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オンライン読書会『マンガ雑誌を読もう!』イベントレポート【2020年5月】

ごあいさつ

どうも、クチコミとランキングでいいマンガが秒で見つかるサービス『マンバ』です!
今月もYouTube Live配信にてオンライン読書会を開催しました!

今回のメインテーマは「マンガ雑誌を読もう!」
スペシャルゲスト(!)にもお越しいただき、今面白いマンガ雑誌、オススメの購読方法、新連載情報…などなどマンガ雑誌の魅力についてたっぷり語りました。

そのイベントのもようを、マンガソムリエの兎来栄寿さんによるレポートでお届けします!

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オンライン読書会『マンガ雑誌を読もう!』

こんにちは、マンガソムリエ兎来です。

5月30日(土)18時よりオンラインでは2回目となる「#マンバ読書会」が開催されました。今回も会の様子をお届けしていきます。

ようやくコロナ禍もピークを過ぎ、緊急事態宣言も解除されましたが依然自粛要請は出ていますので今この時の過ごし方が大切だと思っている今日このごろです。とはいえ、コロナによって休店していたお店なども徐々に営業を再開しており、そこは素直に喜ばしいところです。

普段、オフラインでマンバ読書会の会場として使わせていただいている池袋の「Comic Cafe&Bar しょかん」さんも、今月から営業が再開されています。三密を避けるために人数制限を設けるなどの措置を取っているそうですが、また皆さんとオフラインでも語り合える日も楽しみです。

さて、この日はよしもと漫画研究部部長でもある大のマンガ好きの吉川きっちょむさん(@kittyomz)をゲストにお迎えし、Youtubeで生配信を行いました。

また、参加者の方々にも前回同様に随時「#1巻応援」「#読切応援」に加えて今回は「#完結応援」という、最近完結した作品を応援するタグを使っていただきながら、推し作品へのコメントや愛を語っていただきました。

最近、有名なところでは『五等分の花嫁』や『七つの大罪』の完結がありました。

マンガの読み方は人それぞれですが、中には
「毎回続きを待ち続けるのは苦手」
「完結した時に一気に全巻買って読みたい」

という方もいます。また、完結したという情報は伝わりにくいものなので、好きな作品・好きだった作品がそもそも完結したことを知らないという方も多いです。それ故、完結したタイミングでお薦め作品について語ることにも大きな意義があります。今後も、ぜひ好きな作品が完結したらそのタイミングでクチコミを書いてみてください。あなたの応援が作品・作者さんの力になっていくはずです。

なお、今回の読書会の中では完結した作品のお薦めとして『妄想テレパシー』、『三森さんのやらしいおくち』、『亜獣譚』、『こじらせ☆ルサンチガール』などの名前が挙げられました。いずれも名作揃いです。

個人的な最近完結した作品のお薦めは、『私の神様』。7月に完結巻である2巻が出る予定です。この機会に読んでみてはいかがでしょうか。

ゲストに一問一答 @ 吉川きっちょむさん

さて今回のマンバ読書会、最初のコーナーは「ゲストに一問一答」。ゲストでお越しいただいた吉川きっちょむさんに、「紙とデジタル、どっちで買うのが多い?」「学校の図書室にあったマンガで何が好き?」など、さまざまな質問を某クイズ番組のように一問につき数秒で矢継ぎ早に答えてもらいました。

初めて読んだ青年マンガが『寄生獣』であったり、最近周囲で流行っている作品は『チェンソーマン』であったりといったところから、冒頭からマンガトークが弾んでいきました。

また、学校に置いてあったマンガというテーマはそれぞれの人に色々な思い出があることが解り、身近な人と話してみたら面白いかもしれません。

最後の「マンガ雑誌は読んでる?読んでる雑誌全部教えて!」という質問に関しては、流石に十秒程度では答え切るのが難しくぶった切られてしまう一幕もありました。

Youtubeのコメント欄やTwitterでのリアクションも沢山いただき、随時反応させていただきつつ楽しく和やかに進行していきました。「本棚は反るもの」という話題では、私も吉川さんもコメントも大盛り上がりでした。

