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世の中には、"読むべき本"がない人がたくさんいる
どうも。梅雨とはいえ、だいぶ暑くなってきましたね。いわゆる天気痛、"気圧でしんどい"には湿度も大きく関わっている というのをどこかで見て、今年はサーキュレーターと除湿を活用しています。
以前、「酒を飲むのをやめた」という記事を書いたのですが、最近再開してみました。初回こそ急に耳が聞こえなくなってぶっ倒れたけれど(おそらくいわゆる急性アルコール中毒ではなくて、いきなり聴覚過敏が加速して気絶した みたいな感じだった、すごく楽しんでいたところだったのに…… 人の声が聞こえにくい場所に移って5分くらいじっとしてたらよくなりました)、そこから数回はどれも成功し、まずまず社会的行動ができるタイミングも増えたのかしら という感じです。体調が急激に悪くなることもあるのでリスケジュールを申し出た方もいて、それが本当に本当に申し訳ないのだけど、ぜひまた誘わせてください。基本は人に会えるかも と思うようになりました。もともと"地理の人"なので、元気な時に1~2時間の移動をスポットでするくらいはレジャーとして楽しめる人間です。山とかダムとかにも行きたいくらい。みんな誘ってね。
(あ、でも、アルコールってやっぱりはっちゃけてしまうと抜けるときに死にたくなるのね。睡眠が浅くなると死にたくなるので、飲酒が入る場合はそうならないくらいの量と時間で"嗜める"遊びをしたいです。)
大人は時候の挨拶と世間話と体調の話で多くの時間を潰しすぎます。
今日は本の話を書こうと思ってnoteを立ち上げました。
2020~2021年あたりは本をとにかく読んでいたわけですが(一日一冊以上本を読み、年間400冊くらい読みました)、その時に会っても話してもいない人は、当然わたしがそんなに本を読んでいたことを知らないわけです。まあ、中学生くらいのときから「本を全く読まない人」ではなかったけれど、そんなに何かを読みまくっている印象はない。
そういう人に初めて「2020~2021年あたりは一日一冊以上本を読み、年間400冊くらい読みました」という話をすることが何回かあって、反応が大体ふたつに分かれることに気づきました。ひとつはただ「へえ」と驚かれること、もうひとつは、「そんなに読む本って世の中にある?」と訊かれることです。
そう、この世の中には、"読むべき本"がない人がいるのです。それも、きっとたくさん。
そもそもわたしが本をそんなに読み始めたのは、長時間通勤の苦しみから逃れるためでした。本を読んでいれば、没入していれば、一瞬だけでも忘れられるから。
そしてこれはわたしがたまたま識字障害がなくて、本を手に入れやすい大都市圏にいて、Kindleで買った本を快適に読めるデバイスがあったからでしょう。仮にそこの条件が同じでも、動画のほうが分かりやすく感じる、人と話した情報を得る方が性に合っている、そもそも情報を大量に自分に流し込むことに抵抗がある という人もいるでしょう。
でも、そのとき本が必要な人には、本しかない。わたしはそんな感じで読み始めました。そして(ネット/若者ミーム的な意味ではなく、精神病として)病み、本がわたしの手から離れていきました。
そうしてインターネットの海に顔を埋めてみると、いろんな人が自分のおすすめ本を紹介していることに気づきます。
新入生に薦めたい本10選、ビジネスマンに薦めたい本20選、人生を変える本100冊。
わたしも読書日記を書いていましたから、本を読んだ人が本の話をしたくなる気持ちはとても分かります。そして影響を受けたものについては、それが至上のものと言い切りたくなるのも、とても分かります。特に、親しいひとにわたしが狂った本を読んでもらって、何でわたしが狂ったのか知ってほしい気持ちもある。
でも、その情報が必要ない人がたくさんいる。
本なんか別に読まなくてもいいのです。
わたしが普段たくさん本の話をしているから、もしかしたらおすすめ本を訊かれることが増えるかな と思っている部分が少しだけありました。そんなことはありません。
欺瞞です。世の中には、"読むべき本"がない人がたくさんいる。世間のおすすめ本の情報は過剰です。
これが腑に落ちる感じは、姿勢がよくなるような気持ちのいい感覚でした。
でも、そこに少しだけ真実の砂金もあるのかも、と信じたいわたしは、今日も誰かの投稿を読んで、本を注文するんだけどね。
何の話でもない話でした。それじゃあね。
サポートありがとうございます。読書をするのに使わせていただいています。