#0035 読書#3『国宝』

むちゃくちゃ面白かった。

任侠一家に生まれた男性が、その美貌と運命とで歌舞伎界に生きることとなり、挫折や葛藤を味わいながらも地位を掴んでいくという一代記。

吉田修一は、人を描くのが上手ですね。横道世之介もいまだに大好きなキャラクターですが、この『国宝』に出てくる人々はみんなほんとに魅力的。これも連載だけど、講談的語り口調にどんどん引き込まれ、場の転換もワクワクし、あっという間に上下二巻読了。

後半のクライマックスでは、目の前にその光景が浮かぶようでした。思わず涙。

読書をしていて涙が出てしまうのは年に数回くらいですが、感情移入して泣くものとはまた違い、今回は、自分が読んでその全てを見てきた、その人の美しさに泣いた感じ。

素晴らしい読書でした。映画化されないかな、いや難しいか…アニメなら…新海…いや違う、やはりこれは現役歌舞伎役者たちでのドラマがいいかと、一人シュミレーション。

☺︎今日も総じていい一日だったなと思えたこと

今日は金曜日ってことが、もう全部OK。


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