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麻雀プロだったよ。⑩自戒モノローグ

 さぁ!本格的に書くネタが無くなってきましたよ!いよいよアイドル殴り書きおじさんになるときがきたか?!と、その前に今回は自戒をこめてとあることをぼやきたいと思います。

 今思い返すと現役時代は何もできていませんでした。10年以上前なんて戦術も微妙な時代だったので今と研究の仕方が違ったかもしれません。まさにこれこそ麻雀界においてのタブーであるタラレバですが、こんぐらいできてないとプロリーグだと苦労するよということを書き述べたいと思います。

河を反復学習

 多井プロがよく麻雀習いたての人に麻雀強くなるにはどうすればいいですか?という質問が来た時の答えとして耳にするのが、河を何度もインプットして研究することがありました。筋とか間四件みたいなのは知っていましたが、理論だけ知っとけばいいだろみたいなのが当時の私でした。

 これまた多井プロの話ですが、理論だけ100%知ってても常勝できないのが麻雀です。そのためプロで一番差がつくところは経験則です。そのためどういう切り方がされたらどういう待ちなのかという研究を事細かくしていく必要があります。それが当時はしてこなかった事の一つです。なのでそれを短いスパンでものすごい量をインプットできてしまうAIがそのうち人間を越すのはもはや必然そうですよね。

 七対子の河とかは有名ですよね。最終打牌とか手出しか自摸切りかも大切といいますよね。ネット麻雀だとそこまで見れる余裕はあるかもしれませんが、実際の対局で意外にこれの注意がいけなかったですね。なぜなら経験不足すぎて、点数計算や待ちのことで頭がいっぱいになってしまってたからです。やっぱり普段から仕事でも麻雀を打っていて色々な場面に出くわさないと麻雀って強くならないんだなって痛感いたしました。同い年くらいなのにホーリーが若くしてタイトルホルダーだったのはまさにほかの同世代プロとの経験の差が証明していたのではないかなと思います。

 これもプロのどなたかが話をしていましたが、押し引きを状況だけで判断していると結局はジリ貧になって負けることが多くあります。そのため相手の牌を読めてさえしまえばもっと押せるのです。多井プロなんかは手牌が読めることも多々あるとか・・。その境地に立つためにはやっぱ反復練習あるのみなんですよね。

多面張(門清)練習

 上記と被りますが、牌効率もなってなかったですし、いざとなって広い待ちが来てしまったときテンパっていたのも事実です。なので清一色も門前では滅多にいかなかったです。だってチョンボが怖かったから。

 今ではアプリとかでも一色麻雀できたり、麻雀IQテストのようなものもあって局所的に麻雀力を上げるツールが沢山でてきましたよね。そういったものをチャレンジしてしっかり数値を残せるようでないと生き残れません。

 ただ井出洋介さんの麻雀本はその点すっごくお世話になりました。受け入れ枚数の問題や多面張問題、点数計算も網羅したドリルがあって、これぞ強くなるためのツールだと当時は思いました。やはり行き着く先は東大式だったんやなって。

 当時すっごく嫌いだったのは何切る?問題です。そんなん状況によるんだから黒か白かな答えなんかないだろ!と突っぱねておりました。じゃあ、そんな中でも一番受けが多くなる牌はどれですか?と問い方を変えられた瞬間わたしはフリーズしてしまうのです。何事もものは言いようです。しっかりとした効率も理解できてないで何切るは批判すべきではなかったのです。これも猛省です。

条件の考え方

 大会の条件戦とかそんな偉いものじゃありません。もっと根本的なところです。無論点数計算はできていたので、〇〇あがれば2着だとか、どこから出アガリでトップだとかは認識できてはいたのですが、「今ここで○○あがっておくと、次局〇〇で2着だ」というちょっと先の未来の考えはなんともできていなかったのです。なので、結果的に最後の最後にキツイ条件を与えられてクリアできないでアボーんが必負パターンでした。

 ようは大局観をみなさいとは良く言われますよね。他の要素で言うと、「他家の条件は〇〇だから、今自分がロン牌を出したとしても上がられない」のようなMリーグでよく聞く解説のような事は一切できていませんでした。

