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【就活まとめ#3-2】体育会系の強み弱み

先週の続きになります。

前半をご覧になっていない方はぜひこちらからどうぞ!

続きなので早速本題に入ります。
今回は弱みからです。

体育会性の弱み

もちろん体育会生にも弱みはたくさんあります。
別に弱みがあることは何も悪くありません。これから直していけばいいだけですし、そもそも直す必要がない人もいるかもいれません。

しかし、弱みを知らないことは問題です。自分の苦手とする部分を知らなければ、そこに潜むリスクに対処ができません。なのでまずは認知することが何よりも大事です。

① 言語化力が弱い

まずは僕のnoteでも散々書いている言語化力です。これは僕自身が体育会出身の方に教えていただきました。

前回の強みで書いた“内省力”があるからこそ、そこで言語化力もつきそうなものです。しかし、体育会生はこの内省の中において“感覚的”に振り返っていることが多いのです。

体育会系はもちろん“体を動かしてパフォーマンスする”ことが大前提です。
そしてこの“体を動かす”ことは非常に“感覚的”なのです。

例えば、打者はバットを地面と水平になるようにスイングしたほうがいいと言われます。ただそれはあくまで理論上の話であり、選手個人にフォーカスすればそれぞれの解釈はことなります。

バットの軌道が水平にするために、下からバットを出す感覚で振るとうまくいく選手もいれば、少し叩きつけるようにバットを振ったほうが水平に近いスイングになる選手もいます。

ある程度技術を向上させる理論があったとしても、その理論道理に体を動かす体の“感覚”“イメージ”は誰一人として同じではないのです。

つまり、スポーツはいかに一番いい動きに“感覚的に合わせるか”が大事になります。これを言語化するのは非常に難しいのです。

かの有名な長嶋茂雄さんなどはこの感覚派の天才であり、指導も擬音だらけだったという話もあります。あれほど野球が上手な人でも、言語化するより擬音のような“感覚的”に野球の動きを捉えていたことがわかります。

この“感覚的”な部分を大事にするのはスポーツの上では非常に重要ですし、これが上手な人がプロアスリートになっていくのだと思います。

しかし、ビジネスをはじめとした、より頭を使って何かを進める場合には“感覚”ほど再現性の低く、当てにならないものはありません。論理的でなく“感覚”で進めてしまうと、例えうまくいったとしてもその要因は全くわかりません。

さらに“感覚”は誰かと共有することもできません
スポーツはある種一人のスーパースターで成り立つものもありますが、ビジネスは必ずチームが必要です。

より強い組織を作るためには誰もが理解できるように言語化していく必要があります。

社会に出ても体育会生は無意識のうちに“感覚的”に物事を進めがちらしいので、意識的に言葉にして内省する癖をつけたほうが良いかもしれません。

② 縦社会の影響の大きさ

2つ目は体育会特有の問題かもしれません。

これは諸刃の剣であり、もちろんいいところもたくさんあります。
というか、体育会生が“就活”で強い大きな要因の一つでしょう。

一方で、“社会”に出てから果たしてこの繋がりがポジティブに作用するかどうかは疑問符がつきます。なぜなら、この縦社会の繋がりには大きなリスクがあると思うからです。

例えば、みなさんも「先輩が…」「上司が…」なんて思うことがたくさんあると思いますが、体育会はこの経験が尋常じゃないくらいあります。

一度大手企業に就職しようものなら役員クラスにまでOBがいたり、距離を置いた方が良いなと感じる先輩方も少なからずいらっしゃいます。自分の意思では選ぶことのできない人間関係が生じることが日常茶飯事です。

しかし、僕が思う悪い影響は人間関係ではありません。何ならこういった人付き合いがうまいのが体育会生の強みだったりするかもしれません。

では、僕が思う最もネガティブな影響は何か。

それは、

自分の進むロールモデルが無意識に作られている

ということです。

これは③にも繋がるのですが、体育会生は良くも悪くも縦社会に生きています。ある程度ヒエラルキーがないと学生スポーツなんてうまく統治できないので、この構造自体は正しい選択だと思います。

ただ、これは裏を返すと先輩方の影響を全面で受け止めながら成長するということです。先輩を見習い良いところも悪いところも吸収して前に進みます。これが部活の間は素晴らしいことなのですが、社会に出ることを考えるとなかなか厄介なのです。

なぜなら、

体育会生は就活に強い傾向がある=サラリーマンになる人がほとんど

だからです。

社会に出た先輩の良し悪しを見ることができたとしても、その大半はサラリーマンという括りの中での話になります。そうすると、自ずとサラリーマンになることが大前提になります。「サラリーマンになって何をしようかな」という思考になる訳です。

もちろんサラリーマンが悪いなんて微塵も思っていません。ただ、前提が固定されているせいで、もっと違う世界で輝く才能がある人までもその道が視野に入りません。

特に体育会生なんて変人の集まりです。プロにもならないのに大学までスポーツを続けようなんてある意味何かが変わっています。そんな面白い人材の進む先が、縦社会によって無意識のうちに固まっているのは良くないというより、“もったいない”と非常に思います。


③ 価値観が狭い

3つ目は“価値観”の話です。

体育会生の環境は“価値観”の全く異なる人と出会いにくい状態になっています。これは誰かのせいということではなく、構造的にそうなってしまうのです。

週6で練習し、オフの日も学校や部活以外にやらなければならないことをまとめてやり、夏休み冬休みこそ一番の練習どころと言わんばかりに体を追い込み、、、

という生活をしていれば、自然と出会う人も偏ってきます。

もちろん野球などのチームスポーツは部内で意見が対立することは多々あります。しかし、それは野球部の中での多様性であり、その多様性の背景には必ず“野球”が存在します。「そもそも野球で勝ちたくない」なんてことを言い出す奴なんかは絶対にいません。

しかし、社会に出たら違います。
根本的に価値観が異なる人がうじゃうじゃいます。

特にこれからの時代は世界の境界がどんどんなくなる時代です。そうなれば、根本どころか生物として違うんじゃないかと思えるほどの人に出会う可能性だってあります。

僕自身も、この典型的な体育会生の価値観が固まっていることを実感します。だからこそ変えたいとも思っています。

学生で起業する人もいれば、世界を旅して回る人もいます。勉強に全てをかける人もいれば、信じられないくらい時間を浪費する人だっています。先程の世界の話をすれば、そもそも宗教という存在の有無によって人生の捉え方が全く異なる人だっているでしょう。

体育会生は自分の夢を追いかけるのと引き換えに、こういった人たちと出会う機会を失っているのです。もちろん学生の時はそれで大丈夫でしょう。むしろ、夢を追いかけた方が絶対にいいです。

しかし、一度社会という別のステージに入るのならば、自分の“価値観”の狭さを考え直してみる必要もあるのだと思います。

まとめ

さて、今回もまとめていきます。

体育会生の弱みは
① 言語化力に乏しい
② 無意識のうちにロールモデルが決まっている
③ 価値観が狭く凝り固まっている

2週を通して体育会生の強み弱みを書いてきましたが、あくまでこれは”傾向”に過ぎません。体育会生にはこういった傾向があるから、自分の気付かぬうちに優れた能力がついている可能性を書いたまでです。

最も大事なのは、体育会生に共通する強み弱みではなく、”あなた自身の強み弱み”を認識することです。

今よりもさらに良い社会を僕たち若い世代が作っていくためにも、まずは自分を理解することから始めていきましょう。

読んでいただきありがとうございます!僕の経験がみなさんの生活を少しでも前に進めることができれば最高です!サポートしていただいたことでできた経験はもちろんnoteに投稿します!