中にはこんなツイートも。

話が弾みすぎたため、最初からやや予定時間をオーバーすることに。

余談ですが、タイマーの「チッチッチッチ」というサウンドエフェクトを当初は私がボイスパーカッション形式でやる予定でしたが、丁度よいものが見つかったため何とかお聞き苦しい音声をお聞かせせずに済むこととなりました。

メイントーク:マンガ雑誌を読もう!〜雑誌の魅力にハマる〜

続いては、メイントーク「マンガ雑誌を読もう!〜雑誌の魅力にハマる〜」のコーナー。この日のメインとして、「マンガ雑誌」にフィーチャーしたトークが繰り広げられました。

吉川さんからまず出たのは「スペリオールが面白い!」という話題。

ネット上では熱いファンも多い『ラーメン発見伝』シリーズ最新作の『らーめん再遊記』や、奥浩哉さんの『GIGANT』、押見修造さんの『血の轍』などベテラン作家陣の作品はもちろんのこと、『町田くんの世界安藤ゆきさんが青年誌に登場しての新作『地図にない場所』も始まっており、今注目したい雑誌です。

次号からは松浦だるまさんの新作『太陽と月の鋼』も連載開始で、ますます見逃せません!

また、前回話題になったYahoo!プレミアムやSoftbankキャリアに入っている方であれば無料で読むこともできるフィール・ヤングの面白さにも言及。読切も連載も総じてレベルが高いのですが、とりわけ昨年、『夢中さ、君に。』で多くのマンガファンの話題となった新星・和山やまさんの新作『女の園の星』は、私も現在連載中の少女・女性マンガすべての中でも最注目に値する作品としてお薦めしております。

雑誌で読むことの大きなメリットは、新しい作品にいち早く出会えることですね。中には単行本化されない作品や、されるとしても相当の時間を要する作品も少なくありませんからね。

他の注目の新連載としては以下のような作品の名前が上がりました。

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『スインギンドラゴンタイガーブギ』灰田高鴻


『往生際の意味を知れ!』米代恭


『スーサイドガール』中山敦支


『葬送のフリーレン』山田鐘人/アベツカサ


『世界は半分になった』くれよんカンパニー


『お部屋は見ての汚楽しみ』束ユムコ


『JUMBO MAX』高橋ツトム


『友達として大好き』ゆうち巳くみ


『みかづきマーチ』山田はまち


『あなたはブンちゃんの恋』宮崎夏次系


『歯医者さん、あタってます!』山崎将


『おとなりに銀河』雨隠ギド


『転がる女と恋の沼』芥文絵


『怪獣自衛隊』井上淳哉


『最果てから、徒歩5分』糸井のぞ


『満洲アヘンスクワッド』門馬司/鹿子


『姫野くんは姫になりたくない』三日月ランプ


『q.天上の音楽』植下


『黄昏星のスイとネリ』徳永パン


『安堂鍵乃子の暗号事件簿』関﨑俊三

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また、「単行本を買うより値段的にお得」「アンケートで懸賞の賞品ももらいつつ作家の応援をできる」といったメリットを挙げる方も。

りぼん、なかよし、ちゃおなどに付いている充実した付録を学校に持っていって、『トクサツガガガ』のイクトゥスのように仲良くなるというお話も出ました。

その他にも「カラーページを読める」「単行本より大きいサイズで読める」「作家さんのコメントが読める」「雑誌だけの企画やおまけマンガ、インタビューやコラムを読める」「単行本で修正が入った部分と比較して楽しめる」といったところは雑誌ならではの長所です。

「雑誌は嵩張ってしまって家に置いておけない……」
という方もいるかと思いますが、その点では今は電子書籍によってスペースを取らなくて済むという解決策もありますし、またコミックスの続きのバックナンバーもいつでも買えて追いつきやすいという利点も生まれています。大好きな作品の載っている雑誌だけでも購読してみてはいかがでしょうか。

なお、マンバでは雑誌に掲載されている面白い読切マンガ情報を知ることのできるトピックもあるので活用してみてください。

今月の「トライ・ガン(眼)」

雑誌トークに大輪の花が咲いた次のコーナーは、今回から「トライ・ガン(眼)」というコーナー名が付けられた私のトークコーナー。最近、マンガ業界で話題になったトピックについて語っていくことになりました。コメントでも「マキシマム!」といったコメントを沢山頂き、ありがとうございます。ちなみに、某ガンアクションファンタジーとは一切関係ございません(私はウルフウッドが大好きです)。

