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ものごとをどう捉えていますか?会話の中から生まれる話のすれ違いは概念が違う?

人とうまく話がかみ合わないこと

人とうまく話がかみ合わないって経験ありませんか?
それって、
お互いにそのものに対しての見方が違うからじゃないのでしょうか?
同じものを見ていても
本当に同じに見えているとは限りません。
私たちは育った環境や知識などが違うから、
それぞれの受け止め方も違うはずです。

概念形成

授業で子どもたちに「機械って何?」と聞いてみた。
するといろいろな答えが出てきた。
・人ができないことをする
・便利なもの
・パーツが組み合わさってできたもの
・ボタンを押すと動く
・自動で何か便利なことをしてくれる
10人いたら10通りの考えがでてくる。
これの答えを見た翌日に私はある仕掛けをする

「機械」とは何かを考えさせる

前日の子どもたちの答えから、
さらに「機械」について考えさせることにした。
深まるのか、混乱するのかは現時点では謎。
子どもたちには写真や絵を見せて答えてもらう。
答えは以下の3通りと選んだ理由
・これは機械である
・これは機械かもしれない
・これは機械ではない

私が用意した写真は以下6つ

1.はさみ
2.パソコン
3.木製の椅子
4.ローラーがついた椅子
5.チェーンソー
6.のこぎり

みなさんは、どう考えますか?

1.はさみ
これは2つに分かれました。
「機械かもしれない」
・人間ができないことをしている
・それぞれの部品を繋げている
「機械ではない」
・自動でうごかない
・装置じゃない

2.パソコン
これは全員一致で「機械である」
・電源がある
・一連のシステムがある
・ボタンを押すと何かが反応する

3.木製の椅子
これも全員一致で「機械ではない」
・ただのもので特別なことをしていない
・機能がない
・もし動けば…(子どもからぽつりと声がこぼれる)

4.ローラーがついた椅子
私の方からも「これなら動くよ」と声を掛けると
答えが2つに分かれる
「機械かもしれない」
・動くから
・パーツの組み合わせでできている
「機械ではない」
・動いててもそれは人が動かしているから違う
・マッサージチェアーなら機械になる

5.チェーンソー
なんとこちら3つに分かれました
「機械である」
・電源をいれたら自動で動くから
※ここの答えの人は断固として意見が変わらないです。
「機械かもしれない」
・手で持つし…
※ここの答えの人はちょっと自信がない感じです。
「機械ではない」
・手で動かすから
※予想もしない回答
確かに切るときは手は使うけど…。

6.のこぎり
なぜかこの流れだったからか、
全員が「機械ではない」に…。
・自分で動かさないと切れないから

???????????????
じゃぁ、はじめの「はさみ」は?
って言う感じになりますが…。

このように概念って意外と曖昧なんです。

人とどのようにつきあう?

そもそも人とは同じものを見ていても
見方や見え方が違う。
そうであるのならば、やはり大切になってくるのは「対話」
人とのコミュニケーションを増やすこと。
自分の考えを伝えて、相手の言うことも受け止める。
それの繰り返しだよね。
そして、これは大人も子どもも同じ。
相手と向き合って話すことの大切さ…。
授業の中から実感させられます。

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