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【withロボット】少子高齢化の危機をロボットが救う!?労働力を拡張する頼もしい存在ugo!《前編》
2019年の時点で、日本の65才以上の高齢者比率は28.4%。
皆さんもご存知の通り、深刻な少子高齢化社会だ。
このままでは労働力不足で、どんどん日本が衰退するんじゃないか?
そんな不安を抱えている読者も多いかも知れない。
しかし人手が足りないのなら、ロボットを活用するという手がある。
■逆境をチャンスに変える!日本ロボット大国への道!
ロボットの社会進出を進めるには、技術面の課題もあるし、
『ロボットが事故を起こした時の責任は誰が取る?』
などの法的・倫理的な障害もあるだろう。だが日本は世界で最も少子高齢化が深刻な国であり、人手不足を解消するロボットの必要性が高まっている。
そんな日本なら、障害も乗り越えやすいはずだ。
世界に先んじて高齢化が進んでいる国だからこそ、世界に先んじてロボット大国になる可能性を秘めているのだ。
日本のロボット産業で注目されているのが、本日紹介する次世代型アバターロボットugo(ユーゴー)だ。
人間の労働力を拡張して、少子高齢化社会の人手不足を解消しうるスゴいロボットらしい。
ugoの開発元である、Mira Robotics株式会社の代表取締役CEOの松井健(まつい けん)さんに話を伺った。
■遠隔操作と自動モードで人間の労働力を拡張! 次世代型アバターロボット「ugo」!
次世代型アバターロボットugo(ユーゴー)は二本の腕を持ち、『エレベーターのボタンを押す』『ドアノブを掴む』などの軽作業が可能だ。
AIによる学習・自動操作もできるが、人が遠隔操作で動かす、いわゆるアバターロボットでもある。
特殊な学習用のコントローラーで基本動作を覚えさせた後は、操作が簡素化されて、ゲーム機用のコントローラーで動かせる。
一人で複数台のugoを操作することも可能らしい……!
では具体的にugoはどんな仕事ができるのか?
現在はビルメンテナンスサービス……清掃、警備、点検の業務を担おうとしている。
たとえば清掃なら、ルンバのような円盤状のロボットだと、基本的には床の掃除しかできない。しかしugoならアームにモップなどの掃除道具を取りつけ、便器や洗面台までキレイに掃除できる。
警備なら特定のルートをAIに自動巡回させて、その間に操縦士が別のugoを操作することも可能だ。一人で複数のugoを遠隔操作すれば、複数の拠点だって同時に警備できる……!
人間とAIを組み合わせることで、人間の労働力が数倍に拡張されるのだ。
それにugoは、高齢者の仕事も手助けできる。
年齢から来る衰えで引退した人でも、ugoを遠隔操作すれば肉体の状況に関係なく現場に復帰できる。
ugoは高齢者の労働力も拡張して、高齢化社会の救世主になるかも知れない!
■ロボットこそが問題解決の最適解と信じて!
松井さんがロボット制作に携わるようになったのは、
『少子高齢化が進む社会には、ロボットが必要不可欠になる』
と考えたからだ。
元々、松井さんはIoTデバイスを制作する会社を経営していた。
だがIoTデバイスでは、遠隔地から洗濯機などの家電を操作したとしても、結局人が洗濯物を干したり、畳む必要がある。
人が現地に行かなければ、一通りの作業を完結できないのだ。
それでは人手不足の少子高齢化社会には対応しきれない。
だからこそ『洗濯』『清掃』などの、一連の作業を全て担えるロボットが必要だと判断したのだ。
少子高齢化やコロナ禍など、現代社会の問題解決が期待されているロボット。未来のロボットは更に進化して、社会に普及していき、人々の暮らしぶりを変えるはずだ。
後編では未来のwithロボット社会に迫る!
<<<後編はこちら>>>
漫画=朽葉こど(@CodMonoProduct)取材・文=茶谷葉(@tyatani_you)編集=井田峻平(@ida_pei)
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