「ただよび」失敗に思うこと。
こんにちは!今回を最近の思考などを備忘的に書いていきたいと思います。時間のある方はお付き合いを!
今回は「ただよび」について。運営会社の破綻が明らかになりました。概要はこちら。
ヤフーの記事を読むと、要するに創業者がいろんな事業に手を出し、結果的に立ち行かなくなったと書かれています。おそらく、多かれ少なかれ、そんな状態になってしまったのだと私も推測します。
いろんな事業に手を出すというのは、「本業」が苦しかったからでしょう。本業は「オンライン予備校」です。オンラインで無料の予備校をやる、それがただよびの本業です。
私の理解する限りですが、ユーザーからは課金せずに、You Tubeの収益、スポンサー収入で売上をたてる方向で始めたはずです。ただ、はじめてみると動画再生が伸びず、そもそも講師授業の質にも問題があり、テキストとかどうするんだ問題が噴出し、結果的に高額でスター講師依存にしたけれど資金繰りが立ち行かなくなった、というような流れではないでしょうか。
失敗にはさまざまな理由があるでしょうが、私があくまで外部から見ていて厳しいだろうなと感じていたのは「予備校モデル」をメインコンセプトにしたところです。予備校モデルとは、講師を売り物にして、授業コンテンツをもとに集客をするという意味です。ただよびもスター講師に依存していたところが多分にあります。
しかし、予備校モデルは、リアルな予備校業界においても厳しくなっています。講師の質や授業の質は、実は競争優位性を失ってきています。そうではなく、模試やそれに基づくデータ分析、一人ひとりの子どもに対する課題分析やプランの提案が大事なのです。だからこそ、全国模試を持っている大手予備校は生き抜いていけている訳です。決して、授業や講師の質だけではありません。
ただよびの失敗は、そのような市場の変化、顧客ニーズの本質を読み違えてしまったことに最大の原因があるのではと私は思います。
本日はこのへんで!
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