誰に聞けば #エッセイ
小学生の頃は、
「お楽しみ給食」なるものがあって、
それが結構地獄だった。
仲のいい友達同士で
自由にグループを組んでいい給食の日だ。
その年、
私は「グループ」づくりに失敗しており
「所属」していなかったのだ。
ひとりでも構わないが
さすがにいたたまれない。
仲良くしたい子、
話せる子も一応いる。
勇気を振り絞って、
一番大きい、
端っこにいても気にならなそうな
「グループ」の「末端」に声をかけた。
けっっこう、振り絞った。
しかし、
分からない!!!!:(;゙゚'ω゚'):?
えっ、こっわ!
振り絞った勇気が根こそぎ
引き潮にもって行かれたような気分。
萎れそうな気持ちで、
なんとかもうひとこと。
震えた。
ボスっぽい人の名前出てきた。
とりあえず、一息ついた。
こんな経験から、私はなんとなく
ひとりになることと同じくらい
「分からない」って言葉で
終わらされてしまうことが怖い。
肩透かし。
暖簾に腕押し。
振り絞った力が、
始めからなかったことになるような。
そんな瞬間が、
今でも怖いんだ。
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