自分一人で麻雀をしていた

 言わばこれに尽きるんですよね。あいつがあそこで鳴かなければあがれてたのにだったり、自分は何も悪い事していないのに不運で負けたみたいな考えばかりでした。なぜ鳴かれたのかや、なぜ相手が押してきているのかなんて眼中にはありませんでした。もっと深く突っ込めば、相手が危険牌をコロッと出したときに、「全ツしてやがる」と考えるんじゃなくて、「おそらく手の内に暗刻でもっていて壁を頼ってるんだな」とか考えられるようにならないとお話にならなかったのです。

テンパイ料の大切さ

 僕は昔から要領よくスタートをこなすことができる人間だと思っています。フルマラソンだとしてよーいドンをして最初の2キロくらいはすごい調子がいいけど、そのあとずるずる落ちる系です。どうしてそういう状況になってしまうかと言うと、考え方のベクトルというかフォーカスを合わせるのに時間がかかるのです、たぶん。

 ルールは大体わかった!勝ち方も分かった!で調子が良い短期的なスパンを体験してきたのですが、そこから一皮むけるために何を学ぶべきなのかがいつも戸惑います。しかし、その自分に必要な何を学ぶかを知るにはマインドを広く持たないといけないのです。ここまで羅列してだしてきた”できなかったこと”と言うのは、マインドの広い人ならやって当たり前のことかもしれませんが、私にはそれらこそが大切という思考にすら辿り着けなかったです。

 そこでひょんなことからたどり着いたのが堀内さんのこの動画(それにしてもこいつホーリー好きすぎだろ・・

 こちらの解説にもある考え方で、インフレが進むほどドラの価値が下がるや、競技ルールほどテンパイから得られる収益が価値を産む、リーチの価値もまた変わってて来る・・といった考え。まさに、こんなこと当時は考えもしなかったですね。

 防御派って言うのは悪い言い方をすると日和型なので、うまくラウンディングできないとベタ降り三昧のジリ貧に陥ります。なので、最近の雀魂で心掛けているのは、頑張って河を読んで、なるべくテンパイにこじつけていこうとしています。ただ、前途の通りの条件の考え方によっては行ってもいいところやいかなくてもいい場面があるので、そこはさらに練る必要がありそうです。

逆にそんな必要は無かった事

 白鳥プロのツイートでもありますが、麻雀をやりはじめると誰もが出くわす通過儀礼。

消 し ゴ ム 練 習

 この練習ばっかりやってた気がします。就業中も時間があったら消しゴム触ってましたね。上記の漫画のように学生だったら可愛げはありますが、一社会人がオフィスでこれやってるってもう拗らせ以外の何物でもないですよね・・。

 正直いって切り方・シュターンなんて練習必要ないです。プロ試験の実技で見られるから少しはポイントになるかもしれません。当たり前ですが、シュターンが上手くたって麻雀力の向上には繋がりません。テレビ対局に挑めるようになったら意識すればいいんじゃないですかね。

 ちなみにみなさんの牌の切り方は何派ですか?外切り?内切り?縦切り?ちなみに私は古くから縦切り派です。理由は、、村上プロを見てもらえば分るでしょう。すごく重厚感があるし、リーチの時への所作がまた綺麗なのなんのって。こればっかり練習してたので、そこそこ綺麗な縦切りができていると思います。しかも縦切りでも270度わざわざ回転させる方を多用してました。

↓このリーチの仕方は縦切り特有な感じでかっこいい。でもそれ以外の時は内切り?みたいでしたね・・。あと、プロを見てれば分かりますが、毎回パシーン・シュターンって実はやらないんですよね。気分ですよ気分。

まとめ

沢山麻雀打て!

 びっくりしましたでしょう。プロなのにそんなこともできなかったの?!って思った人が多いと思います。それでも当時はプロになれたんですよ。

 まぁ、でも当時と今とじゃ流行りも違いますので、今だからこそこれらが必要って言いきれるのも、研究されまくった麻雀で成功している人たちがこういうことをしてきたから立証されているようなもので、当時はもっと違う感性の様なものが重視されていた時代だったかもしれません。平和のみでリーチすると怒られるような時代でした。

P.S

 まつかよさんのツイートにもありましたけど、神様になった日の4話は麻雀好きなら必見です!

麻雀好きならピンとくるはず!!

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