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未来想像インタビュー

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「テクノロジーで世界を変える」スタートアップ企業や、新たな挑戦をする既存の企業を取材し、その世界観や想いをマンガで伝えます。
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#テクノロジー

【SkyDrive】空飛ぶクルマが目指す未来~100年に一度のモビリティ革命実現に向けて~【後編】

前編では、株式会社SkyDriveが開発している『空飛ぶクルマ』の特長や開発の歴史について説明した。 とはいえ、まだ夢物語の感覚があるかもしれない。 だがその夢の実現は意外に近い。すでに行政まで動き出している。 大阪府の吉村洋文知事が2020年の11月に、「空の移動革命社会実装大阪ラウンドテーブル」を設立した。2025年開催の「大阪・関西万博」で『空飛ぶクルマ』を飛ばす計画だ。もちろんこの計画には、SkyDriveも参画している。 『空飛ぶクルマ』はいつ、どのように

【SkyDrive】空飛ぶクルマが常識を覆す~誰もが自由に空を走る未来~【前編】

『空飛ぶクルマ』と聞いてあなたはどのような物をイメージするだろうか?   ドラえもんや鉄腕アトム、スターウォーズなど、多くの人は映画やアニメのSF作品を思い浮かべるかもしれない。つまり夢の世界ということである。 そんなSF世界の産物を、今まさに実現しようとしている人がいる。 その人こそ、今回取材させていただいた株式会社SkyDrive代表の福澤知浩さんだ。 SkyDriveは日本初の『空飛ぶクルマ』を開発している会社であり、2023年度の実用化を目標としている。202

【ALE】地球と宇宙の未来を照らす人工流れ星~気候変動メカニズムの解明から宇宙文化圏まで~【後編】

宇宙スタートアップ企業「ALE」は壮大なミッションに掲げ、人工流れ星を足がかりに異常気象のメカニズム解明や対策への貢献など、幅広い分野での事業展開を模索しています。 後編では代表の岡島さんが思い描く、人工流れ星を実現させたその先の未来に迫ります。 ■エンタメだけじゃない人工流れ星の可能性 井上 ALEが掲げている「科学を社会につなぎ 宇宙を文化圏にする」というミッションには、流れ星というキーワードは入っていないんですね。 岡島 そうなんです。ALEは、 「科学の発展

【ALE】人工流れ星が私たちの未来を照らす~科学と社会をつなぐ世界初の宇宙エンターテインメント~【前編】

遠距離恋愛の恋人同士を人工流れ星がつなぐ物語、エモすぎる……! でも天然の流れ星はいつどこで見えるのかはっきりしないうえに、実際に輝いて見えるのは1秒足らず。「消えるまでに願い事を3回唱えると叶う」という伝説もありますが、そんなの到底できなそう…。 「それならいっそ流れ星を自分たちで作ってしまおう」という型破りな挑戦をしているのが、今回お話を聞いた株式会社ALE代表の岡島礼奈さんです。ALEの開発する人工流れ星とは、いったいどのようなものなのでしょうか? 株式会社A

【けんすう/アル】日本のマンガがNo.1であり続けるために!鍵は『楽しみ方の多様化』と『ワイヤレスイヤホン』!?【前編】

マンガ大国である日本では、子供たちはマンガと共に育ってきた。 だが昨今では、マンガ雑誌の部数減少・休刊などが続いている。 一方で海外だと、電子コミックを中心に売上を急速に伸ばす中国のような国もある。 それでもマンガは、日本がナンバーワンであり続けて欲しい! マンガ原作者である筆者としては、強くそう願う。 現在のマンガ業界はどんな状況で、今後どうするべきか? 実業家・インフルエンサーで、マンガサービス『アル』の代表者でもあるけんすうさんに話を伺ってみると……。 日本

【人機一体】失われた未来を取り戻せ!~巨大ロボットが世界を救う~【後編】

人型重機が普及すれば、肉体の差による不平等は解消される。 筆者のように運動が苦手な人間でも、人型重機を使えばヒーローみたいに人助けができるかもしれない。想像するだけでワクワクする未来である! だが今のロボット業界は、工場で用いられるアーム型などの位置制御ロボットが主流だ。そんな世の中で、全く別系統の力制御ロボットを社会実装するのは容易ではないだろう。 そもそもなぜ金岡博士は、このような困難な挑戦をしようと考えたのか? ■悲劇を繰り返さないための力制御ロボット かつ

【人機一体】巨大ロボットが常識を覆す‼~人型重機で変わる未来社会~【前編】

巨大ロボットが登場する作品は昔から人々の心を熱くさせてきた。 巨大ロボットが活躍する未来を見てみたい! いつか自分も巨大ロボットを操縦してみたい!! 子供時代にそう夢見た人も多いはず。 筆者も同じ憧れを抱きロボット対戦ゲームをやり込んできた過去がある。 だが2020年現在、巨大ロボットはまだ社会に普及していない。 私たちが抱いてきた熱い夢はアニメの中だけの幻想なのだろうか・・・? 否! 巨大ロボットの社会実装に向けて奮闘している人は確かに存在する! 人とロボット

