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酒を飲むのをやめた

 今年に入ってから、酒を飲むのをやめた。というか、気づいたらやめていた。最後に飲んだのは2021年の大みそかだ。まだ3ヵ月くらいだが、その間は一滴も飲んでいない。

 もともと酒が大好きで、親しい人は「わたし=酒」と思っている人も多いと思う。誕生日プレゼントに酒をいただいたことも何度もある。おいしいお酒とおいしいご飯が何よりの幸せだと言って暮らしてきた。

 やめるきっかけになったのは、体調不良だ。2021年の秋口に抑うつ状態がひどくなって、会社に行けなくなった。胃痛で飯が食べられなくなった。突如現れた大きな時間は、いろいろなことを考えるのに費やされた。わたしはおそらく、世間一般の人よりもエネルギーを消費しやすく、疲れやすい。それが生来のものなのか、環境によってそうなってしまったのかはさておき、「自分の本当に好きなことをする」のが大事だと思った。(しょーもない自己啓発書みたいなことを書いていて恥ずかしい)

 好きなこと、なんだろう? と思った時にまず出てきたのは、レゴと本、朝の散歩だった。朝の散歩は体調的に無理なことも多いが、上手にできた日はとても気持ちがいい。川を見るのもいいし、都会に行くのも好きだ。「好きなことしかしない」と決めて1,2ヵ月過ごしていたら、自然と酒をやめていた。

体調が悪くなってから朝見に行った、東京駅。見事な快晴。

 そもそも、酒を飲んでいる時間は、「自分の時間を潰している」という感覚が強かったような気がする。人の話を聞くのが楽しく、話の合間に何か自分がうまいことを言えたような気分になるのがよくて、酒が抜けた後の抑うつっぽさはいつも辛かった。でも一瞬でも人とつながれる感じがあるのはよかったんだよね。そして飲み始めた大学生の時くらいは、実家があまりにも過酷すぎて飲まないとやっていられなかった。酒には助けてもらった時期もあると思う。

 だけどまあ、とりあえず今は酒を飲むのをやめた。なぜなら、飲みたくないから。ほかにもっとリソースを割くべき趣味や楽しみがあるから。
 この感染症の話が落ち着いて、またきっとお酒を飲むお誘いが来ると思うから、その時に自分がどう答えるか、見ものだな。

 あ、酒をやめてよかったことを書いておきます。
 ・生活リズムが一定に近づく。
 ・酒が抜けた後のあの何とも言えない抑うつ感がない。
 ・金がなくならない。
 ・胸やけがしない。
 ・ネコの夜のかわいさをめいいっぱい享受できる。

おすすめよ。

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