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麻雀プロだったよ。③筆記試験

 前略。麻雀プロになるべく色々な場所で修行を積んで1年もたたないぐらいだろうか、次なるステップは試験対策でしたかね。

 当時毎月近代麻雀は買っていたのですが、丁度よいタイミングで近代麻雀の付録に赤本が付いてくる事がありました。

 受験の友である赤本がまさか麻雀プロ試験版で出てくるなんて願っても無いチャンスなので、速攻買ってお勉強した覚えがあります。

 様々な方がすでにプロ雀士の試験について語って入ると思いますが、プロ試験に出る問題をこちらに書き綴ってみましょう。なお現在同じ形式かどうかは知りません。

一般常識問題

これは団体による問題形式ですが、ある程度大人としての模範となりうる人でないとプロと名乗ってほしくないのはどの団体も同じだと思います。なので、団体によっては麻雀と関係ない一般常識問題がでる場合もあるみたいです。

あとは麻雀団体に属する者としての一般常識問題も出ます。例えば、その団体での”3大タイトル戦の名前を挙げよ”とか、その団体の会長の名前を挙げよ等々。仮に就職試験と見立てて、その会社に入りたいならその会社の社長や社是のことくらい知ってて当然だよな?といったことと同じです。プロ試験も易しい就活と考えても問題はなかろうと思います。

 しかし私の隣にいたにーちゃんは試験後話したところ、一般常識問題は何も分からなかったそうで・・。まぁ、結果そのひとも受かって私の同期になったんですけどね・・。企業はいったい受験者のどこを見ているのでしょう??

点数計算問題

 プロの道を通るならまず誰しもが通らないといけないのが点数計算。若かりしぼくは暗記型だったので、ひたすら点数表を覚えていた気がします。後々になって符計算の方法を学んで麻雀の奥深さをより知ることになるのですがそれはまた後日のお話。

 しかしこの点数計算というやつがまぁ時間喰う問題ばかり。1翻70符とか1翻100符とか、こんなん出くわしたことねえぞ・・みたいな牌姿ばかり出してきやがります。しかしまぁ、ここが一番見られている気がします。点数計算瞬時にできないやつなんて試合の妨げでしかないですからね!

 これはプロになってから気づきますが、いくら点数計算が紙上で正解できても、実際の対局となると頭の中いっぱいいっぱいになって点数計算の誤申告は多々経験しました。点数計算はそりゃ大切だけど、なにより実践経験のほうが大切です。

知ってた?(余談)
 点数申告での余談ですが、プロのリーグ戦での点数の誤申告ですが、私がいたところはオフィシャルにこう言われたことがあります。

「自分にとって不利となるなら他家の誤申告は修正すべきで、そうでないなら修正の必要は無し」

 なので万が一、卓の全員が結託して誰かが1000点ののみ手でも32000点って申告して、周りが文句いわなければ通るのです。これを利用すればだれかひとりを昇級させるなんてイージーですね。まぁプロの風上にも置けませんけど・・。

 点数計算がもう一つマストな理由はずばり着順争いに必要だからです。あと何点あがればまくれるとかラス回避できるか、ツモればいいのかロンすればいいのかや、誰から直撃なら何点で、だれを落とせば何着に上がれてというところに影響するのです。あとは、競技のルールによりますが浮きウマを採用しているところも多いと思うので、さらに点数は考えないといけません。

 浮きウマというのは、例えば30,000点がボーダーだとして、終局時この点より上だったものは着順に応じてボーナスがもらえるシステムです。ボーナス値が9000点だったとして、一人だけ30,000点超えていたらそのひとが9000点のボーナスをゲット。逆に独りだけ沈んでいたら、着順で1位が5000点、2位が3000点、1位が1000点のボーナスをもらえる感じです。(意味わからない設定で申し訳ありません)もちろん沈んだ者はそのボーナス値分マイナスされますし、沈んだ者が多ければそれも折半します。

 なので、ウマによっては順位が極端に変わるし、何人沈めるかによってはさらに着順に変化が生まれます。ここまで頭使わないといけないんだから、麻雀は運だけとか言われたくないですよね(小言)

牌効率問題

これもそこそこ多いタイプの問題です。イーシャンテンでの牌姿から、何を引いてくればテンパイで計何種類の何枚かといった問題です。


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