【GROOVE X】完璧じゃないからパートナーになれる~人間とロボットの未来~【後編】

近い将来、この家族の様にロボットと暮らすのが当たり前になるかもしれない。未来のロボットについて、皆さんはどんな想像をしているだろうか。 『ドラえもんのような人類のパートナーになるロボットが誕生するのでは?』と期待する人もいるだろう。 逆に『反乱を起こしたロボットに人間が支配されるんじゃないか?』と不安になる人もいるかも知れない。 明るい未来も悲観的な未来も、様々なSF作品で描かれているが……。 実際はどうなるのだろうか? LOVOTの将来像や人間とロボットの関係性が

【GROOVE X】“役に立つ”から“愛される”ためのロボットへ~LOVOTがくれる新しい形の幸せ~【前編】

心が荒みがちな現代人には、癒しとなる何かが必要だ。 犬、猫、鳥など、可愛いペットを見ていると心が癒されるという人はたくさんいる。 しかし賃貸ではペット禁止の物件が多いし、動物アレルギーなどでペットを飼えない人もいるだろう。家を長期的に空けることが多い人もなかなか飼いづらいのではないか。 ペットを飼って癒されたい! でも環境的に飼うことができない……。 そんな悩みに応えてくれるのが上のマンガに登場した家族型ロボットLOVOT(らぼっと)だ。 聞いたところによると、ペッ

自然の力で文明はさらに進化する!都市に海をつくる「イノカ」の挑戦【後編】

アクアリウムをつくる「アクアリスト」の知見と、高度なテクノロジーを融合して限りなく自然の海に近い環境をつくり出す技術をもつ、株式会社イノカ。 従来のような観賞用としてだけのアクアリウムのみでなく、自然な海が身近に存在することで、わたしたちの暮らしにもさまざまな恩恵があるということですが、一体どんな「イイコト」があるのでしょうか? ■テクノロジーの力で海の生き物をより強く、元気にしたい 高倉さんが代表を務めるイノカの「人工生態系」技術は、さまざまな海の環境を水槽の中で再

未来の海を救う人工生態系「イノカの方舟(はこぶね)」とは【前編】

地球の大半を占める“海”。 私たち人類だけでなく、全ての生き物は海から生まれ、枝分かれしながら進化してきたといわれています。 この美しい海が失われつつある。 そんな話を聞いても「もう聞き飽きたよ」なんて人も多いのかもしれません。 海洋ゴミの削減や水質改善など、さまざまな角度から海の環境保全に取り組んでいる人や企業は少なくありませんが、今回お話を聞いた高倉葉太さんが代表を務める「株式会社イノカ」は、サンゴ礁を再現しようとしている…のだとか…。 それって何の意味があるの

時限爆弾のようなマンガが生まれる!?マンガの未来を描くCANDL【後編】

マンガ家としてデビューしたとしても、マンガをつくることで生活ができる人はほんの一握りしか存在しない。なぜならマンガで食っていくための稼ぎを得るまでには多くの場合時間がかかるからだ。 株式会社TART行っている実験プロジェクト「CANDL(キャンドル)」は、そんな未来を3つのポイントから変える可能性がある取り組みだ。 前半ではマンガの読者目線でCANDLがどんな可能性を持っているのかを紹介した。後半では、マンガ家目線でどんな未来が待っているのかを紹介する! ■第1の未

カスタマイズ食で世界同時宴会!OPEN MEALSが描くフード・シンギュラリティ後の新たな食文化【後編】

SUSHI TELEPORTATIONなど、遠く離れた場所でも同じ食事を再現するプロジェクトに取り組み、食のデータ転送によって世界中の食卓がつながるようになる、と見通すOPEN MEALSの榊氏。 OPEN MEALSはさまざまな“食”のデジタル化を通して、「第5次食革命」を起こすと宣言しています。その世界ではいったい、私たちの食生活にどんな変革が起きているのでしょうか? ■デザイン自在の“食”を自分好みにカスタマイズ あらゆる食がデジタル化し、データ転送が可能になる

名店のフルコースも自宅で簡単に再現!OPEN MEALSが挑む“食のデジタル化” 【前編】

おいしいものを食べたい。 私たち人類は、“食”への欲望をエネルギーに進化してきたといっても過言ではありません。 さて、時は流れ21世紀。 食べることは多くの先進国では当たり前になりました。 「生きるため」よりも「より豊かに」「より価値のある」食生活を求めるようになったのではないでしょうか。 ある意味、食の進化は終着点に到達した…と言いたいところですが、どうもそうではない様子。 電通アートディレクター/OPEN MEALSファウンダーの榊良祐さんは、食べ物のデータを転送