今回の「トライ・ガン(眼)」では
・『鬼滅の刃』『風光る』完結
・ジャンプ漫画学校創設
・ナンバーナインの業界初オンライン入稿システム
・突然の『連ちゃんパパ』ブーム

といった辺りを話させていただきました。

ジャンプ漫画学校は純粋に素晴らしい活動だと思いました。ただ、講師の豪華作家陣&名編集者陣があまりにも豪華すぎて50人しか受講できないのが勿体なさすぎるので、ぜひアーカイブなどを公開していただければと願って止みません。

ナンバーナインは丁度昨日にも絶版マンガ図書館ZのJコミックテラスと提携というニュースもありましたが、電子書籍やオンライン媒体が急激に隆盛を極める新しい時代に沿ったやり方での漫画家支援に力を入れており、新風を積極的に起こそうとしているので今後も注目です。

「マンバふつおた」のコーナーでこういったお便りもいただきましたが、コロナの影響もありオンライン持ち込みを受け入れる編集部も増えてきています。一方で昔ながらの対面での打ち合わせを重視する編集者もいます。それぞれに合ったやり方や媒体で勝負していただき、今後も面白い作品を生み出していただきたいですね。

『連ちゃんパパ』が好きな方へのお薦め作品として山上たつひこさんの『イボグリくん』を紹介。現在は『能登の白クマうらみのはり手』という本の中に収録されており、電子書籍で買える他、Kindle unlimitedでも読めるそうです。

会の最中に早速購入してくださった方もおり、感謝です。

今月の#マンバふつおた

その後は、10分少々の休憩を挟んでから「#マンバふつおた」に寄せられた疑問・質問に回答していきました。

「廃刊になってしまった思い入れのある雑誌」というテーマでは、月刊少年ギャグ王(GagOh!)の名前は挙げずにはいられませんね。伝説の雑誌であるガロも、昨年出版された『全身編集者』を読んだ後ではますます感慨深いです。

その他にも「マンガ雑誌の思い出」や「本棚」についてのふつおたをいただき熱く語らせていただきました。次回も皆さまからのふつおた、お待ちしております。

今月のクチコミ応援

最後はクチコミ応援コーナー。

「#1巻応援」では『私たち家族に必要な時間』、『ひかりの素足 宮沢賢治傑作集』、『趣味のラブホテル』などのクチコミを紹介させていただきました。

他にも最近発売されたお薦めの作品として『バクちゃん』、『イケナイオトナ。』、『将軍足利義昭 信長を一番殺したかった男』、『ねことちよ』、『神客万来!』、『カジノグイ』、『笠佐木梓と7人の敵』、『忍者と極道』、『人事のカラスは手に負えない』などのタイトルが挙げられました。

そうして今回も3時間経ったとは思えない、あっという間の体感時間で終了時刻を迎えてしまいました。

「延長しますか?」
というお声もありましたが、マンバ読書会はクールに終わります。しかし、時間が決まっている放送とは違い、Twitter上では心ゆくまでホットな延長戦を繰り広げていてもOKなので、私を含めその後も推し作品を熱く語っていました。

今回も多くの方に楽しんでいただけて幸いです。どうもありがとうございました!

次回は『ドラえもん』に宇宙一詳しいお笑い芸人ドッチモドッチ 栗原さん(@kuridora1293)をゲストにお招きしてお届けします。どうぞよろしくお願いします。

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今回もボリュームたっぷりの3時間とレポートをお送りさせていただきました〜。おふたりにもたくさん新連載の情報を語っていただきましたが、マンバには新連載マンガの情報をまとめたページがございます。
まだ見ぬ新連載を求めてさまよったり、ビビッときた作品へいち早くクチコミをしてみることをオススメしますよ!

そして最後に次回配信のお知らせです。
ドラえもんトークで盛り上がり予定!視聴予約・チャンネル登録は忘れずに!

▼▽▼ 次回6/27(土)18:00〜 「マンバ読書会」配信URL ▼▽▼
https://youtu.be/P3HhcXJK2v4

それでは今回も『寿エンパイア』の決めゼリフにてお別れしますね。

「エンジョイ!」

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