掃員が危険物をAIに指定している画面>>

■『課題はAIを作って解決する』時代に!AIの自作が、各業界でのAI活用を加速させる!

一般的に、AIの開発を専門企業に依頼すると、多くの打ち合わせや実証実験が必要だ。コスト面でも数千万円から案件によっては数億円の費用が掛かることも珍しくない。実証実験のために数ヶ月~数年の期間が必要であることも多い。

だが、現場の人間が自分でAIを開発すれば、最低限の期間・費用で開発できるし、『ゴミ処理場の危険物とはどれか?』などの専門知識もあるため、AIの学習も効率的だ。
現場の人間なら、その業界ならではの課題を見つけて、その課題解決のためのAIを考案する、というアプローチもしやすい。
課題解決のためのAIが安く早く簡単に作れるとすれば、多くの人がAI開発に挑むようになるはずだ。

これまでは一部のIT企業や専門家だけが、AIを開発していた。
だがこれからは、全人類AIクリエイター時代が到来するのだ!

「『AIプラットフォーム戦略』で、開発したAIを販売・シェアできるようなマーケットプレイス構築の計画を進めています。マーケットプレイスを通じて、自分の作ったAIが、他の人も利用できるようになるんです」

開発したAIは自分で使うだけでなく、シェアや販売したっていい。
たとえばライターである筆者が誤字脱字を判別・自動修正できるAIを開発したとしよう。
そのAIを自身の業務に役立てるだけでなく、AIマーケットプレイスで販売したとすれば、物書きに関する業界全体で導入が進むはずだ。
他の業界でも、課題を解決するAIを誰かが作成・販売すれば、すぐに業界全体で使われるようになるだろう。

各業界の人々がこぞってAIを開発して、優れたアプリケーションが世界中に共有される未来。
そこでは、App Storeでアプリをインストールするかのように、AIをインストールして使用する。

そして、AIの普及が一気に加速して、あらゆる業界が変革される新時代はもう間近だ!

渡久地社長がAIに注目したキッカケは、なんなのか?
質問してみると、予想外の回答が返ってきた。
「未来の年表を作成したら、そう書いてあったからです。高校卒業後に2年ほどかけて未来の年表を作成しました」
…!?!?!?!?
遠い未来を見通す、異次元の観察眼を持つ渡久地社長の考え方とは!?
そしてAIを誰でも作れるようになり、AIが社会全体に普及すれば、世界はどう変わるのか!?
後編では渡久地社長の人物像と、未来のAI社会についてお伝えする!

漫画=朽葉こど(Twitter
取材・文=茶谷葉(Twitter
編集=井田峻平(Twitter

👇編集部SNSも随時更新中!
編集部Twitter:@if_comic
編集部Facebook:ifmanga
編集部Instagram:ifmanga