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私が銀行員を辞めた理由(金融業界のあれこれ)

こんにちは!株式会社バレンサ― 広報/営業のまなつんです。

コロナ前からテレワークだったので仕事に支障はないんですが、やっぱり人と会って話したい、遊びたい。なかなか会えなくなっているからこそ会える時間の尊さを感じております。

先日Twitterで焚火トーーークliveをしました。

730 人もの方に見ていただけ、フォロワーさんも交えて夜中1時過ぎまで語ってました。Twitter、改めて最高です✨



本題に入りますね。新しく出会う方々から私が銀行を辞めたことについて

「なんで?」「あほやん、もったいな!」と言われることが多いんですが、

毎回「なにが?」と答えています(笑)

私自身は後悔したことは一度もありません。


ということで、改めてここに退職理由について書いてみます。

あんまりマイナスなことは言いたくないですが、「あ、やめよ。」と思ったきっかけは「将来銀行は衰退していく、輝かしい未来が見えない」と思ったからです。

私の生きる目的を果たすためにもここにい続けることが最善とは思えなかった。銀行(金融業界)は一番変わらなければいけない業種だと思っていますが変革を起こすには当時の私には力不足でした。変革を起こすために力を尽くす道もあったでしょうが、私の生きる目的、やりたいことを実現するためにはあまりに遠回りだと思ったので違う道を選んだんです。

なぜ銀行が衰退すると思ったのか?をこの記事で一部書いていきます。あとはこんなところで書いてしまったら大炎上してしまいそうな気がするのでやめときます。(笑)

これから書くことは完全に私個人の主観であり今銀行で働いていらっしゃる方を蔑んだり否定しているわけではございません。あくまで「私が自分の生きる目的のために」銀行を辞めることを決意したという話です。


リテール営業に依存せざるをえなくった、異次元緩和政策による追い打ち

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異例なまでの低金利が続く昨今で、銀行では「手数料収入」が事業の大きな軸となっております。金利で収益が昔ほど上がらないため、投資信託、生命保険、遺産整理、遺言信託などリテール営業からあがる手数料収益は銀行にとっては欠かせないものになっていました。

私が銀行員だったとき2015年のチャイナショックで世界の株式市場が大暴落、なかなかインフレが進まない日本ではその半年後くらいに「マイナス金利導入」という国民からすれば意味不明な金融緩和政策が打ち出されました。

低金利でただでさえ銀行は金利収入が少ない上に、この政策の施行、また銀行よりも低い金利で国が企業へ貸し出しをするという追い打ち。それでも銀行は、取引先や何千人、何万人という社員、そして銀行というシステムを守るためにも収益をあげなければいけません。だからこそリテール営業がより一層注目された。

国は銀行を潰しにかかってるのか?とさえ思いましたね当時は。(こんなこと書いたらやばいかな)

金融マンの務めとは

金融マンの務めはこの金融教育が杜撰すぎる日本で、一人ひとりにお金について伝えていく(教える)ということ。

そもそも金融商品というものは”お金を増やす”ものというよりも、元金融マンである私が思うに金融商品は”お金を守る”ものです。日本の金融商品は本当にいいものなのか?というと個人的には微妙なものが多いと思ってますがここでは割愛します。

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幸せに生きるための要素は4つあると言われています。

時間、お金、健康、仲間

社会人になって働くことになったとしてもお金の使い方も稼ぎ方も守り方もお金のことについてなんにも教わってない状態。日本の人口減少は確実に訪れる未来であり、また輸入にかなり依存している日本で資産を守る(生活を守る)ためには何が必要か?

今、日本で、世界で何が起こっているのか

私たち国民に実生活レベルでどんな影響を及ぼしていて今後はどうなっていくのか

幸せに生きるための要素の一つでもあるお金について知りどう向き合って生きていくのか

そういったことを伝える(教える)のが金融マンの務めだと思っています。販売手数料で収益を上げるというよりも、お金の教育料ということで受講料を払ってもらうくらいのスタイルが一番しっくりきます。金融先進国でもあるヨーロッパではファイナンシャルプランナーの社会的地位は高く、販売手数料ではなくコンサル料(相談料)で稼ぐ形態になってるんですから。

まあ、となると簡単にファイナンシャルプランナーの資格を取れてしまうのがダメなんですけどね。(笑)でもいずれ日本も海外に追随していく形になっていくと思います。

大企業が抱えるイノベーションのジレンマならぬ、銀行が抱えるジレンマ

かんぽの不正取引が一時話題になりましたが、どこか顧客の資産を守る銀行員ではなく、収益に依存している銀行員の色の方が強くなっているのではということは銀行員当時も感じていました。

金融機関がリテール営業に力を入れるのはよーーーーーくわかります。わかるんですよ。だって前述した通り、金利では収益を上げづらくなっているから。

かといって不正をしていいわけではありません。きちんとお金の教育ともいえるような営業活動をしていたら不正取引と言われることもなかったかと思います。

不正を庇うつもりは一ミリもありませんが銀行員も社会人になるまで”お金の教育を受けたことのない”人です。欧米では小学校から金融教育のカリキュラムが組み込まれており、実際にお金を稼ぐプロセスを親が子に体験(お手伝いやレモネードスタンドなど)を通して教えてもいます。小学校から大人になるまでの約15年かけて学ぶお金の知識を、日本では社会人になってから学びだすんです。人様に教えれるようになるまで学ぶことは容易なことではありません。

現に、今マネジメントをしている支店長クラスの方やそれ以上の方々は投資信託や生命保険なんて下積み時代に売ったこともないんですから。そもそもの金融教育…という話になってきますね。

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大きい声では言えませんし完全に個人的な見解ですが国力や政治、財務省、日銀、そして民間銀行など、お金が絡むとこうも様々なしがらみがあるのか、と痛いほどに感じました。「大元から変わらないとこの業界は変わらない。」と当時24歳の私はそう思ったのです。

この業界から逃げたのか?と言われるとそうなのかもしれません。

入社する前からわかってたことでは?と言われれば私が無知すぎただけ。本当に無知だった。


自分が関わる人みんなを笑顔にするためには、自分が成長していくためにはこのフィールドにい続けるのは最善だとは思えなかった、だから銀行を辞めた。

ただそれだけです。


銀行員になって本当によかった

今は金融マンではないですが、お金の教育はしていきたいなーと思ってます。理由は簡単、みんなが幸せになるために必ず必要だからです。

別に銀行員じゃなくても、保険の外交員じゃなくてもお金のことについて伝えることはできますしね。これからも大切にしたい人たちに伝え続けていきます。

銀行での経験は私にとって財産です。お金のことだけじゃなく世の中の流れや政治・経済、金融市場についてなど、生きていくために必要なことをたくさん学ぶことができました。

なにより大好きな同期、上司や支店長に出会え共に過ごせた。今も変わらず繋がっている。最高です。


ちょっと暗めな記事になっちゃったな。(笑)明るく締めます

自分が選択した道は全て最高だった、今もそう

だって未来も最高に違いないから。


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BALENCER Inc. PR/SALES

Mana Sakakoshi

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