見出し画像

6_コンプレックスは「原動力」になる

こんにちは、ナビたろうの「学習相談室」にアクセス頂き、有難うございます。心より、御礼申し上げます。

前回は「未知の自分を受け入れることの重要性」についてお話しました。今回はその続きを書いていきたいと思います。前回の分を読まれていない方はぜひサクッと流し読み頂けると幸いです。

コンプレックスは「原動力」になる

前回まで「コンプレックス」の意味することについてお話してきました。今回からは「コンプレックスの効用」について、話を進めていきます。

コンプレックスという言葉にはどうしても「ネガティブな印象」を受ける人が多いと思います。コンプレックスを抱える・・の言葉に代表されるように、コンプレックスは一般的に「あまり良くないもの」として理解されているように感じます。

しかし、私は「真逆」だと思います。

コンプレックスは確かに「良くない側面」もありますが、一方で「良い側面」もあります。それを私は「コンプレックスの効用」(ポジティブな面)と呼んでいます。

では、コンプレックスの効用とは何か?

それは、コンプレックスは「あなたの原動力になる」ということです。原動力とは「モチベーション」「やる気」「エネルギー」と言い換えることもできます。つまり、「あなたのコンプレックス」はあなたを「突き動かすエネルギー」になります。

しかも、コンプレックスが生み出すエネルギーは、並大抵のエネルギーではありません。陳腐な表現で申し訳ありませんが、まさに「爆発的なエネルギー」をあなたにもたらします。そして、コンプレックスを「プラスのエネルギー」に変えるか、「マイナスのエネルギー」に変えるか、それによって人生はガラリと変わります。もちろん、それを「プラス」に変えることができれば、人生は大成功します。一方で、「マイナス」のままだったら・・。そうです、コンプレックスは「人生」にとって、とても大事なものなのです。

コンプレックスを「原動力に変えた人」

コンプレックスを「プラスの原動力」に変えて、人生を大成功させた人はたくさんいます。第1回の記事で紹介した、世界で最も有名なサッカー選手「リオネル・メッシ」もそのひとりです。メッシは幼いころに「身体が正常に成長しない」という病気にかかりますが、逆にそれを糧にして、世界の誰も真似できない「テクニック」と習得し、歴史上、最高のサッカー選手になりました。メッシの原点には「他のサッカー選手よりも身体が小さい」というコンプレックスがあります。それを「マイナス」ではなく、「プラス」に変えることができたことこそ、メッシの才能ではないでしょうか。

さて、メッシのように、コンプレックスを「バネ」にして、人生で大成功した例は他にもたくさんあります。

私の趣味は読書です。年間100冊ほどの本を読みますが、その中には「人の人生」を描いた本もたくさんあります。ビジネスで成功した人の「自叙伝」や「歴史物語」など、さまざまありますが、それを読みながらいつも感じることは「いつの時代でも、世の中で成功する人は『コンプレックス』を抱えている」ということです。これは、考えてみると、当然のことなのかもしれません。社会で成功する人は、みんな「人並み外れた努力」をしています。なぜ、そのような努力ができるのか。それは「コンプレックス」があるからです。コンプレックスがなければ、そんな「猛烈な努力」はできません。コンプレックスを原動力に努力を重ね、多くの人は成功を掴んでいます。

例えば、ソフトバンクを創業し、日本を代表する経営者になった「孫正義」もそのひとりだと私は思います。孫さんの人生は多くの書籍で書かれていますので、ご興味がある方はぜひ読んでみてください。

孫さんは、ご本人も講演などでたびたび話をされていますが、幼少期に「壮絶な差別」を経験しています。今でこそグローバル化により、日本には様々な「国籍の人」が増えていますが、孫さんの幼少期はそうではありません。特に、朝鮮系の人に対する「偏見」はすさまじいものがありました。孫さんは「国籍が日本ではないだけで、何をしても認められない(差別される)経験」をしていたのだと思います。それが、孫さんの強いコンプレックスになります。しかし、そのコンプレックスを見事に「プラス」のエネルギーに変えて、学業での成功、そして、会社を興し、それも大成功をさせています。孫さんのそのような人並み外れた努力、行動を支える原動力は「誰よりも人に認められたい」という欲求でしょう。そして、それを形成しているのは、幼少期の「何をしても誰にも認められない」というコンプレックスです。

コンプレックスには「種類」がある

「コンプレックス」に関する「書籍」は世の中に多くあります。前の記事で紹介した「河合隼雄さん」の本もそのひとつです。河合隼雄さんは「コンプレックス」という概念を日本に広めた大功労者です。心理学者ユングの書籍や研究を紹介することで、日本に「コンプレックス」の考え方を広めました。

さて、河合隼雄さん以外にも、コンプレックスについて書いている本は多くあります。そのような本を読んでみると、コンプレックスには「種類」があることが分かります。例えば「学歴コンプレックス」や「容姿コンプレックス」などです。人が何に対して、劣等性を感じるかはさまざまです。人より「学歴」が劣っていると感じる場合もあれば、人より「容姿」が劣っていると感じる場合もあります。コンプレックスを感じる要素は多様だということが分かります。

今回は主に「コンプレックスの効用」についてお話をしました。次回はさらに「学歴コンプレックス」についてお話をしていきたいと思います。お楽しみに!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?