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徳川埋蔵金探し(赤城山麓)

徳川埋蔵金とは、江戸時代末期に江戸幕府が密かに埋蔵したとされる幕府再興のための軍資金のこと。勝海舟の日記記録では360万両(推定3000億〜20兆円)とある。


幕府の大老、井伊直弼群馬県赤城山に埋蔵する企画を立て、軍学者林 靏梁が実行し、勘定奉行小栗忠順が埋蔵金を掘り起こして幕府再興する役目を負っていたらしい。


そして古くから、この徳川埋蔵金のありかのヒントが、童歌「かごめかごめ」に隠されていると言われている。


かごめかごめ 

籠の中の鳥は

いついつ出やる

夜明けの晩に

 鶴と亀と滑った

 後ろの正面だあれ?



この歌詞によって、鶴と亀の像が安置され、徳川家康の墓地でもある【鶴岡八幡宮】ではないかという説も提唱されている。



しかし、現代伝わっている「かごめかごめ」の歌詞は近年に記録されたもので、昔の歌詞とは違っている。そこには鶴も亀も出てこない。

記録されている最古の歌詞は以下の通りだという。



かごめかごめ 

籠の中の鳥は 

いついつ出やる 

夜明けの晩に 

つるつる滑った 

鍋の鍋の底抜け 

底抜いてたもれ




筆者(私)は、この歌詞の後半の部分に注目した。

つるつる滑った 

鍋の鍋の底抜け 

底抜いてたもれ


つるつる滑る。鍋の底。底を抜け。


地図(Googleマップ)を広げて赤城山周辺で「鍋」の付く山を探す。

見つけた!

【鍋割山】


鍋の底を抜け、底を抜いてたもれ。

”鍋の底を抜く”とは、鍋を割れの隠れた言い回しなのかもしれない。


しかもこの鍋割山は、埋蔵金伝承のある赤城山山麓の一つだ。


筆者は、とりあえず現地に赴くことにした。

IMG_9029修正版

10:30 姫百合駐車場

まだ3月。しかもこの日は風が強かった。

登山シーズンではないのに、わりと多くの車が止まっている。

おそらく同業者(トレジャーハンター)だろう。


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看板もあるし。登山道も整備がされていて歩きやすかった。


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見晴らしがいい。

風が強く、歩いて暑くなって上着を脱いでも、すぐに寒くなってしまった。


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11:30 鍋割山頂上


目的地に到着した。


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頂上周辺で休息する登山者達。

彼らのうちの何人かはトレジャーハンターかもしれない。

思い思いに、埋蔵金の隠し場所を推測しているのだろうか。


しかし、ここでスコップを取り出して、掘るわけにはいかない。

日本国憲法があるからだ。

憲法第3章 第12条
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであって、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負う。


つまり「個人の自由は、他者の自由を犯してはならない」。


ここで筆者が埋蔵金を探すために、自分勝手に穴を掘ったら、他の登山を楽しむの方の自由を侵害することになる。

ここはグッと我慢。

このブログを読まれた読者の方が、深夜にこっそりナイトハイキングして、埋蔵金を発掘するかもしれない。

しかし、それはそれでヨシ。筆者の役目はここまで。発掘が目的ではなく、探索が目的だから。

むしろ長年の国民の悲願である徳川埋蔵金発掘は、誰の手であっても、成功を応援したい気持ちである。

賢明な読者の中に、チャレンジャーが現れることを願っている。



折角ここまで来たので、稜線続きになっているもう一つの山【荒山】にも行っていることにした。


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いったん中間ポイントの分岐点【荒山高原】まで戻る。


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荒山の登山道の方が、急傾斜で道も狭く、難易度が高かった。


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ゴツゴツした岩場も乗り越えてゆく。


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13:15 荒山登頂

風もさらに強まり、道も悪く、厳しい道のりだった。


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荒山の頂上付近には残雪もあった。

下山時は、つるつる滑りそうで危険。


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おや、荒山の頂上近くに、変わった巨大な岩がある。

山の中に、こんな水平な空間があるなんて。

まるで人為的に削られたようだ。


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巨大な鍋をひっくり返したような岩。

まさか、この下に徳川埋蔵金が…!?


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まあ、今回は疲労が大きいし、スコップも持参しなかったので、掘削するここはできない。


筆者の今回の調査はここまで。

今後進展があったら、逐次報告したいと思う。


徳川埋蔵金発見。

その文字がニュースの見出しや、SNSのトレンドとして急浮上するのはそう遠く無い未来なのかもしれない…。

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